国土交通省は2021年12月10日、引っ越しにともない必要となる自動車のナンバープレートの交換について、個人がオンライン申請をおこなう場合を対象に、次回の車検時まで猶予する特例を設けると発表。2022年1月4日から運用を開始します。
引っ越しをしたらナンバープレートの交換が必要だった従来の制度を見直し
現在、自動車の「新規登録」や売買や譲渡のための「移転登録」、引っ越しや車庫の変更などによる「変更登録」、「継続検査(車検)」など、自動車を保有していると生じるさまざまな手続きを、自動車保有関係手続きのワンストップサービス「OSS」で申請が可能です。オンラインで一括処理ができる便利なシステムですが、引っ越しの際はナンバープレートの現物を交換しなければならないため、せっかくオンラインで手続きをしても、結局は運輸支局へ足を運ばなければならない現状がありました。
新旧車検証の郵送による交換を行うことで、猶予の対象に
国土交通省の発表によると、2022年1月4日以降、ナンバープレートの現物の交換が次回の車検時まで猶予されます。
自動車の所有者は、OSSで変更登録を申請した後、15 日以内に管轄の運輸支局などに旧車検証(写しも可)を郵送します。すると、変更後の新車検証(備考欄に旧登録番号が記載されたもの)が郵送で届きます。
新たなナンバープレートの交付方法
所有者は次回車検まで、もしくは車検時に、管轄の運輸支局などの窓口に提出すると、新車検証の備考欄から旧登録番号の記載を削除した車検証と登録事項等通知書が交付されます。これらを自動車登録番号標交付代行者の窓口に提出すれば、新しいナンバープレートが交付されます。その際、旧ナンバープレートは返納します。
引っ越しした際、自動車のナンバープレートを運輸支局へすぐに持ち込まなくても、車検証の備考欄に旧登録番号が記載されていれば、次回の車検時まで猶予されることになりました。ただし、次回車検時までに新しいナンバープレートの交付を受けない場合、道路運送車両法違反に問われる場合があります。また、車検証(原本)の携帯がなければ運転をすることはできません。旧車検証を郵送する際には注意しましょう。