千葉県は東京に近いため都内への通勤や通学がしやすく、移住先の候補としてあげている人もいるでしょう。実際に、千葉県は都会へのアクセスが良好でありながら緑も多く、幅広い年齢の人に住みやすいといわれています。この記事では、千葉県への移住希望者に向けて、千葉県の魅力を徹底解説します。
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千葉県に関する情報
千葉県への移住を検討する際の参考として、千葉県の基本情報について解説します。
人口
千葉県の人口は、令和4年4月1日現在、約627万人です。男女別では男性が約310万人、女性が約316万人となっており、男女同じくらいの比率です。東京都の人口は約1,399万人のため、千葉県の人口は東京都の約半分であることがわかります。
住民税
住民税には「県民税」と「市民税」があり、それぞれで皆が同じ金額を支払う「均等割」と、課税所得に応じて税額が変わる「所得割」の2種類があります。
千葉県の県民税と市民税は以下のとおりです。
ただし、平成29年度税制改正で、千葉市を含む指定都市在住の人の個人住民税所得割の税率は、以下のように改正されているので注意してください。合計10%は変わりません。
気候
千葉県の気候は、夏は涼しく冬は暖かいため、1年をとおして比較的過ごしやすいという特徴があります。冬に雪がたくさん降ることもあまりなく、何か住むために特別用意するものはありません。
千葉県の降水量は夏に多く、冬は少なくなっています。また、南房総沿岸は沖合に黒潮が流れているため、冬に霜が降りることもほとんどないでしょう。
千葉県の魅力
千葉県は人口密度もさほど高くなく、気候がおだやかです。都心からもほどちかく、比較的住みやすい地域でしょう。そんな千葉県に住むメリットについて詳しくみていきましょう。
東京に通いやすい
千葉県の魅力は、なんといっても東京までのアクセスのよさです。なかでも千葉県北西部はJR京葉線、総武線、常磐線、武蔵野線など東京都心を通過する路線も多いため、東京都内へ通勤しやすく人気が高い状況です。
特に、東京まで30分ほどで出られる津田沼(習志野市)や、市内に9路線が走り東京のどの地域にも通勤しやすい船橋市、アクセスの良さと自然が共存する柏市、東京と成田空港のどちらにもアクセスしやすい千葉市に住みたいと考える人は多くいます。
魅力的なテーマパークが豊富
千葉県には東京ディズニーランドをはじめ、花と緑のテーマパークである「東京ドイツ村」、東京湾や富士山まで一望できる「マザー牧場」、シャチのショーが有名な「鴨川シーワールド」など、人気のテーマパークが多くあります。近くに遊びにいける場所が多くあるため、お子さんがいる人にもおすすめです。
また、「ららぽーとTOKYO-BAY」や「三井アウトレットパーク木更津」などの大型ショッピングモールにも近いため、手軽にショッピングや映画なども楽しめます。
歴史が深いスポットが多い
千葉県には、一度は訪れてみたい歴史スポットも多くあります。
有名なところでは、千年以上の長い歴史を誇る「成田山新勝寺」や里見八犬伝で有名な「館山城」、全国でも有数の古い神社であり、歴代の武家政権から武神と崇められていた経津主大神を祭る「香取神宮」、新選組の最後の陣屋があったとされる「近藤勇陣屋跡」などです。
2022年のNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、千葉県房総半島が舞台となったシーンも放送され、より注目が高まっています。
豊かな自然
千葉県は海が多く、自然に恵まれています。千葉県の代表的なスポットである九十九里浜では雄大な景色やおいしい海産物を楽しむことができ、地引網やイルカ・ホエールウォッチングができる場所も。
そのほかにも、緑が豊かで太平洋を望めるような景色がよいゴルフ場、四季折々の風景を楽しめるローカル鉄道、イチゴや落花生などの味覚狩り、富士山も望める鋸山(のこぎりやま)など、自然が豊富です。
千葉県が行っている各種支援
千葉県は支援制度が充実しており、移住しやすく住みやすい県といえます。それでは、千葉県に住むと受けられる2つの支援制度について詳しくみていきましょう。
