子どもの教育費やマイホーム費用、老後の資金といった目的で、貯蓄をしている家庭は多いでしょう。夫婦で預貯金や積立などを行っていることと思いますが、それとは別に、配偶者には告げずひっそりと「へそくり」を貯めている人もいるのではないでしょうか。
コロナ禍を経て、へそくり額がやや減少傾向?
スパークス・アセット・マネジメント株式会社が「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2021」を実施。20歳以上の既婚者にへそくりを行っているか聞いたところ、夫や妻に隠して「へそくり」をしている人は46.7%と、半数近くがへそくりをしている結果に。男女別で見ると、男性が43.0%なのに対し、女性は50.4%と、女性の方がへそくりにやや積極的なことが分かりました。
へそくりをしている人にその金額を聞いたところ、平均は155万円でした。男女別で見ると、男性が123万円なのに対し女性は183万円で、女性の方はへそくりの金額が大きいことが分かりました。
2020年の調査結果と比較すると、へそくり額の平均は2020年の169万円から2021年155万円と、14万円減少しています。男女別に見ると、男性が137万円から123万円と14万円の減少、女性が197万円から183万円で、同じく14万円減少しました。コロナ禍の影響により、自宅で家族が一緒に過ごす時間が増えたことが、へそくりの金額が減少する一因となっているのかもしれません。
予定外の出費が生じたときの保険として、どうしてもやりたいことができたときの助けに、家族にサプライズをするための費用など、「へそくり」があれば、あらゆる場面で助けになるでしょう。いざという時の備えとして「へそくり」を始めれば、いつか自分に感謝をする日が来るかもしれませんね。