「楽しみながら生活を豊かに」をコンセプトのウェブマガジン『REISM STYLE』より、生活の中のさりげないワンシーンやアイテムを通して自己表現できる、とっておきの楽しみ方をご紹介いたします。
毎日の買い物で受け取るレシートや公共料金の領収書、クレジットカードの明細などは、捨てるタイミングを逃すとどんどん溜まっていって、部屋が片づかない原因になる。しかし、むやみに捨ててしまうと、後で必要になったときに困るだろう。
ここでは、領収書やレシートの種類別に、おすすめの保管期間や保管方法について紹介する。
領収書やレシート類をすぐに捨てるのはNG!
領収書やレシートは、もらってすぐに捨ててしまうという人もいるだろう。しかし、中には一定期間保管しておくべき領収書やレシートもある。
例えば、家電を買ったときのレシートは、保証書といっしょに保管しておかなければ、初期不良や早期の故障があった際のサポートが受けられない可能性がある。一方で、たとえ家電のレシートでも、保証が切れた何年も前の物は捨ててしまって構わないだろう。
領収書やレシートは「取っておくべきかどうか」と「いつまで取っておくべきか」を意識して、整理・保管することが大切だ。
種類別・領収書やレシートの保管期間
続いては、領収書やレシートの種類別に、保管期間とその理由を見ていこう。
食品や日用品等のレシート
スーパーやコンビニ、飲食店などで受け取ったレシートは、家計簿につけたらすぐに捨ててしまって構わない。電子マネーやクレジットカードと連動した家計簿アプリを使っていて、記帳が不要という人は、レジ横の廃棄ボックスに捨ててしまってもいいだろう。
ただし、ドラッグストアで購入した医薬品については例外だ。セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)の対象となる医薬品を年間1万2,000円以上購入した場合、確定申告をすると税金の還付を受けることができる。節税につながるため、医薬品のレシートは、1年間保管しておくことをおすすめする。
クレジットカードの控え
クレジットカードを使ったときに渡される控えは、明細書が届いた際、心当たりのない請求が混ざっていないかチェックするのに役立つ。明細書のチェックが終わるまでは保管しておこう。
もちろん、明細書にも、クレジットカードを利用した日付や店舗名が記載されるが、詳細を忘れてしまったり、店舗名を見てもピンとこなかったりすることもあるだろう。クレジットカードの控えを取っておけば、不正利用かどうかすぐに判別できる。
家具・家電の領収書やレシート
保証書つきの家具や家電を購入した際の領収書やレシートは、保証期間が切れるまで、保証書に添付して保管しておく必要がある。うっかり捨ててしまうと、保証期間内でも修理が有償になってしまう可能性があるため、注意が必要だ。
医療費の領収書
歯医者や内科、眼科などにかかった際の領収書は、その年の1月1日から12月31日までの1年分を保管しておこう。なぜなら、医療費の合計額が10万円(所得の合計が200万円未満の人は、所得額の5%)を超えた場合、医療費控除が受けられるからだ。「そんなに病院にかからない」と思うかもしれないが、ケガや病気で突然入院することになり、多額の医療費がかかる可能性は誰にでもある。
なお、医療費控除と、前述のセルフメディケーション税制はどちらか一方しか使えない。両方の対象になった場合は、控除が大きいほうを選択しよう。
公共料金の領収書
公共料金の領収書は、数年分取っておくのがおすすめだ。電気、ガス、水道ごとにまとめておけば、光熱費が高いと感じたときに、利用料の推移を確認したり、1年前や2年前の同じ月と比較したりできる。
また、公共料金の領収書には、使用量も記載されているため、漏電や漏水のチェックをする場合にも役立つだろう。
とはいえ、10年、20年と溜め込む必要はない。「過去5年分だけ取っておき、毎年1年分捨てていく」など、マイルールを決めて保管しよう。
クレジットカードの明細書
クレジットカードの明細書は、過去の支払い履歴をチェックしたり、家計簿代わりにしたりするなど、何かと役に立つ。どうしても邪魔になるという場合以外は保管しておこう。
最近は、ウェブで明細を発行するクレジットカード会社が増えているため、ダウンロードしてPCに保存しておくだけなら場所も取らない。その月の引き落とし額をチェックして終わりにするのではなく、家計の記録として残しておこう。
必要なレシートや領収書の保管方法
必要なレシートや領収書は、種類別に保管するのがおすすめだ。例えば、医療費の領収書はほとんど同じ大きさであるため、もらった順に重ねてクリップで止めたり、クリアファイルに入れたりしていけば、おのずと日付順に並ぶ。
また、レシートや領収書を保管するためのファイルや箱を作っておくと、バラバラになりにくい。同じ場所に溜めていくことで、不要になった物も見極めやすくなるだろう。定期的に見返して、古い物は処分しよう。
「そのうち家計簿につけよう」と溜めてしまったレシートは?
財布の中にレシートを入れっぱなしにしておくと、お札が出しづらかったり、財布が傷んだり、だらしない印象になってしまったりするなど、多くのデメリットがある。財布にレシートを入れっぱなしにする悪習慣は、今日で終わりにしたい。
ここで紹介する「レシートを溜めないためのルール」を参考にして、レシートを整理する習慣をつけよう。
レシート置き場を作る
こまめに家計簿をつける暇がなく、気がついたらレシートが溜まってしまうという人は、一時的なレシート置き場を作ろう。毎晩、財布の中のレシートをレシート置き場に移動すれば、財布の中にレシートが溜まってしまうことはなくなる。
レシート置き場が満杯にならないよう、週末に必ず家計簿をつけるなどルールを決めて、一定期間以上溜め込まないようにしたい。
1ヵ月を過ぎたらリセット
「そのうち家計簿につけよう」と思ったまま、1ヵ月以上経過してしまったレシートは、もう家計簿につけない可能性が高いだろう。すっぱり処分して、給料日などきりのいい日付からスタートしよう。
なお、ここでは「1ヵ月」と書いたが、これは目安にすぎない。「もう記帳しないな」と思ったら、潔くあきらめることも大切だ。
どうしても家計簿が続かず、レシートを溜めてばかりいる人は、クレジットカードや電子マネーと連携できる家計簿アプリを使ったり、袋分けをしておおまかな支出を把握したりするなど、家計管理の手法自体を見直してみよう。
レシートや領収書を意識的に管理しよう
レシートや領収書は、溜め込みすぎるのも、捨てすぎるのも良くない。必要な物をピックアップして、整理・保管することが大切だ。
ただ溜め込むのと、意識的に決まった期間保管するのとでは、部屋の整頓具合や気持ちも変わってくる。この機会に、レシートや領収書の管理方法について見直してみよう。
※この記事はREISM株式会社が運営するREISM Styleの記事を一部編集、転載しています。