【本当に住みやすい街大賞2022 in関西】第10位 北畠:古くからの景観を守る大阪の代表的な高級住宅街

「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞」とは、理想ではなく、実際にその地域で“生活する”という視点から、「発展性」「住環境」「交通の利便性」「コストパフォーマンス」「教育・文化環境」の5つの基準を設定し、住宅ローン専門金融機関であるアルヒ株式会社の膨大なデータをもとに、住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査のもと「本当に住みやすい街」を選定したランキングです。
今回は2022年8月に実施した「本当に住みやすい街大賞2022 in関西」にランクインした街について、それぞれどのような点が評価されているのか詳しく紹介します。

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北畠ってどんな街?

大阪の代表的な高級住宅街の一つである北畠(大阪府大阪市)。近隣の天王寺エリアや阿倍野エリアが大きく発展する中、落ち着きのある住環境を保持してきたことから、住宅地として評価が高い街です。阪堺電気軌道上町線「北畠駅」(北畠停留場)から天王寺エリアへも好アクセスで、ショッピングやお出かけは天王寺エリアを利用しつつ、閑静な住宅街での暮らしを実現できます。

【発展性:3.40点】都心部にありながら古くからの街並みが残るエリア

大阪市中心部に近い高級住宅街として栄えた北畠エリアは、同区内にある大阪メトロ阿倍野駅や天王寺駅の周辺が発展する一方、高級住宅街として変わらぬ景観を保ってきました。現時点での大規模な再開発の予定もなく、都心部に位置しながら古くからの街並みと住環境を備えています。

大阪市都心部のタワーマンションの台頭などによって、相対的に高級住宅地としての知名度が薄れたものの、マンションが建つなどして移り住む人が増加。近年再評価されています。 街の立地や発展性、利便性は、住む場所を決めるうえでの重要な要素と言えますが、それらに加えて閑静な住環境も享受したいと考える人にとっては、北畠エリアは希少度の高い街と言えるでしょう。

【住環境:3.48点】住民意識によって街の景観が守られてきた高級住宅街

現在は大阪市内にも人気高級住宅街が多数ありますが、北畠エリアは大阪中心部に近いのが特徴の街です。そして比較的治安が良好なエリアと言えるでしょう。

北畠3丁目の一部では、大阪市内では数少ない建築協定(土地所有者等同士が基準に関する契約を締結し公的主体が認可すること)によって、「土地の形質の変更及び専有敷地の分割をしない」「屋根、外壁の材料又は色彩については協定時におけるものから著しく異なるものに変更しない」など、街の景観保持を支える制限が設けられており、街の良さを守ろうという住民の意識がうかがえます。

また、駅徒歩10分圏内には「あべの王子商店街」「王子本通商店街」などがあり、商店街に漂うレトロ感も魅力です。

駅から東へ徒歩10分ほどの「あべの王子商店街」。フリーマーケットや夜市が開催されることもあります

【交通の利便性:3.24点】路面電車で天王寺まで出れば複数路線の選択肢が

北畠駅(北畠停留場)には、堺市西区浜寺公園町の浜寺駅前停留場から大阪市阿倍野区阿倍野筋の天王寺駅前停留場までを結ぶ路面電車(阪堺電気軌道上町線)が通っています。天王寺駅前停留場まで約10分で行くことができます。天王寺駅前停留場からは、JR大阪環状線や関西本線、大阪メトロ御堂筋線など5路線が乗り入れる天王寺駅のほか、近鉄南大阪線の大阪阿部野橋駅が利用できるため、交通利便性は悪くないと言えます。

また北畠駅から天王寺駅までは約2キロメートルで、自転車などがあればアクセスは容易です。 さらに、大阪メトロ御堂筋線沿線に移動する場合は、北畠駅から徒歩約15分の西田辺駅も利用できます。

【コストパフォーマンス:3.70点】御堂筋線も近く大阪市の中心部近郊では手が出しやすい

北畠駅周辺では、3LDKの新築マンションが4,000万円前後で購入可能です。北畠駅から大阪メトロ御堂筋線西田辺駅までは徒歩約15分の距離にあります。しかし土地相場の平均を比較すると、西田辺駅は133万4,000円/坪であるのに対し、北畠駅は101万6,000円/坪と割安感があります。大阪市内中心地に近接するエリアであり、大阪メトロ御堂筋線も利用できることを考えればコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。

【教育・文化環境:3.48点】少し足を延ばせば学習塾や子ども向け施設が多数

北畠エリアには幼稚園から高校まで存在しますが、近隣の天王寺エリアには「大阪府立天王寺高等学校」といった有名進学校や学習塾も多く、通いやすいでしょう。 子どもの遊び場や住民の憩いの場としては、元々は一軒の屋敷だった「晴明丘中央公園」が駅徒歩約1分の距離に、史跡公園である「北畠公園」が駅徒歩約7分の距離にあります。

また、天王寺方面まで足を延ばせば、天王寺駅前に「天王寺公園」があり、園内には「大阪市立美術館」や「天王寺動物園」もあります。子ども向けの遊具やワークショップが楽しめる天王寺公園エントランスエリア「てんしば」など、子育て層にうれしい場所があるのもポイントです。教育・文化環境に関しても、それらが充実する天王寺に近いというのが北畠エリアのメリットと言えます。

住民の憩いの場「北畠公園」。園内には、北畠の名前の由来である鎌倉時代の武将・北畠顕家の墳墓があります

【選定委員会による総括】古くから人気の街だが、マンションの建設でより活気が増す

北畠を含む阿倍野区は、以前から著名人が多く住み、静かな住宅地として人気がありました。物件数は少なめですがマンションも建ち、新しい住民が増加したことで活気がよみがえってきています。近隣の天王寺エリアへもアクセスしやすく、買い物やお出かけの選択肢も豊富。中心地近接の場所としてはコストパフォーマンスが高いと言えます。公園や文化施設も充実しており、子育てにも適した街と言えるでしょう。

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