買い替えや引っ越しなどにより、不要になった家電製品。どのように廃棄すべきか迷った経験のある人は多いと思いますが、「電話1本で無料引き取り」などという謳い文句に惹かれたことはありませんか? 家電製品を廃棄する際、どのような方法で処分をしたら良いのでしょうか。
無許可の不用品回収業者に要注意!
「家電を無料で引き取る」という触れ込みで街中を巡回する不用品回収業者や、そうした業者が投函したチラシを見て「家電を安く簡単に処分できるのでは」と考えてしまいがちです。
家庭から出る廃棄物を回収するには「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要ですが、廃棄物の収集や処分を無許可で行うケースが後を絶ちません。無許可の業者の多くが、回収した家電製品を適正にリサイクルせず不法投棄したり、フロンガスや鉛、ヒ素といった有害物質を含む廃家電をそのまま破壊して環境汚染を引き起こしたり、電池やプラスチックを含む廃家電を原因とした火災を起こしたりといった問題を起こしています。また、環境破壊だけでなく、あとから高額な請求をしてくる悪質な業者も少なくありません。
正しい家電の処分方法は?
エアコン、テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)、洗濯機・衣類乾燥機、冷蔵庫・冷凍庫といった家電4品目を処分する際は、特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)に基づき、利用者の料金負担で家電の販売店が回収し、メーカーがリサイクルすることが義務づけられています。
買い替えの場合は、新しい商品を購入した販売店に依頼し、家電リサイクル券を購入して引き取りを依頼すると良いでしょう。処分のみ行う場合は、当時購入した店へ同様に引き取りを依頼するか、お近くの市区町村に問い合わせて処分方法を確認します。もしくは、郵便局で家電リサイクル券を購入し、指定引き取り場所に直接持ち込む方法もあります。
不要になった家電製品は、正しい方法で処分しましょう。詳しくは、経済産業省のホームページをご確認ください。