大阪は江戸時代に「天下の台所」と呼ばれ、物流・商業の中心地として栄えていました。平成30年度県民経済計算の全都道府県推計結果では、大阪府内の県内総生産は東京、愛知に次いで第3位。県民所得も全国3位です。では大阪府民の世帯年収は、どのぐらいなのでしょうか。そして、大阪府内の世帯年収が高い世帯の割合が多い市区町村はどこなのでしょうか。ランキング形式で紹介します。
大阪府の世帯年収の分布と全国の世帯年収の分布
まずは、大阪の世帯年収の分布と全国の世帯年収の分布を比較してみましょう。
大阪府全体、単身世帯、子育て世帯そろって、全国平均と比較すると世帯収入が若干低い傾向です。総務省「家計調査年報 家計収支編」(2019年) *によると、大阪市の勤労者世帯の月平均実収入は54万1,198円と、全国平均58万6,149円を下回っています。
大阪府内で高収入世帯の割合が多い市区町村は?
続いて、大阪府内で高収入世帯の割合が多い市区町村をチェックしてみましょう。ここでは世帯年収1,000万円以上の世帯を高収入世帯としています。
大阪府内の市区町村のうち、すべての世帯構成において最も高収入世帯の割合が多いのが吹田市です。
大阪府内で、世帯年収1,000万円以上の単独世帯の割合が最も多かったのが、大阪市北区です。TOP10のうち、大阪市内の区が6つランクインしています。上位の北区や中央区、天王寺区は30階を超えるタワーマンションが多数建設されており、中心部のオフィス街へのアクセスが良く、有名企業の本社やで働いている人が多く暮らしていると考えられます。
大阪府内で、世帯年収1,000万円以上の子育て世帯の割合が最も多かったのが、大阪市中央区です。すべての世帯のランキングではトップ10にランクインしていなかった大阪市中央区が1位を獲得したのはなぜでしょうか。
大阪市中央区は自転車があれば、子どもの送迎や買い物には困らないエリア。「京阪シティモール」「キュープラザ心斎橋」などの商業施設や「大阪城公園」など子育て世帯にうれしい施設が点在。また、地下鉄・JRのアクセスがよく複数路線の利用も可能です。難波駅や淀屋橋駅、心斎橋駅など多くの駅が区内にあり、自家用車を所有しなくても移動がしやすいため、子育て世帯には快適な街と言えそうです。
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まとめ
日本の経済の中心地の一つである大阪で、世帯年収1,000万円以上の世帯の割合が最も多いのは吹田市でした。また大阪市内の中心エリアは、さまざまな世帯構成の高収入世帯から好まれています。今後、大阪で暮らそうと考えている人、大阪府内での転居を検討している人は、本記事を引っ越し先の候補選びの参考にしてくださいね。
(最終更新日:2024.04.19)