年末年始の「まとめ買い」は効果あり? まとめ買いに向いている人、いない人

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節約のために「まとめ買い」をしてみたものの、いまいちうまくいかなかった…という人もいるだろう。その一方で、まとめ買いをうまく活用して、節約に成功している人もいる。両者の違いはどこにあるのだろうか。

まとめ買いをお得に活用するためのポイントと、まとめ買いの注意点について見ていこう。

まとめ買いがお得になるのはどのようなとき?

まとめ買いを節約につなげるために、まずは「まとめ買いがお得になる3つの条件」を押さえておきたい。

<まとめ買いがお得になる3つの条件>
・底値のときにまとめ買いをすることで安くストックできる
・まとめ買い限定の割引やポイントアップキャンペーンなどが利用できる
・買い物に行く回数が減り、時間、労力、浪費(ついで買い)を削減できる

実店舗でもネットスーパーなどでも、単品で買うよりまとめて買ったほうが割安な価格設定になっている場合が多い。また、「1,000円以上お買い上げでポイント2倍」といったキャンペーンを利用できる可能性もある。まとめ買いをするときは、このようなタイミングを逃さないことが大切だ。

「買い物に行く回数を減らせる」という点は見過ごされがちだが、案外効果が大きい。「あってもなくても、どちらでもいい」という程度の物や、嗜好品などをなんとなく買ってしまう癖がある人は、まとめ買いをして、買い物に行く回数を減らしてみてはいかがだろうか。

まとめ買いをよりお得に活用する5つのポイント

次の5つのポイントを押さえることで、まとめ買いをよりお得に活用できる。まとめ買いを節約につなげたいと考えている人は、これらを実践してみよう。

1 商品の単価や底値を把握する

多くの商品は、大容量の物のほうが、単価が低く設定されている。その一方で、少量パックのみがスーパーで特売になるなど、単価が逆転する場合もある。安易に大容量の物を選ばず、「単価がいくらになるか」を計算する癖をつけよう。

また、買い溜めは「安いときに買う」が鉄則であり、割高に値づけされている商品を大量に買っても節約にはつながらない。よく買う商品や食材については、近隣のスーパーやドラッグストアをチェックして、底値を把握しておこう。

2 食材を買ったらすぐに下ごしらえや冷凍処理をする

食材の買い溜めは節約につながりやすいが、賞味期限切れで、かえって無駄になってしまうこともある。食材を買い溜めしたときは、すぐに下ごしらえをしたり、冷凍処理をしたりして、しっかり使いきれるように工夫したい。

休日に食材のまとめ買いをして、1週間分の常備菜や自家製冷食を作っておくといった節約法は、休日の負担は大きいものの、平日の家事を減らして食材の無駄を減らせるという利点がある。料理好きな人はチャレンジしてみよう。

3 自宅のストックを把握し、最低限の量だけ買い足す

いくら安くても、使いきるまでに何ヵ月かかるかわからないほど大量のストックをすると、収納スペースが圧迫されてしまう。また、消費期限のない日用品なども、何年も経過すれば品質が劣化する可能性がある。

日用品やインスタント食品などは、自宅に何がどのくらいあるか、ストックを把握しておこう。難しい場合は、「常にストックは1つ。新しい物を開けたら次に安くなったタイミングで買い足す」など、買いすぎを防ぐマイルールを決めておくといい。

4 たくさんあるからといって使いすぎない

まとめ買いで割安に購入できたとしても、「たくさんあるから」と次から次へと消費してしまうようでは、結局支出増につながってしまう。例えば、「お酒は普段は1日1本だが、まとめ買いして3ダースあるから、今日は2本飲んでしまおう」といったケースだ。
このような思考になりがちな人は、まとめ買いには向かない可能性が高い。

5 あるもので暮らす工夫をする

せっかくまとめ買いをしても、「◯◯が足りない」などと追加で買い物に行くようでは、節約効果が薄れてしまう。特に食材は、こまごまと買い足しをせず、自宅にある物を活かして料理するように心掛けたい。

まとめ買いに向いている人、いない人

まとめ買いは、うまく活用すれば節約につながる。しかし、誰もがまとめ買いで得できるかというと、そうとは限らない。

まとめ買いに向いているのは、計画的にストックを回していける人や、家事が好きで下ごしらえや冷凍処理等に時間をかけられる人、家にある食材でメニューを考えるのが得意な人などだ。

これらにあてはまらない人は、まとめ買いをすることで、かえって出費の増加につながる可能性がある。「仕事の帰りに割引になった食材を買える」「急な会食の予定が入りやすく、1週間でどのくらい食材を使うか予定が立てにくい」といった人も、まとめ買いはせずに都度買いしたほうが、無駄がないだろう。

なお、日用品類は腐らないため、食材に比べてまとめ買いを節約につなげやすい。ただし、「たくさんあるから気兼ねなく使える」といった思考になりやすい人や、「自宅にストックがあっても、新商品や限定品を見かけると試してみたくなる」というタイプの人は、まとめ買いをすることで、出費の増加につながってしまう可能性が高い。

まとめ買いと都度買い、自分に合った方法を見つけよう

まとめ買いは、上手に活用すればお得につながる効果的な節約方法のひとつだ。しかし、失敗するとかえって損をしてしまうこともある。まとめ買いと都度買いのどちらが自分に向いているか迷ったときは、「まとめ買いの月」と「都度買いの月」を1ヵ月ずつ試してみよう。

また、まとめ買いは、「ノーマネーデー(お金を使わない日)」を設ける節約術とも相性がいい。節約ルールを決めて、ゲーム感覚で取り組んでみてはいかがだろうか。

※この記事はREISM株式会社が運営するREISM Styleの記事を一部編集、転載しています。

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