新型コロナウイルスの流行によって自宅で過ごす時間が増え、今までとは異なる毎日を送るようになりました。未だ収束の気配が見えないなか、人々の生活はどのように変化し、住まいに何を求めるようになったのでしょうか。
4人に1人が自宅のリフォームを希望。なかでも水まわりを一新?
TOTO株式会社が「コロナ禍における生活意識と行動に関する実態調査」を実施。新型コロナウイルスの流行を経験し、今後自宅をどのようにしたいと考えているか質問したところ、約4人に1人が「今の自宅をリフォームして住み続けたい」と回答しました。
今の自宅をリフォームして住み続けたい人に、その理由を問うと「快適に過ごしたいから」が最も多く41.3%、次いで「長く住み続けたいから」が38.5%という結果に。コロナ禍により家で過ごす時間が増え、より快適な住まいを求める人が増えたのではないでしょうか。
また、新型コロナウイルスの流行を経験し、自宅のそれぞれの場所のリフォーム意向がどのように変化したのか聞きました。その結果「トイレの便器本体」が30.4%、「システムバス・浴槽」が28.9%、「システムキッチン・流し」が27.6%、「洗面化粧台・洗面器」が24.9%、「温水洗浄便座」が24.5%と、水まわりのリフォームを希望している人が多いことが分かりました。
今の自宅をリフォームして住み続けたい人に、水まわりの中でもどのような設備が欲しいか質問したところ、キッチンと洗面所は「自動水栓」、トイレは「便器内の除菌機能がついたトイレ」、浴室は「節水機能のついたシャワー」が票を集め、「自動」「除菌」「節水」に関するものが上位に入る結果となりました。
コロナ禍で、手洗いやうがいなど洗面所での行動が増加
新型コロナウイルスの流行により、自宅での行動にどのような変化が生じたか聞くと、最も多かったのが「自宅で過ごす時間」で62.7%、次いで「家族で過ごす時間」が53.5%という結果に。自宅で過ごす時間が増えたことがうかがえます。
自宅で過ごす時間が増え、「水まわり」での行動はどのように変化したのでしょうか。調べてみると「手洗いをする回数」が最多で60.8%、「帰宅後すぐに手を洗う」が58.8%、「1回あたりの手洗いの時間」が57.5%、「うがいをする」が46.7%と、洗面所での行動が増えた人が多いようです。
新型コロナウイルスの流行により、自宅の掃除や片付け頻度はどのように変化しているのでしょうか。最も片付け頻度が増えたと感じているのが「キッチン・台所」で25.6%、「トイレ」が24.9%、「洗面所」が23.6%でした。
新型コロナウイルス発生後、除菌に対する意識が高まっていますが、自宅のなかで除菌する場所はどこか質問したところ、「トイレの便座、便器の蓋」が36.7%、まな板や包丁といった「調理器具」が34%、「キッチン・台所の調理台やシンクまわり」が32.1%と、トイレやキッチンで除菌をしている人が多い結果となりました。
まとめ
長期戦の様相を呈している、withコロナの日々。自宅で過ごすことが増えた分、より快適で、安全・安心な生活が求められています。これからリフォームを考えている人は、蛇口を触ることなく利用できる自動水栓など、利便性だけでなく衛生面でも注目を集める設備に目を向けてみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
「コロナ禍における生活意識と行動に関する実態調査」
調査対象:20歳~79歳の全国の男女で本人または配偶者の持ち家居住者2,197名
調査方法:インターネット調査
実施期間: 2020年8月28日~9月1日
実施機関:TOTO株式会社