2021年は、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなかでのスタートとなりました。新年度に合わせて職場や学校の近くに引っ越さなくてはならないものの、不安を抱えている人もいるでしょう。2021年の家探しについて、賃貸不動産の仲介店舗はどのように考えているのでしょうか。
2021年春は「問い合わせ」「内覧」「申し込み」ともに減少と予測
リーシング・マネジメント・コンサルティング株式会社が、新型コロナウイルスによる賃貸不動産業界への影響と2021年引っ越しシーズン(繁忙期)の動向予測について調査を実施。
一都三県の賃貸不動産仲介店舗が、2020年の動向を踏まえ、2021年の繁忙期にはどのような動きが予測されるかを聞きました。その結果、問い合わせ件数が「増える」と回答した業者は19.7%、「変わらない」が36.9%なのに対し、「減少する」と回答した業者が43.4%を占める結果に。
内覧件数も、「増える」が15.7%、「変わらない」が36%なのに対し、「減少する」が48.3%、申し込み件数も、「増える」が16.9%、「変わらない」が34.8%なのに対し、「減少する」が48.3%と、いずれも例年と比べて人の動きが鈍いのではないかという予測となりました。
コロナ禍の賃貸住宅探し。店舗側の悩みとは?
不要不急の外出自粛が求められるなか、賃貸不動産仲介店舗はどのように物件を紹介しているのでしょうか。業務上困っていることを聞くと、
「来客と内覧が減り、資料などをメールで送る対応しかできず、物件の魅力を伝えることが難しい」
「お客さまに顔と名前を覚えてもらいづらい。お客さまもマスク姿で顔が覚えにくく、営業がしづらい」
といったコミュニケーションを満足に取れないことに対する葛藤や、
「リモートワークの増加で広い物件を求める人が増え、エリアを郊外に広げて探すため、案内時間の増加や物件同士が離れていることが多い」
など、ウィズコロナ時代に求められる物件の内容が変わり、内覧にかかる時間が増加している問題が挙がりました。
まとめ
進学や就職など、春に向けて引っ越しを考えている人は多いと思います。例年と比べて物件の内覧や申し込み後の手続きなど、通常は対面で行うべきことができないケースもあるでしょう。インターネットなどで情報を収集して内覧は最小限の件数に抑えるとともに、オンラインの接客や内覧、Web会議ツールやコミュニケーションアプリなどを積極的に活用しながら、後悔のない部屋探しをしたいものですね。
【調査概要】
「2021年引っ越しシーズン(繁忙期)の動向予測調査」「2020年新型コロナによる賃貸不動産仲介会社への影響調査」
調査対象: 首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)所在の賃貸不動産仲介店舗325社
実施期間:2020年6月4日~6月18日/2020年11月20日~12月18日
実施機関:リーシング・マネジメント・コンサルティング株式会社
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:リーシング・マネジメント・コンサルティング株式会社