「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞」とは、理想ではなく、実際にその地域で“生活する”という視点から、「発展性」「住環境」「交通の利便性」「コストパフォーマンス」「教育・文化環境」の5つの基準を設定し、住宅ローン専門金融機関であるアルヒ株式会社の膨大なデータをもとに、住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査のもと「本当に住みやすい街」を選定したランキングです。
今回は2021年3月に実施した「本当に住みやすい街大賞2021 in 静岡」にランクインした街について、それぞれどのような点が評価されているのか詳しく紹介します。
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菊川ってどんな街?
静岡県の西部に位置し、温暖な気候に恵まれた自然豊かな地域です。明治時代から本格的にお茶が栽培されるようになり、深蒸し茶の発祥地としても知られています。JR東海道本線「菊川駅」から静岡や浜松まで一本で行けるほか、東名高速道路の「菊川IC」も近く、交通の利便性も良好。駅から車で10分圏内にスーパーやドラッグストア、郵便局などの生活に必要な施設がそろっていて、少し足を延ばせば磐田や浜松の大型ショッピング施設にも行け、暮らしやすい環境が形成されています。
菊川市賑わいづくり研究会の財津由記さんのお話とともに街の魅力を紹介します。
【財津さん】菊川で生まれ育ってきましたが、この街の人は親切な人が多いと思います。イベントや地域の活動を通じて人と人をつなげてくれるので、自然とコミュニティが広がっていきます。自然も身近にあって育児がしやすいので、子育て世帯にもおすすめですよ。
【発展性:4.10点】駅の橋上化で北側エリアの発展に期待できる
菊川市は駅の北側地域を「菊川市の新たなにぎわい生活拠点」として新たなにぎわいを創出することを目標にしています。現在、北口はなく南口のみですが、2024年を目標に駅を橋上化する予定で北口の利便性向上やさらなる発展が期待できます。反対の駅南地区では1985年から2013年にかけて約13.6ヘクタールの区画整理がされ、整然とした街区が広がったことで、商業が活性化し、良好な都市環境が構築されました。
【財津さん】昨年、駅南側に菊川市役所庁舎東館「プラザきくる」ができました。1階に町部地区センター、2階に菊川市市民協働センターなどが入る建物で、自治体や民間企業、学校、地元の人が集まり、みんなが輪になってイベントを行っています。たとえば、近くの小笠高校の生徒が主体になった「小さな収穫祭」では、近隣農家で農業体験を行い、野菜の仕入れ、販売まで高校生が行うなど、地域一体となって取り組んでいます。
【住環境:3.46点】駅の周辺には商業・福祉施設が充実
駅北側すぐの場所にはホームセンターの「カインズ菊川店」やスーパー「遠鉄ストア菊川店」などが入る大型商業施設「えんてつ菊川ショッピングセンター」が2013年に開業。駅から車で約10分圏内には「菊川市立総合病院」や「菊川市総合保健福祉センター(プラザけやき)」、「菊川公園」がまとまり、生活がしやすいエリアです。
【財津さん】「菊川市立総合病院」が近くにあり、子育てもしやすいエリアです。個人の病院も増えているので、行きつけの病院がある人が多いと思いますよ。コミュニティ協議会も設置され、節分や餅つきのイベントなども行っていて、地域住民の交流も活発です。
【交通の利便性:3.00点】電車でも車でも東西に移動しやすい
静岡市と浜松市の中間に位置し、浜松駅・静岡駅まで電車利用でそれぞれ約40分、車利用で約45分と東西どちらへも行きやすい場所です。付近の商業店舗などには駐車場が設置されているので、近隣への移動は車も便利です。東名高速道路の「菊川IC」までは駅から約5分なので、車移動のほうが快適な場合もあるでしょう。
【財津さん】車も電車も利用しやすいと感じます。「菊川IC」も近く、隣の掛川駅からは新幹線も利用できますし、22時台に東京を出ても帰ってこられますよ。静岡空港も車で20分程度で行けるのもポイントです。
【コストパフォーマンス:4.01点】暮らしやすさから分譲価格は上がり気味
高い生活利便性から、近年分譲価格が上がり気味ですが、掛川市、袋井市、焼津市、藤枝市などの駅近物件と比べると割安な相場です。駅周辺は区画整理が行われた住宅地域で、市内では分譲価格が高めなエリアのため、駅から少し離れた場所も併せて検討してみるのもよいかもしれません。
【財津さん】駅の南北でマンション、戸建てが増えてきて、住んでいる人は増えた印象があります。また、菊川駅付近でも比較的敷地の広い家を持てます。菊川は浜松と静岡の中間なので、夫婦の職場の中間、それぞれの実家の中間ということで、選ぶ人もいるようですね。
【教育・文化環境:3.55点】子育て家庭へのサポート体制が充実
菊川市では子育て応援する公式アプリ「きくすく」を運営していて、子育て支援情報や予防接種情報、市内の公共施設のマップ情報などを発信しています。また、菊川市立総合病院と連携している「菊川市家庭医療センター(あかっちクリニック)」では、「家庭医」に頼ることができます。家庭医とは「家族ぐるみのかかりつけ医」とも呼ばれ、どの科を受診したらよいかわからないときでも、特定の科に絞らない幅広い診療を一人の医師が行ってくれます。
【財津さん】菊川は子育てしやすい街として知られています。「おがさセントラルパーク」や「菊川運動公園」など子どもが遊べる場所が多いので外へと連れて行きやすいですね。来年度からは子ども一人にタブレット一台が配られて、授業の効率化や学校にいけない子どもへのケアなど個々に対応する取り組みも行われる予定です。
菊川のおすすめスポット:サングラムカフェ
深蒸し茶の発祥の地である菊川で本格的なお茶が楽しめるカフェ。好きな茶葉を選び、スタッフが茶葉に合った入れ方をしてくれるので、一番おいしい状態でお茶が味わえます。お茶は全部で30種類を取りそろえ、「抹茶ガトーショコラ」や「深蒸し茶ロールケーキ」などお茶に合うスイーツも提供。スイーツはなくなりしだい終了となるので、取り置きができる2日前までに予約しておくのがおすすめです。
サングラムカフェ
住所:静岡県菊川市堀之内1-1
営業時間:10:00〜17:00
定休日:火曜、第2木曜(祝日の場合は営業)
公式ホームページ:http://www.san-grams.jp/
※2021年3月17日時点の情報です