在宅勤務が推奨されるようになり、2020年以降は「おうち時間」が大幅に増加した家庭が多いでしょう。毎日の生活が大きく変わった今、金銭感覚はどのように変化しているのでしょうか?
30・40代の小遣いは月平均30,192円で、コロナ禍以前から3,307円増加
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2021」を実施。毎月自由に使えるお金はいくらあるか聞いたところ、「1万円以下」が30.4%と最も多くの回答が集まったほか、「2万円超~3万円以下」が18.5%、「1万円超~2万円以下」が16.6%、「4万円超~5万円以下」が14.6%で、平均は3万192円でした。
2019年12月の「20代・30代・40代の金銭感覚についての意識調査2020」と比較すると、毎月自由に使えるお金の平均は3,307円増加(前回調査2万6,885円→今回調査3万192円)しました。
年代別にみると、30代では4,256円増加(前回調査2万6,684円→今回調査3万940円)、40代では2,359円増加(前回調査2万7,085円→今回調査2万9,444円)しました。
コロナ禍で生活様式が一変し、お小遣い事情に変化があったという人が多いのではないでしょうか。
30・40代の貯蓄額平均は283万円。コロナ禍以前から91万円増加
次に、貯蓄状況について質問しました。現時点で、どのくらいの貯蓄ができているか聞いたところ、「50万円以下」が23.8%と最も多く、「0円」が16.7%、「50万円超~100万円以下」が12.3%、「500万円超~1千万円以下」が12.2%、「1千万円超」が12.1%で、調整平均は283万円でした。
前回の調査結果と比較すると、現在貯蓄できているお金の調整平均は91万円増加(前回調査192万円→今回調査283万円)しました。年代別にみると、30代では47万円増加(前回調査183万円→今回調査230万円)、40代では162万円の大幅増加(前回調査202万円→今回調査364万円)となりました。
コロナ禍のテレワーク・外出自粛による必要費用の減少や、10万円の特別定額給付金の受給、景気に対する先行き不安を受けた貯蓄志向の高まりなどの影響で、結果的に貯蓄が増えたという人が多いのではないでしょうか。
残業が減り収入減。家で過ごす時間が増加し、仕事後の消費も減少傾向
続いて、有職者を対象に、残業時間や収入、時間の使い方、仕事後の消費についてコロナ禍前からの変化を聞きました。
・残業時間
残業時間に関しては「非常に増えた」が3.1%、「やや増えた」が8.8%で合わせて11.9%、「非常に減った」が12.3%、「やや減った」が10.1%で合わせて22.5%でした。
・収入
収入に関しては「増えた」人が8.9%、「減った」人が31.4%となりました。
・時間の使い方
時間の使い方についてみると、「家事時間」に関しては「増えた」人が40.4%、「家族と過ごす時間」に関しては「増えた」人が41.2%となりました。
・仕事後の消費
仕事後の消費に関しては「減った」人が36.6%となりました。コロナ禍以降、仕事後に会食や買い物などの予定を入れる人が減少したのではないでしょうか。
副業をしている人は22.6%。昨年の34.1%から大幅減はコロナ禍の影響か
副業の実態についても質問をしました。パート・アルバイトを除いた有職者に、副業をしているか聞いたところ、「している」は22.6%、「していない」は77.4%となりました。
前回の調査結果と比較すると、副業をしている人の割合は、前回調査34.1%→今回調査22.6%と、11.5%の大幅下降となりました。コロナ禍のため、副業の機会が減ったという人が増えたのではないでしょうか。
まとめ
2020年発表の調査と2021年の調査結果を比較した結果、30・40代の金銭感覚はコロナ禍による生活環境の変化にともない、お金の使い方も変わってきていることが分かりました。withコロナの生活に合わせて、お金の使い方も柔軟に考えつつ、これからの日々に備えたいものですね。
【調査概要】
「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2021」
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする30歳~49歳の男女1,000名
調査方法:インターネット調査
実施期間:2021年2月3日~2月4日
実施機関:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社