「家事」を時給換算すると1,030円? 女性が思う家庭への貢献度は年々上昇中

2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、男性も女性も働き方や生活スタイルが変わりました。その結果、家事や育児との向き合い方にも変化が生じています。女性たちは家事や育児を行うことに対し、どのような思いを抱いているのでしょうか。

家事・育児や地域社会での貢献を時給換算するといくら?

ソニー生命保険株式会社が、全国の20歳~69歳の女性に対し「女性の活躍に関する意識調査2020」を実施。日々の家事・育児や地域社会での貢献などを時給に換算するといくらになると思うか聞きました。

平均額をみると、「(未就学児の)育児・世話」が1,673円と最も高く、昨年の同調査から185円アップという結果に。次いで「(小学生以上の子どもの)育児・世話」が昨年から146円上がって1,376円、「PTA活動」が昨年から188円上がって1,286円となりました。

以降、「親戚づきあい」が1,200円、「食事の準備・後片付け」が1,184円、「掃除・洗濯」が1,030円、「地域とのつきあい(自治会・町内会など)」が1,016円と続き、すべて昨年の時給評価額と比べて上昇しています。

出典:ソニー生命保険株式会社「女性の活躍に関する意識調査2020」

働く女性の3割が「本当は専業主婦になりたい」、20代では4割強

家事や育児に対して換算した時給は、世の女性が日頃、いかに苦労しているかを表した金額でもあります。そうした家事や育児に専念する生活について、女性たちはどのように感じているのでしょうか。

「専業主婦になりたいか」聞いたところ、「非常に専業主婦になりたい」人が14.1%、「やや専業主婦になりたい」人が15.7%と、合わせて29.8%の人が専業主婦願望を持っていることがわかりました。年代別にみると、専業主婦志向の人が最も多かったのは20代で、41.7%でした。

出典:ソニー生命保険株式会社「女性の活躍に関する意識調査2020」

夫が家にいて家事・育児の負担が軽くなった女性は、わずか15.1%

家事や育児の負担は、女性自身が専業主婦であるか、働きに出ているかという問題とともに、夫の仕事状況も影響します。新型コロナウイルスの感染拡大以降、在宅勤務(テレワーク)により、夫が家で仕事をする家庭が増えました。

そこで、既婚の有職女性で今年の4月以降に配偶者が在宅勤務を行った人に対し、「今年の4月以降、家事・育児の負担は軽くなったか」聞きました。その結果「軽くなった」人はわずか15.1%、「軽くならなかった」人が84.9%となりました。夫が在宅で仕事をするようになっても、家事・育児の負担が軽くなったという人は少ないようです。

出典:ソニー生命保険株式会社「女性の活躍に関する意識調査2020」

まとめ

新型コロナウイルスの感染拡大によりテレワークが推奨されるようになり、夫が在宅で仕事をするスタイルが珍しくなくなりました。仕事の合間に家事や育児の一部を担って欲しいところですが「家事・育児の負担が軽くなった」と感じている女性は少ないようです。現在の生活スタイルが長期化する可能性も視野に、夫婦が無理なく過ごせる生活スタイルを確立したいものですね。

【調査概要】
「女性の活躍に関する意識調査2020」
調査対象:全国の20歳~69歳の女性1,000名
調査方法: インターネットリサーチ
実施期間:2020年9月28日~9月30日
実施機関:ソニー生命保険株式会社

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:ソニー生命保険株式会社

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