家の中でゴキブリが出ないようにしたいという人は多いでしょう。
外からゴキブリが侵入してくる可能性を完全にゼロにすることはできませんが、ゴキブリの侵入経路を把握しておけば、それに応じた対策を行うことは可能です。
この記事では、ゴキブリの侵入経路や対策について解説します。
ゴキブリの種類によって生態が違う?
一口にゴキブリと言っても、その種類によって生態や侵入経路は異なります。
以下では、日本に広く生息しているチャバネゴキブリとクロゴキブリの生態について説明します。
隙間から侵入するチャバネゴキブリ
チャバネゴキブリは、成虫の体長が10~15mmほどの小型のゴキブリです。
後述するクロゴキブリとは異なり飛ぶことはできないので、空から侵入してくる心配はほとんどありませんが、そのサイズの小ささからちょっとした隙間さえあれば侵入できます。
寒さに弱いものの、比較的暖かい場所であれば季節を問わずに繁殖できてしまうのが厄介と言えるでしょう。
空から侵入!?クロゴキブリ
クロゴキブリはその名の通り、黒みがかった茶褐色をしたゴキブリで、成虫の体長はチャバネゴキブリより一回り大きな25~35mm程度です。
チャバネゴキブリと同じように、隙間から侵入してきたり荷物にくっついて入ってきたりしますが、クロゴキブリの厄介な点は、チャバネゴキブリとは異なり飛べるということです。
決して飛ぶのが得意というわけではありませんが、飛べる以上はマンションやアパートの2~3階程度でも安心できず、開けっ放しの窓から入ってくる可能性も考えられるでしょう。
ゴキブリのおもな侵入経路は5つ
ゴキブリの対策を講じるには、ゴキブリがどのような経路で侵入してくるかを把握しておかなければなりません。
ゴキブリの侵入経路として考えられるのは、主に以下のようなルートです。
- ● 玄関から侵入
- ● 窓・ベランダ・網戸から侵入
- ● 排水溝・排水口から侵入
- ● 換気扇・通風口・エアコンから侵入
- ● 観葉植物・段ボールと一緒に侵入
それぞれの侵入経路について、説明します。
玄関から侵入
玄関のドア開閉時に、ゴキブリもドアが開いているタイミングで家に侵入してくることがあります。
また、郵便受けとドアが一体型になっているような場合は、その隙間から侵入してくる可能性も考えられます。
窓・ベランダ・網戸から侵入
玄関から侵入してくる可能性があるのであれば、換気などの際に開けっ放しにすることもある窓や網戸から侵入してくることも十分考えられます。
また、先ほど触れたようにクロゴキブリはちょっとした高さまでなら飛ぶことができるので、2~3階程度の低階層のマンションやアパートの部屋であれば、ベランダから侵入してくることもありえます。
窓や網戸の閉め方が甘かったり、どこかが破れて穴が開いていたりすると、そこから侵入してくる危険性があるため注意しましょう。
排水溝・排水口から侵入
ゴキブリは湿度の高いところを非常に好むため、排水溝や排水口などを通って侵入してくることもあります。
排水溝や排水口であれば頻繁に水が流れているため、そのまま流されてしまいそうなものですが、水がかかりにくい場所や水が流れていないタイミングに上がってくることは少なくありません。
換気扇・通風口・エアコンから侵入
換気扇や通風口・エアコンの配管なども外につながっている場所なので、ゴキブリの侵入経路になります。ゴキブリは数ミリの隙間も上手にくぐり抜けてしまうため、外につながる隙間は決して油断できません。
観葉植物・段ボールと一緒に侵入
郵便物などの段ボールが家に届く場合、その段ボールにくっついたり隠れたりするような形で侵入してくることもあります。
また、玄関前に観葉植物を飾っていると、そこがゴキブリにとって格好の隠れ場になってしまうので、ドアが開いたタイミングを見計らって家の中に侵入されてしまこともありえます。
侵入経路からゴキブリを侵入させない方法!
上述したように、ゴキブリの侵入経路は非常に多いのが実情です。
侵入経路に応じてしっかり対策を行い、ゴキブリの侵入を事前に防ぎましょう。
玄関:隙間の対策&スプレー式駆除剤
玄関にちょっとした隙間があるとゴキブリの格好の侵入口になるので、隙間がないかどうかチェックし、もしあればテープを貼るなどして隙間を防ぐようにしましょう。
また、万が一侵入されてしまった場合に備えて、玄関や下駄箱の周りにスプレー式の駆除剤(ゴキブリが出てからスプレーするものではなく、あらかじめスプレーしておくもの)をスプレーしたり、設置型の殺虫剤を設置したりしておくのも効果的です。
ベランダ:隙間を埋める&定期的な掃除や駆除が必要
ベランダも隙間を埋めることが重要なので、窓や網戸はしっかりと閉めて、穴が開いているような場合はテープなどを貼って隙間をなくしておきましょう。
ベランダに観葉植物やプランターなどを置いている場合は、そこがゴキブリの隠れ家になってしまうこともあるので、定期的に掃除をしたり駆除したりして、ゴキブリを寄せ付けないようにしましょう。
玄関同様に、スプレー式の駆除剤や設置型の殺虫剤が有効です。
排水口・排水溝:ゴミ受け設置&パイプクリーナーの活用
排水口や排水溝には、ゴミ受けの設置がおすすめです。
できるだけ網目の細かいものを使用することで、ゴキブリの侵入をしっかりとストップできます。
また、排水口や排水溝が汚れていると臭いが発生してゴキブリが寄ってきてしまうので、パイプクリーナーなどを利用して中の汚れをこまめに取り除きましょう。
換気扇・通気口:フィルターやパテを活用
換気扇や通気口には虫よけフィルターを取り付けるのが効果的。エアコンの配管と壁に隙間があるような場合は、パテを使って埋めてしまうのがおすすめです。
虫よけフィルターもパテもホームセンターで簡単に購入できますし、虫よけフィルターは100円ショップで販売されていることもあります。
家に入るときに……チェックを欠かさない!
上述したような対策をしっかりと行ったとしても、私たち自身が家に帰るときにゴキブリを持ち込んでしまう危険性があります。
カバンの中にこぼれていたお菓子の食べかすにつられて、ゴキブリがカバンの中に侵入しているかもしれませんし、飲食店で上着を脱いだ際に知らず知らずのうちにポケットの中に入り込んでいるかもしれません。
家に帰る前には怪しいところをしっかりチェックして、ドアを開ける際にも周囲をしっかり確認したうえで開けるようにしましょう。