約6割が「2021年の家計は苦しくなりそう」と予想、各家庭から様々な意見

2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛やそれにともなうテレワーク体制の普及など、多くの人にとって生活が一変した1年でした。2021年も一連の騒動が収まる気配はなさそうですが、各家庭の家計状況は、どのような様子なのでしょうか。

約6割の家庭が「2021年の家計は苦しくなりそう」

出典:しゅふJOB総研「家計と収入の増やし方に関する調査」

しゅふJOB総研が、「家計と収入の増やし方」をテーマとして、働く主婦層にアンケート調査を実施。2021年の家計がどのようになりそうか質問をしたところ「苦しくなりそう」と回答した人が最も多く、59.8%という結果に。「変化はなさそう」が31.1%、「ゆとりができそう」と回答した人はわずか9%でした。

出典:しゅふJOB総研「家計と収入の増やし方に関する調査」

過去3年間の家計予測を見比べると「家計が苦しくなりそう」と回答した人は、2019年の48.4%から59.8%と11.4%増加する結果に。「変化はなさそう」という回答は2019年の40%から31.1%に減少。「ゆとりができそう」という回答は、11.6%から9%に減少しました。

「家計が苦しくなりそう」と回答した人からは

・(コロナ禍による業績悪化で)夫の収入が下がる可能性があるため(40代:パート/アルバイト)
・私がコロナ失業中で、元の収入レベルの仕事につけるのか怪しいので(30代:今は働いていない)
・コロナ禍で主人の収入が激減したので、日々の生活が不安で仕方ない。フルタイムで働きたくても育児家事は自分一人で担うので、思うように時間が取れないから、短時間の仕事しか選べない(40代:パート/アルバイト)

といった、コロナ禍による収入減や失業を理由とする声が多く

・学校がコロナで休校になり、子供たちを留守番させてしまいさみしい思いをさせてしまったので、パートの仕事を辞めざるを得なかった。今求職中だが、今年中に仕事がきまらなかったら、ちょっとゆとりがなくなりそう(40代:今は働いていない)
・緊急事態宣言時にお金よりも感染回避を意識して宅配をお願いすることが多く、思いの外出費がかさんでいたため(30代:今は働いていない)

など、コロナ禍の影響を間接的に受けている人の声も目立ちました。

「変化はなさそう」と回答した人からは

・コロナ禍でも仕事の形態は、変わってないから(40代:派遣社員)
・夫婦ともに、仕事にコロナ禍の影響がないため(40代:派遣社員)

など、コロナ禍が仕事には影響していないという声や

・コロナで収入が減ったがダブルワーク先が見つかったので(30代:パート/アルバイト)
・夫の残業代は減ると思いますが、外食や外出が減っているから(40代:今は働いていない)
・旅行などが減った分、子供の習い事等が増えてさほど家計の増減が変わらない(40代:今は働いていない)

と、プラスマイナスゼロという意見、

・今後と今までと変わらず苦しいままになる(40代:今は働いていない)

と、コロナ禍の前から苦しいという切実な声もありました。

「家計にゆとりができそう」と回答した人からは

・個人事業主として、1、2年を過ごしていましたが、新たに勤めての仕事をすることを考えているので(40代:フリー/自営業)
・時給の良いパートが見つかったから。今後フルタイムに変える方向で考えているから(40代:パート/アルバイト)
・私がパートに出る予定だから(30代:今は働いていない)
・家計のために私が仕事を始めるので(40代:今は働いていない)
・仕事時間を増やす予定なので(40代:契約社員)

など、就業環境や仕事量の変化による収入増を見込んでいる人の声や

・テレワークなどで平日の外出機会が減ることで、飲食の機会が少し減ったため(50代:契約社員)
・コロナでレジャー施設に出かける機会が減りレジャー費が減った(30代:SOHO/在宅ワーク)
・旅行に行かないので(50代:正社員)

といった、支出が減っているという意見

・コロナ禍の影響をまともに受けたので、来年はコロナが落ちつき、経済も動きそうだから(50代:フリー/自営業)

と、コロナ騒動の終息を期待する声もありました。

家計の収入を増やすなら、約半数の人が「副業」による収入増を計画

本業以外で家計のために収入を増やすとしたら、どんな方法を選択するかという質問に対しては、「副業(雇用契約)」が最も多く45.7%でした。次いで「ポイントをためる」が37.2%、「副業(業務委託契約)」が35.7%となっています。

出典:しゅふJOB総研「家計と収入の増やし方に関する調査」

トップ3は昨年と同じ順位ですが、「副業(雇用契約)」と「副業(業務委託契約)」の比率が増加し、「ポイントをためる」の比率が減少しています。また、比率こそ2割程度ではあるものの「金融商品の売買」を選択する人の比率がここ3年で徐々に増加しています。「得意な技能・サービスを売る」も昨年と比べて増加しており、収入の増やし方として注目が高まってきているようです。

出典:しゅふJOB総研「家計と収入の増やし方に関する調査」

まとめ

今回の調査結果により、コロナ禍で収入減や退職を余儀なくされた人や、新たに働く決意をした人が多く、副業に関する関心が高まっている様子が伺えました。収入源を確保したい人に向け、今まで以上に多様で柔軟な働き方が増えていくことでしょう。これを機に、2021年の働き方を考えてみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
「家計と収入の増やし方に関する調査」
調査対象:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOBパート』登録者575名
調査方法:インターネットリサーチ(無記名式)
実施期間:2020年11月11日~2020年11月18日
実施機関:株式会社ビースタイル ホールディングス

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:しゅふJOB総研

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