結婚し、生活をともにするようになった夫婦の多くが、独身時代と異なる家計管理を行っていることでしょう。その方法は夫婦によってさまざまですが、現在20~30代のいわゆる「ミレニアル世代」の夫婦は、どのような目的で、どの程度貯金をしているのでしょうか。
貯金の目標は「とりあえず」が最多。「住宅」「結婚」目的の貯金も目立つ
株式会社OsidOriが、ミレニアル世代夫婦の「夫婦の貯金に関する調査」を実施。貯金の目標について質問したところ、最も多かった回答は、特定の目標設定をせずに貯金を行う「とりあえず貯金」で33.4%でした。目標を持った貯金は、「住宅購入」が最多で16.4%、「結婚関係」が14.4%、「家族旅行」が12.5%という結果に。「教育資金」や「老後資金」は必要になるタイミングが先のため、貯金の目標としている人が少ない一方、結婚適齢期の回答者が多く、新婚旅行や結婚式費用といった結婚関係の費用を貯めている人が目立ちました。
貯金期間は目的に応じ「短期」と「中長期」に二分
続いて、貯蓄の期間について調査を行いました。「家族旅行」や「結婚関係」は近い未来の予定のため、どちらも平均1.4年と短期で貯金をしており、例えば家族旅行の貯金の半数以上は1年以内です。それに対し、「教育資金」は平均8.5年、「老後資金」は平均20.2年と、先の未来に関しては目標期間(貯金を行う期間)も長くなっています。
老後資金の目標金額は「2,000万円」が最多
前問で比較的貯金する期間が短かった「住宅購入」や「車・バイク」ですが、いずれも大きな買い物のため、目標金額は大きくなっています。また、「住宅関係」は504万円、「教育資金」は405万円、「老後資金」は1,970万円と、大きい金額を要するカテゴリは目標金額も大きくなっています。
老後資金の目標金額としては、最も多いのは「2,000万円~2,999万円」で31%を占めました。それ以上の老後資金を目標としている人も合わせると、半数を超える56%の回答者が2,000万円以上を目標としていることが明らかになりました。2,000万円ちょうどを目標金額として設定いる割合は全体の28%と相対的に多く、これは金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」が2019年に公表した報告書を発端に「老後2,000万円問題」が話題になり、必要金額の目安として「夫婦で2,000万円を準備したい」ということが認識されつつあるのかもしれません。
まとめ
20~30代夫婦の多くが、子どもの出産予定や進路、マイカーやマイホームを購入するかしないか、老後はどのように過ごしたいのかといったライフイベントについて考えを巡らせているのではないでしょうか。目標を決めず「とりあえず」貯金する人が多いことから、まだライフプランを描き切れていない様子が伺えます。先々の目標を見据えることは難しいですが、早めの備えで充実した子育てやセカンドライフを実現したいものですね。
【調査概要】
「夫婦の貯金に関する調査」
調査対象:OsidOriを利用する20-30代7,157名
実施期間: 2020年11月20日
実施機関:株式会社OsidOri
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社OsidOri