東京都在住で小学生の子どもがいる家庭なら、小学校は公立でも中学からは私立も選択肢に入ってくるケースも多いでしょう。小学校に入学した頃から徐々に気になり始め、3年生に進級した頃には本格的に検討を始める親子も多いようです。そこで今回は、東京都の中学受験事情とともに、私立中学へ進学する子どもの割合が多い区市町村ランキングを紹介します。
東京都の私立中学進学率は2019年に過去最高値を記録
東京都教育委員会の発表によると、2019年度の公立小学校卒業者のうち、私立中学に進学した児童の割合は18.4%、17万859人に上りました。私立中学への進学者の割合は年々上昇しており、2019年に過去最高を記録。過去5年と比較しても年々私立中学への進学者が増えていることがわかります。東京都内ではおよそ5人に1人が私立中学に進学していることになります。
都内で私立中学に通う進学率ランキングTOP10
それでは、東京都内で私立中学へ進学する子どもの割合が多い区市町村はどこでしょうか。東京都教育委員会の2020年統計から紹介します。
東京都の市区町村別私立中学進学率ランキングの上位は23区内が独占しました。トップの文京区は43.62%と半数近い子どもが私立中学に進学していることがわかります。
小学生の学習塾代の平均は?
中学受験に挑戦する子どもの多くは学習塾に通うと推測できますが、いったい何年生から塾通いをスタートするのでしょうか。また、学習塾にどれほどの費用をかけているのでしょうか。
全国のデータではありますが、子どもの学年別学習塾費を調べた統計の結果を確認してみましょう。こちらの結果は学習塾費を支払っている人の平均額です。
この調査での学習塾費とは、学習塾に通うためのすべての経費のことをいい、入会金や授業料、講習会費や模擬テスト代、教材費、交通費が含まれ、家庭教師費は含みません。
2年生進級時に学習塾費が1.5倍近く増え、5年生でさらに増額しています。この調査は支出者の平均支出額なので、学習塾費が増えたからといって学習塾に通う子どもが増えたかどうかまではわかりません。しかし、学習塾の学年別カリキュラムを確認すると、学年が上がるにつれて通塾の頻度が増すため、学習塾費が高くなったとは言えそうです。中学受験のための学習塾通いとは一概には言えませんが、このデータを確認すると5年生から勉強が本格化していることがわかります。
中学受験を目指すなら何年生から塾に通う?
中学受験のための学習塾通いは何年生からスタートすればよいのでしょうか。東京都内の有名学習塾の状況を複数チェックしてみました。多くの塾が小学3年生の2月、4年生の直前が中学受験のための入塾のタイミングとしているようです。
これらの塾は難関中学を目指すための塾なので、「入塾テスト」が存在します。入塾テストに合格するために塾に通塾させる家庭も存在するため、実際にはさらに早い時期から学習塾通いをスタートさせている家庭も多いのではないでしょうか。
まとめ
東京都内の私立中学進学率ランキングの上位は23区が独占していました。私立中学受験は子どもだけでなく、親にとっても一大イベントです。受験を検討している家庭は、適切なタイミングで学習塾への入塾や受験勉強をスタートするといいですね。