移住支援
千葉県では、多くの市町村で移住支援制度が整備されています。移住支援には「住宅支援」「就業支援」「田舎暮らし体験」「空き家情報の提供」などがあり、各市町村によって移住支援の内容が異なります。
また、千葉県の館山市・旭市・勝浦市・鴨川市・冨津市・南房総市・いすみ市・東庄町・大多喜町・御宿町・鋸南町では移住支援金制度があり、世帯での移住は100万円、単身での移住の場合は60万円を受け取れます。
ただし、この制度を利用するには「東京23区に5年以上住んでいたこと」「埼玉や神奈川に住んでいて、東京23区への通勤を5年以上行っていたこと」など条件があるため、事前にしっかりと確認しましょう。
子育て支援
千葉県は各市町村に子育て支援課を設置しているなど、子育て支援に熱心に取り組んでいます。たとえば千葉市では、妊娠・出産・子育ての基礎知識や男性のための子育て情報などがまとめられた「イクメンハンドブック(育男手帳)」の配布を行っており、男性の育児参加を後押ししています。
また、妊娠中や出産後の家庭を手伝う「エンゼルヘルパー制度」、保育所への送り迎えや急な用事などで子供を預かってほしい人が利用できる「ちばしファミリー・サポート・センター」など、出産・育児をしやすい制度が整っています。
千葉県に移住するときの注意点
千葉県への移住にはさまざまなメリットがあることがわかりましたが、いくつかデメリットもあります。ここでは、千葉へ移住するときの注意点について詳しく解説します。
場所によっては電車の本数が少ない
千葉県は東京都心へのアクセスが良い点が魅力ですが、場所によっては電車の本数が少なかったり、終電が早かったりと、電車では動きにくい地域もあります。
特に、千葉市より東の地域や南の地域などは東京までの距離が長いうえに、終電が22時台・23時台ということもあります。移住前には電車の時刻表もチェックしましょう。
坂が多い
千葉県は場所によっては坂が多いため、電動自転車や車がないと日頃の買い物がしにくいことがあります。
また、スーパーマーケットまでの距離が遠い、バスが1時間に1~2本しかない、という地域もあるため、車がないとそもそも生活が成り立たない可能性もあります。
東京都内は電車や地下鉄、バスなどの公共交通機関が充実しているため車がなくても生活しやすくなっていますが、千葉県は車が必須の地域も多いため注意してください。
通勤時間帯は電車が混む
千葉県では、東京方面に通勤する人が多いことから、通勤時間帯は非常に電車が混みあいます。特に、「東京メトロ東西線」や「JR総武線」は混雑率が200%近くになるため、フレックスタイムが使えない人はかなりの混雑を覚悟しなければなりません。
また、千葉県は台風の通り道になりやすく、天候が原因のダイヤ乱れもしばしば発生します。台風がくると電車が止まって帰れなくなる場合も多いため、天候情報はこまめにチェックすることが大切です。
湾岸部は液状化に注意
千葉県の湾岸部は埋め立て地が多く、地震時には液状化現象が発生する恐れがあるため注意が必要です。実際に東日本大震災のときには、浦安や幕張などの湾岸部だけでなく、利根川周辺の埋め立て地である我孫子市や市川市などでも、液状化現象による被害が生じました。
液状化リスクに関する報告書によると、浦安から千葉市にかけては特に液状化の危険度が高いといわれています。今後は首都圏で直下型地震などが発生する可能性もあるため、海や川などを埋め立てた場所は液状化のリスクが高いことを覚えておきましょう。
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まとめ
千葉県は東京に通勤しやすく、自然が豊かで、週末を楽しめるような数多くのスポットが多い点が魅力です。また、子育て支援や移住支援制度などのサポートも充実しています。
場所によっては通勤電車が非常に混みますが、フレックスタイムを活用したり、混雑する路線を避けたりすれば、東京へのアクセスのよさと生活のしやすさを両立できます。移住を考えている人は、ぜひ千葉県を検討してみてください。
(最終更新日:2023.10.26)