コロナ禍を経て、在宅勤務やハイブリットワークなど、柔軟な働き方をする人が増えました。そのときの状況に応じた場所で仕事をするようになり、ノートパソコンを持ち歩く機会が増えた人も多いのではないでしょうか。そこで気になるのが「駆動時間がどのくらい持つのか」。バッテリーを長持ちさせるには、何をしたらよいのでしょうか。
高温の環境で使用しない
ノートパソコンのバッテリーは「リチウムイオン電池」と「ニッケル水素電池」の2種類で、近年流通しているノートパソコンは概ね「リチウムイオン電池」のバッテリーを搭載しています。ここでは、リチウムイオン電池のバッテリーを長持ちさせる方法を紹介します。
バッテリーを長持ちさせるために、高温の環境で使用することは極力控えましょう。ノートパソコンに内蔵されているリチウムイオン電池は、高温の環境下でバッテリーの消耗と劣化が進みます。暑い日、炎天下の車内にノートパソコンを放置してしまうと、バッテリーの寿命が縮むことになりますので注意しましょう。
バッテリーはフル充電しない
リチウムイオン電池のバッテリーは、80%程度まで充電してから使用し、ある程度使用したら充電を行いながら使用することをおすすめします。バッテリーを100%まで充電したり、バッテリーがなくなるギリギリまで使用したりすることは極力控えましょう。
また、デスクトップパソコンとノートパソコンを使い分けず、自宅でもノートパソコンを利用している人に多いのが「バッテリーを充電した状態での使用」です。充電と使用を同時に行うことでバッテリーに負荷がかかり、劣化を早める原因となります。適度に充電したら電源アダプターをコンセントから抜き、バッテリーが減ったら再び充電する習慣を付けましょう。
長時間ノートパソコンを使用しない場合はどうする?
しばらくノートパソコンを使用する予定がない場合は、バッテリーの充電を50%程度に保ち、可能であれば本体からバッテリーを取り外し、冷暗所で保管しましょう。過放電を避けるため、定期的に充電をして、50%の状態を保つと良いでしょう。バッテリーの取り外しが可能な機種なのか、どのように取り外すのかといった情報は各メーカーのHPなどを確認のうえ、慎重に行ってください。
その他にも、モニターの明るさを調整する、使用していないタブは閉じる、不要なUSBアクセサリーは外すといった心がけで、消費電力を抑えることができます。また、多くのノートパソコンには、消費電力を調整する機能が搭載されています。こうした機能も積極的に使用し、長時間バッテリーを稼働できるよう、工夫しましょう。