マンションの20階以上でも虫が出没⁉ 侵入を防ぐための対策とは

部屋でくつろいでいる時、視界の隅で何かが動いた⁉ そんな経験は誰にもあるはず。高層マンションでも虫が侵入することがあるといいますが、実際はマンションの何階まで、どんな種類の虫が侵入してくるのでしょうか。頻度や防止対策など、インターネットによるアンケート結果をもとに紹介します。

マンション居住者のうち、室内やベランダに虫が出没したことのある人は約8割

今回実施したインターネットによるアンケート調査では、マンション居住者は40.5%。居住フロアの内訳は、2階から5階が最も多く50.6%で、続いて6階から10階が27.0%、1階が14.6%、11階から15階が5.6%、16階から19階は1.1%、20階以上が1.1%となっています。

株式会社ワードによる調査。アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社

マンション居住者のうち、室内やベランダに虫が出没したことがあると回答した人は79.8%にも上り、その中には20階以上のフロアに住む人もいました。

虫の出没を経験したことがある人に、最も気になる虫の種類を尋ねたところ、蚊・ゴキブリ・クモ・ハチといった回答が得られました。また、その出没頻度は半月に1回程度が35.2%と最も多く、続いて、週に1回程度が21.1%、2・3日に1回程度が15.5%という結果に。毎日出没していると回答も8.5%ありました。

株式会社ワードによる調査。アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社

マンション居住者のうち、虫対策をしている人は33.7%

マンションの室内やベランダに虫を侵入させないために、何か対策をとっているか尋ねたところ、対策をしていると回答した人は33.7%。残りの66.3%は、虫対策をしていないという結果になりました。

株式会社ワードによる調査。アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社

虫対策をしていると回答した人にその方法を尋ねたところ、巣ごとの駆除が可能な餌型殺虫剤、玄関に置く虫よけプレート、防虫スプレーなどの使用や、窓を開けないといった回答が得られました。

なぜマンションでも虫が侵入するのか、その原因は?

虫が居住者にくっついて侵入するケースも

一般的には戸建てに比べてマンションは虫の侵入や発生が少ないといわれていますが、今回のアンケート結果でも分かる通り、マンションでも虫が出没することは多いようです。一体なぜでしょうか。

例えば蚊の場合は、水のある場所を好む傾向があるため、ベランダに置かれた水の入ったバケツや排水溝の付近に出没することがあります。また、上層階であってもエレベーターに乗る居住者にくっついて、そのまま玄関から部屋へ侵入するケースも。ゴキブリも玄関からの出入り時に一緒に入ってきたり、窓や網戸の間などわずかな隙間から侵入したりすることが多いです。

虫の侵入の原因はさまざまですが、ちょっとした対策をすることで防げます。

マンションでの虫対策は、虫の種類によって方法もさまざま

ベランダに水の入ったバケツなどを放置しないのも、虫対策として有効

虫の侵入を防ぐ対策としては防虫剤などの使用が一般的ですが、他にもさまざまな方法があります。

水のある場所を好む蚊の場合、ベランダや玄関に不要な空き缶や水が溜まったバケツなどを放置しないようにしたり、排水溝をこまめに掃除したりすることが大切です。

窓と網戸の間などの隙間からゴキブリが侵入するのを防ぐには、市販の隙間テープなどを使って対策を。また、玄関から出入りする際には蚊やゴキブリが付いてきていないか、よく気をつけておきましょう。

クモは害虫を食べてくれる無害なものが多いですが、気になる場合は、巣をこまめに取り除くか、巣を張らせない市販のスプレーを使用してみるのも方法の一つです。そもそもクモはゴキブリや小さな虫を好むため、虫対策をしておくことはクモの発生を防ぐことにもつながります。

ハチは軒下などに巣を作ることが多いので、もし巣を発見した場合は市販の駆除スプレーで駆除する必要があります。しかし危険も伴うため、個人で難しい場合は専門業者に依頼する必要があります。その場合は管理会社などへの相談も含めて検討した方がよいでしょう。巣を作らせない対策としては、軒下などに市販のハチを寄せ付けない薬剤(忌避剤)などを使用するのもおすすめです。

まとめ

マンションに住む多くの人が虫の出没を経験している一方で、7割近い人が特に対策をしていないことがわかりました。虫の侵入は、普段の生活に少し工夫を加えることで防ぐことが可能です。自宅にいる時間が増えている昨今、虫の出没に脅かされる日々を過ごすよりも、できる対策をして快適なマンションライフを送りましょう。

【調査概要】
調査方法:株式会社ワードによるインターネット調査。アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社
調査期間:2021年8月27日~29日
回答者数:220人(男性144人・女性76人)

(最終更新日:2021.11.05)
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