シニア世代の「孫消費額」が昨年より4.5万円も増加し平均19.6万円に

新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年は生活スタイルが大きく変わりました。それにより「お金の使い方」が変化した人も多いことでしょう。中でも、50代以降の世代は、どのような生活を送り、どんなことにお金を使っているのでしょうか。

50代のシニア予備軍は旅行を控え、趣味にお金を費やす?

株式会社大和ネクスト銀行が、シニアライフに関する調査を実施。シニア予備軍やシニアの、今年1年の消費について質問しました。まず、50歳~59歳の「シニア予備軍」の人々に、今年1年間「旅行」「趣味」「デート」「アンチエイジング」「ネット通販」のそれぞれにどの程度お金を費やしたか聞いたところ、0円の回答者も含めた平均額は、「旅行」が10.6万円、「趣味」が14万円、「デート」が2.1万円、「アンチエイジング」が2.2万円、「ネット通販」が12万円となりました。
昨年の調査結果と比較すると、「旅行」に費やした金額が、2019年の14.7万円から2020年は10.6万円と4.1万円減少したのに対し、「趣味」に費やした金額では、2019年の11.7万円から2020年は14万円と2.3万円の増加となりました。シニア予備軍には、コロナ禍で旅行を控えるようになった代わりに、趣味にお金をかけたという人が多いのではないでしょうか。

出典:株式会社大和ネクスト銀行「シニアライフに関する調査」

60・70代のシニアはより顕著に、コロナ禍の旅行を控える傾向

60歳~79歳の「シニア」の人々にも同様に、今年1年間「旅行」「趣味」「デート」「アンチエイジング」「ネット通販」のそれぞれにどの程度お金を費やしたか聞いたところ、平均額は、「旅行」が10.7万円、「趣味」が10.2万円、「デート」が9,000円、「アンチエイジング」が2.5万円、「ネット通販」が10.7万円となりました。
昨年の調査結果と比較すると、「旅行」に費やした金額では、2019年の19.9万円から2020年は10.7万円と、9.2万円の減少となりました。昨年の約半分の金額となり、旅行に関する支出を控えている様子がうかがえます。

出典:株式会社大和ネクスト銀行「シニアライフに関する調査」

今年の「孫消費額」は昨年より4.5万円増加し、平均19.6万円に

また、孫がいる人を対象に、今年1年の間「孫消費」にいくらくらいお金を費やしたか聞いたところ、平均額は19.6万円でした。昨年の調査結果と比較すると、平均額は2019年が15.1万円だったところ、2020年は19.6万円と、4.5万円の増加となりました。コロナ禍を受けて、シニア予備軍やシニアの旅行消費額が減少した一方、孫消費額の増加が鮮明になりました。

出典:株式会社大和ネクスト銀行「シニアライフに関する調査」

まとめ

新型コロナウイルスの感染は、若年層と比べて高齢者の方が重症化するリスクが高いと言われています。そのため、旅行を控え、家の中で楽しめる趣味や孫のためにお金を使う人が増えているという今回の調査結果は、当然と言えるかもしれません。不要な外出を避けることは大切ですが、自宅に籠りきりで身体機能や認知機能が低下しないよう、自宅でできる運動や人ごみを避けた外出を取り入れ、健やかな毎日を過ごしたいものですね。

【調査概要】
「シニアライフに関する調査」
調査対象:全国のシニア予備軍(50歳~59歳)とシニア(60歳~79歳)の男女計1,000名
調査方法:インターネットリサーチ
実施期間:2020年11月5日~11月6日
実施機関:株式会社大和ネクスト銀行

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社大和ネクスト銀行

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