1日24時間という限られた時間で仕事をして、家事をして、プラス育児や介護を両立している人も多いでしょう。家族と過ごす時間も大切ですし、睡眠時間も十分に取りたいところです。働く主婦たちは、どのような時間を優先して日々を過ごしているのでしょうか。
コロナ禍は家族とのコミュニケーションや休息・睡眠時間を優先
しゅふJOB総研が、「優先したい時間」をテーマとし、働く主婦層にアンケート調査を実施。1年を振り返ってどのような時間を優先してきたか、3年連続でアンケートをとりました。
2020年は「家族のコミュニケーション時間」を優先した人が最も多く47.3%という結果に。2019年の39.6%、2018年の40.3%と比べて増加しています。次いで「家事・育児・介護の時間」を優先した人は41.7%。こちらは2019年の51.3%、2018年の48.7%と比べて減少しています。「休息・睡眠時間」を優先した人は、2020年が35.8%なのに対し、2019年が28.4%、2018年が30.1%と増加傾向。「仕事時間」を優先した人は2020年が30.6%に対し、2019年が36.6%、2018年が38.3%で、減少しています。
実際に優先した時間と、「優先したい」時間の違いは?
「2020年に優先した時間」と「2021年に優先したい時間」を項目ごとに比較すると「2021年に優先したい時間」の方が顕著に多いのは「仕事時間」「趣味の時間」「資格取得などの勉強時間」といったところ。一方、「2021年に優先したい時間」の方が顕著に少ないのは「家事・育児・介護の時間」です。前述の「優先した時間」を見ると、2020年の「家事・育児・介護の時間」は過去3年で最も少ない結果となっています。
この調査リリースの中で、しゅふJOB総研の所長である川上敬太郎氏は、この結果から「2020年の働く主婦層は少し家事・育児・介護から解放されたように見えますが、もっと減らしたいというのが本音なのでは」と予測。また「優先した時間」の過去3年を比較し「2020年の『人づきあいの時間』が極端に減っているのは、コロナ禍による外出や3密の回避などが影響しているものと思われる」と分析しています。
「優先したい時間」を直近3年で比較すると、「家事・育児・介護の時間」が減少しています。一方で、「仕事時間」は直近3年で最も多くなっています。川上氏は「コロナ禍による失業は女性の方が影響を受けると言われる中、2020年の働く主婦層の仕事志向が強まってきている」と考察。また、「優先した時間」と「優先したい時間」のいずれにおいても「その他」の比率が高くなっていることから「じわじわと時間の使い方について多様化が進みつつあるのではないか」締めくくっています。
まとめ
コロナ禍のイレギュラーな状況下で働きながら、家事や育児などを両立している女性は多いと思います。withコロナの生活は、まだ当分続くでしょう。限られた時間を、何をするために使うのか、長期的な視野でベストな時間配分を見つけてくださいね。
【調査概要】
「働く主婦が優先したい時間に関する調査」
調査対象:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOBパート』登録者575名
調査方法:インターネットリサーチ(無記名式)
実施期間:2020年11月11日~2020年11月18日
実施機関:株式会社ビースタイル ホールディングス