火鍋やもつ鍋、すき焼きなど寒い季節は、コタツで暖をとり鍋料理を楽しむ機会も多くなるでしょう。そのようなときに必要なのが、カセットコンロです。手軽に移動でき、火力も自由に調整できるので非常に便利ですよね。 そして、カセットコンロの使用が増えるとカセットボンベを廃棄することも多くなるでしょう。
しかし、カセットボンベは、捨て方を間違うと大きな火災の原因になりかねません。
そこで、この記事ではカセットボンベやスプレー缶の安全な捨て方を中心に、実際に起きた火災事故の原因について紹介していきます。
火災発生要因で多い「ガスコンロ用ボンベ」
令和2年には、エアゾール缶等関連火災が全国で合計101件発生。そのうちガスコンロ用のボンベが44件と火災発生要因のなかでは最も多くなっています。取り扱い不手際や構造不適はもちろんのこと、廃棄の際の事故も多い状況です。
廃棄の際の事故はなぜ起こるのでしょうか。
注意を促している独立行政法人製品評価技術基盤機構によると、ごみ収集車やごみ処理場で押しつぶされた際にガスが漏れ、そこにごみ圧縮時に金属から生じた火花などが引火して火災が発生するそうです。
そのため、カセットボンベやスプレー缶を処理する際には、正しい手順で適切に廃棄するようにしましょう。
廃棄方法はどうすればよい?
一般社団法人日本エアゾール協会の「スプレー缶の捨て方」によると、以下の手順でスプレー缶を廃棄することを進めています。
1.缶を振って中身の有無を確認
2.音がなった場合は、中身が残っているので火気がない風通しのない屋外で使いきる
3.ガス抜きキャップを利用して中身を出し切る※カセットボンベの場合は不要
4.地域のゴミ出しルールに沿って捨てる
特に地域のゴミ出しルールはそれぞれ異なるので注意しましょう。たとえば、東京都渋谷区の場合は、カセットボンベやスプレー缶は資源として回収しています。
カセットボンベやスプレー缶は、上記の手順で中身を出し、資源の日にビン・缶とは別の袋に入れて捨てる必要があります。
【名古屋市のスプレー缶の捨て方】
1.中身を完全に使い切って(缶を振って、中身が空であることを確認して)
2.穴をあけずに、「資源用指定袋」か「透明又は中身の見える半透明の袋」に入れて
3.可燃ごみの収集日に、可燃ごみとは別にして(少し離して)
出典:名古屋市「スプレー缶類の出し方」
【大阪市のスプレー缶の捨て方】
1.必ず中身を使い切る。
2.穴をあけずに、中身の見える透明または半透明の袋に入れる。
3.資源ごみの日に資源ごみと分けて出す。
出典:大阪市「スプレー缶やカセットボンベの処理のしかた」
【福岡市のスプレー缶捨て方】
1.中身を使い切り
2.「燃えないごみ」の青い指定袋へ入れて出してください。
※ガス抜き後の穴あけは不要です。
出典:福岡市「スプレー缶やカセットボンベの処理のしかた」
ニュース提供元:PRTIMES
情報発信元:独立行政法人製品評価技術基盤機構