電力の自由化や携帯各社の通信費値下げなど、ここ数年の間に、家計を節約しやすい選択肢が増えてきました。家計の節約は、居住費や通信費、車のローンといった、日々の行動と関係なくかかる「固定費」から見直すのが良いと言われています。実際にみなさんはどのように固定費の見直しを行っているのでしょうか。また、車関連の固定費ではどんなものを見直しているのでしょうか。
8割以上の人が、毎月の「固定費」が高いと実感
ナイル株式会社が、固定費についての意識調査を実施。「固定費」が高いと感じるか聞くと、
「高いと感じる」という人が83.4%、「高いとは感じない」人はわずか16.6%という結果に。大半の人が「固定費が高い」と感じていることが分かりました。
7割以上の人が、固定費の見直しを検討
固定費を見直した、もしくは見直す予定があるか問うと、「見直していないが、見直す予定がある」が47.5%、「見直していないし、見直す予定もない」が27.8%、「見直した」が24.7%という結果に。
「見直していないが、見直す予定がある」人と「見直した」人を合わせた70%以上の人が、固定費の見直しを行っている(あるいは行う予定)ということがわかりました。
真っ先に見直したいのは「通信費の基本料金部分」
固定費を見直した、もしくは見直す予定がある人に、何の固定費を見直したか問うと、携帯電話、スマートフォン、インターネットなど「通信費の基本料金部分」最も多くが68.2%、「生命保険の保険料」が29.3%、「水道光熱費の基本料金部分」が26.4%、「住居費(住宅ローン、家賃)」が15.3%という結果に。以下、サプリメントや使い捨てコンタクトレンズなど「定期購入しているもの」が13%、ジムの会費やスマートフォンアプリなど「定期支払いしているもの」という回答が11.9%でした。その他、住居費や車関連費用を見直す声もありました。
車関連なら「任意保険料」から見直し
実際に固定費の見直しをした人に、車関連ではどんな費用を見直したかを確認したところ、「任意保険料」が67.8%、「車検費用」が43.9%、「自動車税」が29.8%という結果になりました。なお、実際にこれらの固定費を見直したところ月額の固定費にどんな変化があったのかを聞いたところ「任意保険料」を見直した結果、30%を超える人の固定費が「0~1,100円」減少。
「車検費用」を見直すと、月額の固定費が「10,000~19,999円」減った人が22%、「20,000~99,999円」減ったと人が18%という結果になりました。
「自動車税」を見直した結果では、月額の固定費が「20,000円以上」減ったという方が22.2%と最多に。
また「駐車場代」を見直した結果では、月額の固定費が「3,000~3,999円」減った人が29.2%と最も多い結果になりました。
さらに、「自動車ローン」を見直した結果では、月額の固定費が「2,000~4,999円」減ったという回答が33.3%、「10,000~19,999円」減ったという回答が26.7%という結果になりました。
見直しにより削減した固定費は「貯蓄」に回す
実際に固定費の見直しをした人に、固定費が減ったお金をどのように活用しているか聞いたところ、「老後の貯金」「予備費としてプール」など「貯蓄」関連の意見が48.7%を占めました。
続いて、「生活費」に活用している人が11.1%、「食費」に活用している人が10.6%となっており、「投資」の10.1%には、「投資信託」「仮想通貨」などの意見も含まれます。
また「その他」としては、「家屋修繕費」「他の固定費にまわした」「他の消耗品費として」「新しく買った車のローン」「借金の返済」などの回答がありました。
まとめ
今回の調査結果により、住居費や通信費、車関連費などの固定費が「高い」と感じ、見直しを考えている人が多い事実が明らかになりました。実際に見直しを行い、削減できた固定費を貯蓄などに充填している人も多いようです。家計が苦しいと感じている人は、固定費から見直してをしてみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
「固定費についての意識調査」
調査対象:全国の男女1,525名
調査方法:インターネット調査
実施期間:2021年3月5日~3月17日
実施機関:ナイル株式会社