新型コロナウイルス感染拡大の影響により、例年よりもおうち時間が増えた2020年。在宅時間が長くなったことや感染予防の「新しい生活様式」により、年末の大掃除にどのような影響を与えたのでしょうか。家族それぞれが担う大掃除の役割や、大掃除を行うことで感じるストレスはコロナ禍の前と比べて変化したのでしょうか。
男性よりも女性の方が掃除嫌い? 女性の6割が「掃除は嫌い」と回答
株式会社グラフィコが、大掃除に関する調査を実施。普段の掃除が好きか質問したところ、「好き」が7.7%、「どちらかと言えば好き」が33.9%で合わせて41.6%でした。「どちらかと言えば嫌い」が41.4%、「嫌い」が16.9%で合わせて58.3%となり、掃除が嫌いと感じる人が過半数であることがわかりました。掃除が嫌いな人は、男性が55.7%、女性が60.9%となり、男性よりも女性の方が「掃除嫌い」の割合が多いことが明らかになりました。
掃除が嫌いな理由 は「面倒だから」。女性の掃除負担が重い傾向?
掃除が嫌いと回答した人にその理由を聞くと、男女ともに1位は「面倒だから」で、男性 が79.9%、女性が72.7%でした。注目は、女性3位の「またすぐ汚れると思いやる気がしないから」。女性は男性と比べ「完了がない作業だから」と回答した人の割合も多くなりました。キレイにしても汚れることから、毎日の掃除は達成感を味わいにくく、虚しさを感じる家事なのかもしれません。
その他、「自分ばかりが掃除をしているから」という回答も男女差があり、男性は5.6%なのに対し、女性は19.9%という結果に。女性の「掃除嫌い」には身体的・心理的負担が関わっているのかもしれません。男女ともに過半数が掃除を好きなわけではないということを踏まえると、大掃除成功のためには男性、女性それぞれにストレスがかからない分担をすることがキーポイントとなりそうです。
「窓・網戸」掃除は男性におまかせ? 男女で異なる「掃除したい場所」
男女別で「自分が掃除したい箇所」を問うと、男性は1位が「窓・網戸」で58.3%、2位が「浴室」49.5%、3位が「部屋の片づけ」46.4%という結果に。女性は1位が「部屋の片づけ」で71%、2位が「ガスコンロ・IHコンロ」69.8%、3位が「トイレ」65.7%となりました。
「自分が掃除したくない箇所」についても調べたところ、男性は「換気扇・レンジフード」と「トイレ」が同率1位で34%、3位が「ガスコンロ・IHコンロ」32.4%でした。女性は1位が「エアコン」で58.8%、2位が「換気扇・レンジフード」51.2%、3位が「窓・網戸」45.5%でした。男性の掃除したい箇所1位の「窓・網戸」が、女性の掃除したくない箇所3位に選ばれでいます。「窓・網戸」は男性にお願いすると、分担がうまくいくかもしれません。また、男性が掃除したくない箇所の1位だった「トイレ」については、夫が掃除を「させられている」と思いながら嫌々やっていたのかもしれません。トイレ掃除が嫌いでなければ、大掃除では妻が担当するとよさそうです。男性と女性で掃除したい箇所、掃除したくない箇所に違いがあることがわかりました。一方、男女どちらも「掃除したくない箇所」は「換気扇・レンジフード」で、男性が34%、女性が51.2%でした。
まとめ
大掃除をおっくうに感じる人は多いと思いますが、夫婦がとも苦手な箇所の掃除をお互いに押し付け合ってしまうと、ケンカのもとになりがちです。気持ちよく分担をするために、今年の大掃除は「やりたい箇所」「やりたくない箇所」を話し合ってみてはいかがでしょうか。きれいな住まいで、すっきりと新年を迎えたいものですね。
【調査概要】
「大掃除に関するインターネットリサーチ」
調査対象:全国の20歳~69歳の既婚男女で、結婚年数1年以上、配偶者と同居しており、2019年末・2020年末の2年連続で自宅の大掃除をする予定である840名
調査方法:インターネット調査
実施期間: 2020年11月20日~11月23日
実施機関: 株式会社グラフィコ