2022年4月は、食料品に加え、家計に影響を与えそうな日用品や公共料金、各種サービスの値上げが相次いで発表されています。4月に値上げをしたのは何か、ジャンル別にチェックしていきましょう。
毎日の生活に日用品や住宅設備が値上げに
紙製品
日本製紙クレシアは、2022年4月1日出荷分より、トイレットペーパーやペーパータオルなどの家庭紙製品全品を、現行価格の10%以上値上げ。
花王は、2022年4月1日出荷分より、ベビー用紙おむつのメリーズシリーズ8製品を、約10%値上げしました。
照明器具・蛍光灯
パナソニックは、2022年4月1日から照明器具・蛍光灯の価格を改定。照明器具は平均5~10%程度、蛍光灯は約30%の値上げとなります。
タイヤ
ブリジストンは、2022年4月1日から国内市販用タイヤやチューブ、フラップのメーカー出荷価格を改定。7~10%の値上げとなりました。
住宅用建材・設備
LIXILは、一部の住宅用建材・設備のメーカー希望小売価格を2022年4月1日受注分から改定。ユニットバスルームは4~39%、トイレは2~33%、キッチンは2~11%など、最大で4割近くの大幅な値上げとなりました。
3月に続き、電気やガス、ガソリンも値上げ
電気
大手電力会社10社のうち7社が、2022年4月分の値上げを発表。標準的な家庭を想定した「モデル料金」から見ると、東京電力が115円、中部電力が127円、東北電力が98円、沖縄電力が65円、九州電力が57円、北海道電力が56円、四国電力が52円の値上げとなります。ちなみに、今月値上げのなかった北陸電力、関西電力、中国電力が既に上限価格を超えており、4月からは四国電力と沖縄電力も上限価格を突破しています。超過分は電力会社が負担をしています。
ガス
大手都市ガス4社も、2022年4月分について値上げ。標準的な家庭を想定した「モデル料金」から見ると、東京ガスが83円、大阪ガスが88円、東邦ガスが86円、西部ガスが63円の値上げとなります。
交通機関や銀行など、各種サービスにも値上げの波
高速道路通行料金
首都高速道路は、2022年4月1日から通行料金の変更を実施しました。首都高速道路は、走行距離に応じて料金を決める「対距離料金制度」を導入しており、ETCを利用する場合、上限額に達する走行距離はこれまで、普通車で「35.7キロを超えた場合」としていましたが、これを「55.0キロ」へ。合わせて、上限額も1,320円から1,950円となりました。なお、現金で支払う場合は走行距離に関係なく、一部の区間を除いて1,950円の支払いとなります。
新幹線や一部特急列車の指定席特急料金
JR東日本・JR西日本・JR北海道は2022年4月1日乗車分から、新幹線や一部特急列車の指定席特急料金を改定しました。現在、JRの指定席特急料金は通常より200円高い「繁忙期」と「通常期」、通常より200円安い「閑散期」の3段階ですが、ここに通常より400円高い「最繁忙期」が追加となりました。
航空運賃
JALグループは2022年4月15日以降の購入分に対し、国内線運賃を値上げ。大人普通運賃、往復割引、株主割引の普通運賃が約8%、小児普通運賃、JALビジネスきっぷ、eビジネスの普通運賃が約3%の値上げに。クラスJとファーストクラスの当日アップグレード料金も、クラスJが一律1,000円から路線距離に応じて1,000円・2,000円・3,000円の3段階制に。ファーストクラスは一律8,000円から1万円・1万2,000円の2段階制となります。
紙通帳利用手数料
三菱UFJ銀行は、2022年4月1日以降に開設された普通預金口座に対し、紙の通帳を利用する場合は「紙通帳利用手数料」として、年間550円(税込)の手数料がかかります。なお、18歳未満もしくは70歳以上の個人や、2022年3月31日以前に開設した普通預金口座に関しては、手数料の対象となりません。また、Eco通帳(インターネット通帳)のみ利用する場合も、紙通帳利用手数料は不要です。
今後も当面の間、商品やサービスの値上げが続きそうです。余計な出費はないか家計を見直し、対策を講じながらこの局面を乗り切りたいものですね。