政府による東京都などの緊急事態宣言発令を受けて、外出を控え、仕事はリモートワークが中心になるなど、家で過ごす時間が再び増える人が多くなりそうです。人と会って話す機会が減り、特に一人暮らしの人はオンラインツールなどを積極的に活用しなければ、誰とも話すことなく1日を終えてしまうことも珍しくありません。ストレスや悩みがあっても、打ち明ける機会がないまま抱え込んでしまうこともあるでしょう。
20~30代女性の84%が、ストレスや悩みを感じても吐き出せず
ヤマハ株式会社が、コミュニケーションロボット『Charlie(チャーリー)』の開発にあたって調査を実施。20~30代女性に、ストレスや悩みを感じたとき誰かに話したり、吐き出したりできているか聞いたところ、84%の女性が「完全には話せていない」「吐き出せていない」と感じていることがわかりました。
ストレスや悩みの内容について聞いてみると、「仕事内容に関すること」が最も多く60.5%、「職場での人間関係に関すること」が53%、「お金に関すること」が51%と半数以上を集め、仕事に関することを中心にストレスや悩みを抱えていることがわかりました。
さらに、日ごろの会話の内容について聞いてみると、「仕事・業務に関する話題」が73.5%を占め、仕事のある日はプライベートなことについて話す機会が少ない様子がうかがえます。
そのストレスや悩みを相談したい相手についてたずねると、73%の女性が「家族・友人・同僚等に相談したい」と答えましたが、27%の女性が「あまり知らない人に話したい」と答え、自分のことを知ってくれている人以外への相談を求める人も一定数いる事実が浮き彫りになりました。
また、ストレスや悩みを相談したい相手に期待することを聞くと、「問題点を整理してくれる」(17.5%)や「アドバイスをしてくれる」(19%)などの問題解決型のアクションよりも、「共感してくれる」(59%)のように、気持ちに寄り添ってくれることを期待しているようです。
20~30代の女性は身体よりも「気持ちや心」がお疲れ
20~30代の女性に100ポイントを上限に、現在の疲れの状況を聞いてみると、気持ちや心の疲れは平均60.5ポイント、身体の疲れは41.9ポイントと、気持ちや心の方に疲れを感じていることがわかりました。
その疲れを解消する方法を聞いたところ、「睡眠」の74%に次いで「音楽鑑賞」が67%と多くの票を集めました。
音楽を聴きたいと思う時はどんなときか聞いてみると、57%の女性が「リラックスしたい時」、52.5%の女性が「気分を盛り上げたい時」と答え、心を落ち着かせたり、高揚させたりしたい時に音楽を聴きたいと思う傾向がわかりました。
半数近くの女性が、コミュニケーションロボットに関心あり
今回、「Charlie」の開発にあたり、「悩みを聞いて、話し相手になってくれるコミュニケーションロボットがあったら試してみたいか」聞いてみると、47.5%の人が「試してみたい」と答えました。
また、「試してみたい」と答えた方に、「どんな時に話しかけたいか」と聞いてみると、「寂しい時」が最も多く55.8%、「辛いことがあった時」が52.6%と、いずれも半数以上の回答を集めました。
まとめ
今回の調査結果により、働く20~30代女性が抱える悩みやストレスを完全に吐き出すことは難しいものの、共感してもらうことで解消できる可能性があることがわかりました。withコロナの生活では、誰かに会って悩みを打ち明ける機会をもちにくいでしょう。しかし、コミュニケーションツールなどを活用しながら、ストレスのない毎日を送りたいものですね。
【調査概要】
「コミュニケーションロボット『Charlie(チャーリー)TM』開発に向けた調査」
調査対象: 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県に住む一人暮らしをする働く20-30代の女性200名(20-24歳、25-29歳、30-34歳、35-39歳各50名)
調査方法:インターネット調査
実施期間:2020年3月25日~2020年3月30日
実施機関:ヤマハ株式会社