在宅ワークの副業で代表的な仕事とは? 始める前に気を付けるべきこと

コロナ禍のなかで、収入が減ってしまった家庭もあるのではないでしょうか。本業の給与がカットされたり、パートやアルバイトがなくなって家計に影響していたり…。そんなときには、副業でカバーすることを考えてみましょう。最近は一般企業でも副業を認める動きが出ています。さらに、在宅でできる仕事であれば、生活スタイルを大きく変えることなく取り組めます。ここでは、在宅ワークの副業を始めるにあたって、気をつけるべきことやおすすめのワークを紹介します。

在宅ワーク副業のメリットは?

まずは、在宅ワーク副業にはどんなメリットがあるのか、整理してみましょう。

自宅でできる

基本的には自分の好きな場所で仕事ができるので、自宅で作業することもできますし、仮に引っ越しなどをしても同じ仕事を続けることができます。

好きな時間にできる

締め切りはありますが、そこまでは自分の好きな時間を使って仕事ができます。本業をしながら、空き時間や休日を利用することも可能です。時間がある程度自由になるということで、子育てや介護などと両立することができるのも、大きなメリットでしょう。

ネット環境が整っていてパソコンがあればできる

パソコンがあり、基本的なインターネット環境があればできる仕事がほとんどなので、改めてコストを掛けて準備する必要がないのも始めやすい理由です。

人間関係にわずらわされない

本業だけでなく、パートやアルバイトでも、少なからず職場での人間関係に気を遣うことがあります。在宅ワークであれば、発注元の担当者とのやりとりは発生しますが、同僚や先輩などとのやりとりはないので、人間関係で仕事がやりづらくなるようなことはありません。

在宅ワーク副業なら、子育て期の人でも空いた時間を有効に使える

代表的な在宅ワーク副業を4つ紹介

1.データ入力

数値などのデータを入力していく作業。特別なスキルを必要としないので、人気の在宅ワーク。入力するデータは、氏名や住所といったものから単純な数字までさまざま。表計算ソフトに入力することもあるので、対応したアプリケーションが必要な場合もあります。

【報酬の目安】

1文字0.1円〜

単純なコピペで入力する場合には単価が安く、入力できた分の報酬が支払われる「成果報酬型」が多い。データを収集して入力するような手間のかかるものは、単価も高くなります。

【働き方】

単価が安い仕事なので、どれだけの量をこなせるかがカギ。単純作業が苦でない人にはおすすめですが、向き不向きのあるワークといえます。実際に仕事をしてみて、自分がどのくらいのペースで入力できるかを把握しておくといいでしょう。

2.記事ライティング

Webメディアの記事ライティングやブログ記事の執筆代行などの、ライティング業務。
文章を書くのが好きな人には最適なワークです。どんなメディアに書くかによって、テーマも執筆するスタイルもさまざまで、なかには取材や体験をして書くものもあるので、完全な在宅ではないものもあります。

【報酬の目安】1文字0.5円〜

記事ごとに目安の文字数が決められていて、その文字数×単価で報酬が決まります。記事の内容によって単価が異なりますが、高単価の案件は実績や評価が高くないと採用されにくい傾向にあります。

【働き方】

最初は低単価の案件を数多くこなし、実績と評価を上げてから高単価のものに挑戦していくといいでしょう。案件数を多くすることが肝心なので、1案件にあまり時間と労力をかけすぎないことが重要。ただし、ネットで調べた同様の記事からコピ−&ペーストしたり、内容の薄い原稿を製作したりすることは、結局は低い評価しか得られず、高収入には結びつきません。

3.テープ起こし

講義やインタビュー、会議など、ボイスレコーダーで録音された音声を文字に書き起こす仕事です。

【報酬の目安】

60分の音声5,000円程度

音声の長さで単価が決まるのが一般的。さらに、話している人が増える場合には、単価が上がる場合もあります。

【働き方】
音声をどれだけ速く文字にできるかが収入に関わってきます。つまり、書き起こしスピードによって「時給」が変わってくるということ。音声を聞きながら素早くタイピングできるスキルが求められます。イヤホンやヘッドホンで音声を聞くようにすると、効率が上がるようです。

音声に集中できるので、テープ起こしにはイヤホンが必須

4.アンケートモニター

アンケートに回答したり、商品を試してモニターとしてレポートをしたりして報酬を得る仕事です。スマホで簡単に答えることができるアンケートもあるので、隙間時間でこなせるのが魅力。

【報酬の目安】

1件50円〜

単純なアンケートだと50円程度のものが多いですが、なかには1件当たり500円といったものもあります。実際に商品やサービスを体験するモニターであれば、5,000円という高単価の案件もあります。ただし、一定の要件を満たした人のみという条件が付く場合もあります。

【働き方】

高単価のものは当然競争率も高いので、アンケートサイトに複数登録しておいて、条件のいいものを見つけたらすぐに応募するのがポイントです。気をつけなくてはならないのは、個人情報を取得するためだけの詐欺まがいのものもあるので、信頼のおけるサイトを選ぶことが重要です。

在宅ワーク副業で気をつけなくてはいけないこと

【大前提】副業が認められているか確認する

本業と並行する場合、まずは副業が認められているかどうかを勤務先に確認する必要があります。
また、当然のことですが、副業をすることで本業に悪影響があってはいけないので、スケジュールや自分の体調の管理をしっかりしていきましょう。

所得が年間20万円を超えたら確定申告する

会社員の人でも「副業の所得が1年間で20万円を超えた場合」には確定申告をしなくてはなりません。この場合の「所得」とは「売上」から「経費」を差し引いたものを指します。たとえば、売上が25万円で経費に8万円かかっていれば、所得は25万円−8万円=17万円になるので確定申告は必要ありません。

ただ、在宅ワーク副業には経費がかからないものが多いのが実態です。確定申告をすると所得に対して税金が課されることになりますが、さまざまな控除(所得とみなされない)もあるので、専門家に相談してみるといいでしょう。税務署や自治体で無料の相談会が行われていることもあるので、利用してみましょう。

副業の所得が20万円を超える場合には、サラリーマンでも確定申告が必要

「仕事だ」という意識を持つ

在宅ワーク副業の場合、仕事の依頼から完了まで相手と一度も顔を合わせずに済んでしまうことが一般的です。しかしながら、あくまで「仕事」だという意識をしっかり持って臨まなくてはなりません。理由の如何にかかわらず、ビジネスにおいて締め切りを守ることは当然です。

しっかりとスケジュール管理をしていきましょう。

仕事を通して得られた情報は漏らさない

仕事を引き受ける際に契約条項に入っている場合も多いと思いますが、仕事上で得られた情報を外部に漏らすのはNGです。SNSなどで気軽に発信できる時代ですが、仕事とプライベートの線引きをしっかりしておきましょう。その情報漏えいによって被害が発生すれば、損害賠償を求められることもあり得ます。

副業には家族の理解と支援が必要になってくる場合もある

まとめ

在宅副業を成功させるには、自分の気力と体力、空いている時間のうちどのくらいを在宅副業に割けるのかを、しっかりと把握することが欠かせません。

そのうえで、無理のないスケジュールを立てていけばいいでしょう。また、自分に向いている仕事を探すことも重要です。ときには家族の理解も必要になってくるので、きちんと話し合ってから取り組んでいきましょう。

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