巣ごもりで飲みたいお酒は「期間限定酒」、緊急事態宣言で「家飲み」再注目?

2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大により、巣ごもり生活を余儀なくされました。今までは、仕事の後に居酒屋などでお酒を楽しんでいた人も、この1年は「家飲み」に切り替えた人が多いのではないでしょうか。さらに1月7日の政府による緊急事態宣言が東京などに発令され、再び「家飲み」が注目されています。それにより、選ぶお酒はどのように変化したのでしょうか。

2021年に選ばれそうなお酒は「決まった時期しか飲めない限定の酒」

出典:酒文化研究所「2021年あなたの酒予想」

酒文化研究所が、「2021年あなたの酒予想」を実施。お酒好きな人に巣ごもりが続く中、選ぶことが増えそうなのはどんなお酒か問うと、第1位は「決まった時期しか飲めない限定の酒」で33%でした。2020年の秋、ボジョレーヌーヴォーが予想を上回る好調ぶりと報じられたのは記憶に新しいところですが、マンネリしがちな家飲みが続く中、季節限定のイベント商品は今年も人気となりそうです。

第2位は「地元の酒」で28%でした。かつては地元の酒というと清酒をイメージしたものですが、10年ほど前から各地に小規模なブルワリーやワイナリーが誕生し、最近はウイスキーやジンをつくる蒸溜所も増えています。地産地消を謳い地元の酒や食品を好んで選ぶ消費スタイルも広がりを見せており、テレワークが当たり前になり自宅で過ごす時間が長くなったことが、こうした消費傾向を促しているのかもしれません。

第3位は「立春に搾った酒など縁起物」と「ジャパニーズウイスキー」がともに22%で並びました。立春(2021年は2月3日)の早朝から全国各地の酒蔵が地元の酒販店と一緒になって瓶詰めし、その日のうちに届ける「立春朝搾り」は日本名門酒会の人気企画です。今年は例年以上の盛り上がりが予想されます。また、世界中で高い人気が続いているジャパニーズウイスキーは、引き続き愛飲家の垂涎の的になりそうです。近年は酒齢の長いものが供給されにくくなっていますが、蒸溜所の製造能力を増強、フル稼働で生産し始めて約10年になります。安定供給されるようになる日は近いかもしれません。

巣ごもり中は「少人数で飲み会」をしたい人が多数?

出典:酒文化研究所「2021年あなたの酒予想」

続いて、巣ごもりが続く中で増えそうな飲酒シーンを予想してもらったところ「少人数での飲み会」が26%でトップに。感染防止対策を講じたうえでの少人数の飲み会が、コロナ禍が収束するまでのスタンダードになりそうです。密を避け、手指の消毒を徹底し、大声で話さず、料理は銘々に用意するスタイルが定着すると予想されます。

次いで「季節の食材や料理を用意する」が21%でした。季節限定の酒が好まれたのと同様に、酒肴も季節感の豊かなものが食卓を飾る機会が増えそうです。

昨年広まった料飲店でのテイクアウトサービスの利用や、ふるさと納税の返礼品に酒類を選択したり、自宅で料飲店レベルの生ビールを求めたりする人も引き続き多そうです。

アフターコロナの世界では「温泉で地酒を一杯」飲みたい

出典:酒文化研究所「2021年あなたの酒予想」

最後に、「コロナ禍が収束したらやりたいお酒に関すること」について聞きました。トップは「温泉で地酒を一杯」で46%という結果に。旅行も制限されているため、自由に動けるようになったら旅と酒へのニーズが膨らむことでしょう。

次いで「酒造工場見学」が35%、「日本酒やワインのイベント参加」「大勢での飲み会」が34%でした。新型コロナウイルスの感染を防止するため、現在は多くの酒造工場が見学者の受け入れを見合わせています。試飲イベントは日本酒やワインだけでなくビールやウイスキーも各地で多数開催されていましたが、昨年はほとんどが中止となり、多くの人が再開を望んでいます。

まとめ

新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあるため、2021年1月7日から一都三県で「緊急事態宣言」が再度発令されました。一日も早い収束を願うばかりですが、今は外食などを控え、できるだけ自宅で過ごしたいところ。季節限定のお酒などを入手して、家で過ごす時間を少しでも楽しみたいものですね。

※なお、家での飲食においても感染対策は注意が必要です。特に大人数で集まる、長時間飲食をするといった感染リスクが高まる行動は避けてください。

【調査概要】
「2021年あなたの酒予想」
調査対象:お酒好きな人103名
調査方法:インターネットアンケート
実施期間:2020年12月22日~2020年12月25日
実施機関:酒文化研究所

ニュース提供元:PRWire
情報提供元:酒文化研究所

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