冬の睡眠向上は寝る前に過ごす”居間”が関係? ケアしている人は少数(東京ガス調査)

暑くて寝苦しい夏と比べ、冬は布団の中で体を温めやすく、睡眠の悩みが少ない季節と言われています。しかし、不眠の自覚がなくても、寝室が寒いと自律神経系に支障をきたすと言われ、寝室環境を整えることがとても重要です。寒い季節に良質な睡眠を得るには、どのように過ごせばよいのでしょうか。

睡眠のため、寝室以外の環境にもこだわる人は少数派

東京ガス都市生活研究所がアンケート調査を実施。冬に、睡眠の質を高めるために環境を整えている部屋があるか質問をしたところ「寝室」と回答した人が最も多く82%、次いで「居間」が21%、「脱衣室」や「廊下」は5%未満と低い結果となりました。寝室に気をつかうことはあっても、それ以外の環境までこだわる人は少ないようです。

出典:東京ガス株式会社「冬に睡眠の質を高めるために環境を整えている部屋に関する調査」

就寝時よりも、就寝前に過ごした環境で眠りやすさが変わる?

冬の睡眠の悩みとして多いのが、手足が寒くて眠りづらい等、寝つきに関わるものです。国土交通省が約4,000人に対して実施したスマートウェルネス住宅等推進調査によると、意識が覚醒した状態から眠りにつくまでにかかる時間を示す「入眠潜時(にゅうみんせんじ)」が長い人ほど、就寝前に過ごす居間の室温が低いという結果が得られています。

就寝中の寝室の温度よりも就寝前の居間の温度に大きく影響を受けることは驚くべきことですが、寝つきの課題を抱えている人は、就寝前に居間を暖かくして過ごすようにしましょう。

出典:東京ガス株式会社「冬に睡眠の質を高めるために環境を整えている部屋に関する調査」

室温は暖かく、最低18度以上に!

2014年に厚労省から出された睡眠指針では、寝室の温度を13~29℃にするように推奨されています。また、英国保健省が循環器系疾患、呼吸器系疾患等の健康障害への対策として定めた指針によれば、居室温度は18℃以上にすることが推奨されています。日本は欧米に比べ、住宅の断熱性能が低いため、壁や床が冷たい場合には、もっと高めにする必要があるでしょう。

出典:東京ガス株式会社「冬に睡眠の質を高めるために環境を整えている部屋に関する調査」

まとめ

今回の調査結果により、就寝時に過ごす空間だけでなく、就寝前に過ごす環境も整えることが重要であるものの、実践している人は少ないことが明らかになりました。寝室だけでなく居間の環境も整えることで睡眠の質を上げ、寒い冬を乗り切りましょう。

【調査概要】
「冬に睡眠の質を高めるために環境を整えている部屋に関する調査」
調査対象:全国に住む18~80歳の392名
調査方法:WEBアンケート調査
実施期間:2020年11月11日〜一週間
実施機関:東京ガス都市生活研究所

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:東京ガス都市生活研究所

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