ユニットハウスは住宅用として利用できる? 耐用年数はどのくらい?

ユニットハウスは工場で建物のほとんどを生産するため、現場では設置するだけで建設可能です。ユニットハウスの形状は箱状で簡易的な造りのように見えるため、利用方法や耐用年数が気になる人もいるでしょう。この記事では、ユニットハウスの使い方や耐用年数などについて解説します。

ユニットハウスは住宅としても使用可能

ユニットハウスとは、天井や壁、床、内装まで工場で生産し、あとは現場で設置するだけの建物です。工場からそのままの状態で現地にまで運び込むため、トラックで運べるサイズでなければなりません。大きなユニットハウスが欲しいときは、現場で複数のユニットハウスを接続して使用します。

工場で生産できる単純な造り、限られたサイズなど、ユニットハウスにはさまざまな制限がありますが、住宅としても利用可能です。

ユニットハウスは小さいながらも、ユニットバスやキッチン、トイレや洗面所なども設置できます。断熱材も入れられるため、暑さや寒さもある程度は防げ、人が住むために十分な機能をもっています。

ユニットハウスの使いみち

ユニットハウスは、その形状や工期の短さから、さまざまなシーンで活躍しています。そのなかから代表的な例をいくつか紹介します。

住宅の離れ

ユニットハウスはトラックで運搬できるサイズであるため、庭に設置することも可能です。住宅が手狭になったとき、部屋を増やす必要があるときなど、住宅の離れとして利用する方法もあります。

子どもが大きくなり専用の部屋を作りたい、在宅ワークのための小部屋や趣味の部屋が欲しい、といったときに重宝するでしょう。

ユニットハウスであれば、基本的に増築よりも低コスト、なおかつ短期間で設置可能です。増築する場合は自宅内に職人が入ることもありますが、ユニットハウスであればその必要はありません。

仮設住宅

ユニットハウスは、災害時の仮設住宅としてもよく利用されます。ユニットハウスには住むために必要なトイレやお風呂、台所、電源などがすべて備わっているうえ、設置に時間はかかりません。そのため、災害などの非常事態にぴったりの設備です。

ユニットハウスが災害時に活躍するのは住宅だけではなく、仮の医療施設や園舎、校舎などにも利用されています。一つのユニットハウスはトラックで運べるほどの大きさですが、現地でつなげることにより広くできるため、公共施設としても使用可能です。

倉庫

ユニットハウスは倉庫としても利用可能です。

倉庫用のユニットハウスはものを置ければよいため、水道や電気などの設備はありません。2畳くらいの小さなタイプのユニットハウスもあり、しまいたい荷物の大きさや量によって適切なユニットハウスを選択可能です。

ユニットハウスはサイズが大きいものが多く、引き戸もついています。そのため、物置よりも荷物を出し入れしやすい、という特徴があります。たくさんものをしまいたい、何度も荷物を出し入れする、といった場合は倉庫よりもユニットハウスのほうがおすすめです。

仮設オフィス

現地でつなげて広くできるユニットハウスを活用すれば、簡易的な仮設オフィスとしても利用可能です。キャンペーンやイベントなどで、一時的に別の場所にオフィスを設置したい企業などに、よく利用されます。

ユニットハウス内はLED照明や電源も設置でき、通常のオフィスのようにインターネット環境も整えられます。冷暖房も完備できるため、顧客との商談にも活用できるでしょう。ユニットハウスの種類によっては2階建てにもでき、広い面積が必要なオフィスでも対応できます。

更衣室や休憩室

ユニットハウスを更衣室や休憩室として活用するケースも多くみられます。海水浴場やスキー場など、屋外に更衣室が必要な場所でよく利用されます。また、労働環境向上のために、ユニットハウスで休憩室を増やす企業もあるようです。

更衣室や休憩室のために新たに建物を建てるよりも、ユニットハウスを設置したほうが短期間低コストで建設できます。前述の通り冷暖房や水道も設置できるため、使い心地も悪くないでしょう。

ユニットハウスの耐用年数

ユニットハウスは仮の住宅や設備として使われる場面も多く、あまり耐用年数は多くはない、というイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、ユニットハウスだから短期間で使用できなくなるとは限りません。

木造で倉庫用のものになると耐用年数は15年ほどですが、重量鉄骨でできていれば30年ほど、手入れして利用すれば50年はもつとされています。ユニットハウスの耐用年数は、商品や用途、手入れの仕方によっても異なりますが、短期間で使用できなくなるようなことはありません。

厳密に耐用年数を割り出したい場合は、ユニットハウスの構造や用途に応じて法定耐用年数を参照してみてください。

ユニットハウスは手入れ可能

ユニットハウスは通常の建築物とほぼ同じように、リフォームや修繕ができます。長期間使用したい場合は、定期的に床材の張り替えや外壁の塗り替えを行いましょう。

ユニットハウスを長期間使用するために一番重要な部分は鉄骨です。錆びがひどくなると使用できなくなってしまうため、定期的に錆び止めの塗装を行うことをおすすめします。

なかには大々的にリフォームし、殺風景になりがちなユニットハウスをおしゃれな空間に変える人もいます。

ユニットハウスは利用後売ることもできる

鉄骨でできたユニットハウスの耐用年数は比較的長めであるため、きれいに修繕しつつ使用すれば、中古で販売することも可能です。実際に、製造から15年経過したユニットハウスが中古としてよく販売されています。

逆に、中古販売されているユニットハウスを購入して、購入費用を抑える方法もおすすめです。購入費用を節約できた分、好みの見た目にリフォームすることもできるでしょう。

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まとめ

ユニットハウスは住宅をはじめ、さまざまな用途で活用できます。仮説の住宅や施設としてだけでなく、住宅の離れなどとしても、ユニットハウスはよく利用されています。

また、ユニットハウスは基本的に鉄骨でできているものが多く、丈夫で通常の建築物と耐用年数も変わりません。定期的に修繕を行えば、何十年も使用できるでしょう。使わなくなったときにユニットハウス買取業者に引き取ってもらうこともできます。

(最終更新日:2024.04.19)
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