重いコートやニットから、軽やかな春物へ変わる季節。気持ちも明るくなりますね。寒い時期にたくさん活躍した冬服は、しっかりケアして保管しておきましょう。次のシーズンまでお気に入りの服の状態をキープするための衣替えの基本や、洗濯のコツ、衣替えの手間をなくすアイデアなど、衣替えのお役立ち知識をまとめてご紹介します。
衣替えのキホン
まずは、衣替えでおさえておく基本のポイントをご紹介します。
衣替えのタイミング
衣服を長持ちさせられるかどうかは、衣替えのタイミングによって左右されることがあります。タイミングを考えずに衣替えをしてしまうと、虫食いの被害が大きくなってしまう場合も。冬の衣服は虫が好むウール製品が多く、春は害虫が成長するタイミングに重なるため、対策をしていないと被害にあいやすくなってしまいます。
冬物をしまうのにオススメのタイミングは「ゴールデンウィーク前」。春から夏にかけてさなぎから成虫になった害虫の多くは、ゴールデンウィーク前に産卵期を迎えます。洗濯物を干している間に衣服に侵入し、衣替えをしてクローゼットにしまっている間に衣類を食べてしまう危険があるのです。成虫になって衣類に寄ってくる前に終わらせましょう。
衣類をしまう前にすること
しまう前には、必ず洗濯をして汚れを落としておきましょう。皮脂や汗の汚れ、食べこぼしも害虫のエサになります。「冬はあまり汗をかいていないから」と洗わずにしまってしまうのはアウト。冬でも暖房や厚着をしていることで、いつの間にか汗をかいているものです。
外で干している間にも害虫が衣服についてしまうことがあるため、しまう前に手で払っておくのもポイントです。
防虫剤の使い方
虫食いの被害を抑えるために、洗濯だけでなく防虫剤をあわせて使うのが効果的。防虫剤の成分は上から下へと行き渡ります。置き方によって効果に差が出るため、取り扱い方法をよく確認し、使う場所にあったものを選択しましょう。
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家庭でニットを洗濯する時のコツ
冬物の衣類は、ウールやカシミヤ、ダウンなど、家庭では洗濯しにくい素材が多いですが、最近ではウォッシャブル加工の衣類やおしゃれ着用洗剤など、家庭でのお手入れがしやすいアイテムも増えています。
冬物をすべてクリーニングに出すのは手間もお金もかかるので、家庭で冬物、とくにニットを洗濯する人も多いようです。
詳しく読む:「冬物衣料」を家庭で洗濯する人は8割! 一方で失敗談も
ニットの洗濯で気を付けること
自宅でニットを洗濯して衣替えをする方は、以下のポイントに注意しましょう。
(1) 洗濯表示をチェック
まずは、衣類に付属している「洗濯表示」で適切な洗濯方法を確認します。「洗濯槽」マークに、「手」や「×」がついていなければ自宅の洗濯機で洗濯できます。「手」マークがついている場合は、手洗い推奨です。
(2)洗剤を使って色落ちをチェック
はじめて洗濯する場合は、事前に色落ちチェックを。おしゃれ着用洗剤を目立たない場所につけて数分おいた後、洗剤をつけた箇所を白い布で軽く押さえても色が返ってこなければ色落ちしないと判断できます。
(3)ジャストサイズの洗濯ネットに入れる
大きい洗濯ネットにニットを入れると、洗濯ネット内で摩擦が生じやすくなるため、できるだけジャストサイズのネットを使用しましょう。
(4)平置き・日陰干し
濡れた状態のニットをハンガーに掛けて干すと、伸びたり跡がついたりしやすいため平置きがマスト。また、日向に干すと色あせする可能性があるので、必ず直射日光があたらない場所に干しましょう。
詳しく読む:【頼れる3COINS】ニット洗濯で失敗したことある人の救世主!
衣替えの負担を減らす方法
「家族全員の衣替えが毎回大変」「年に何回もやりたくない」という方も多いでしょう。衣替えの手間を省く方法をご紹介します。
宅配クリーニングを利用する
重くてかさばる冬物は、クリーニング店まで持っていくのも、取りに行くのもひと苦労です。そこでおすすめしたいのは「宅配クリーニング」。クリーニングしたい衣類を自宅まで取りに来てくれて、終わった後も届けてくれるので、店舗へ出向く手間を解消することができます。
詳しく読む:【傷み直結も】6割がクリーニングせずに季節モノ保管(民間会社調査)
衣替えの必要がない収納方法“ワンアクション収納”
「つるす」「畳んで棚に置く」「引き出しに並べる」という、すべてワンアクションで完結できる3通りの方法で収納するやり方。片付けも楽で、どこに何があるのかすぐに分かるため衣類が散らかることがありません。季節ごとの衣類は、収納する位置を手の届きやすい場所に移動するだけでOK。大がかりな衣替えが必要なくなります。
詳しく読む:面倒な衣替えから卒業できる! 目からウロコの収納法
衣替えで不要なアイテムを整理
衣替えは、手持ちの服を見直すいい機会です。そのタイミングでもう着ない服を整理してみると良いでしょう。「1年着ていない服はもう着ない」と判断して整理する方が多いようです。不要になったアイテムは、フリマアプリを活用して売ることも検討してみては。
詳しく読む:着ない服を「衣替え」で捨てるのはちょっと待って! 賢く売って攻めの節約を
まとめ
衣替えは面倒ですが、しっかりケアしてしまっておくことで洋服を状態良く、長持ちさせることができます。今年はゴールデンウィークまでに衣替えを済ませられるよう、少し早めに取りかかってみてはいかがでしょうか。