港区と千代田区の穴場アドレスとは？ 都心なのに新築マンション平均価格と比べ値ごろな街

都心部のマンション価格は上昇・高止まりしています。「とても手が届かない」と考えている人も多いと思いますが、実はすべての立地で等しく高騰しているわけではありません。新築マンションを平均価格と比べて値ごろ感がある価格で購入できるのは、どのようなエリアなのでしょうか。

港区の穴場アドレス1位は、山手線の浜松町・田町両駅に近い「海岸」

株式会社リクルート住まいカンパニーが「都心に住む by SUUMO」で「都心14区 穴場アドレスBEST54」を特集。

不動産経済研究所のデータをもとに2018年2 月～2020年3 月に新規分譲されたマンションの価格をアドレス別に「都心に住む by SUUMO」編集部が集計、値ごろなアドレスを選定しています。

生活環境や交通利便性に恵まれ、今後の成長を期待できる「狙い目の街」として、港区の穴場アドレス１位として取り上げたのが「海岸」。東京湾に面した芝浦ふ頭から竹芝、浜松町にかけて広がる一帯です。山手線「浜松町」「田町」両駅から徒歩圏内でありながら海に近いユニークな立地で、竹芝桟橋や日の出桟橋からは客船や水上バスが発着。

ウォーターフロントの開放感と非日常性が魅力です。同アドレスでは、今年6月に劇場やホテルを含む「ウォーターズ竹芝」、9月にはスマートシティ「東京ポートシティ竹芝」が開業し、再開発プロジェクトが完成しました。

２位の「西新橋」は、内幸町駅から御成門駅にかけて広がるオフィス街。東側は銀座、西側は新駅開業と再開発が進む虎ノ門という、ハレの街に隣接するエリアです。

新虎通り周辺の整備で、沿道にはお洒落な店が増加。また、北側は日比谷公園、南側は芝公園と、都心ながら広大な緑地に挟まれた穴場エリアです。

千代田区の1位は東神田！ 神田佐久間町、岩本町とともにリノベで変貌中

千代田区のBEST3「東神田」「神田佐久間町」「岩本町」は近接エリア。

この一帯は駅密度が高く、複数路線を利用しやすい特徴があります。どの駅からも東京駅まで電車で5〜10分圏内、自転車でも20分圏内に収まる都心のなかの都心です。

江戸時代は寺町や武家の街として栄え、明治になると、商人・職人の街へと変化しました。神田祭に代表される下町情緒が今も息づく街です。また、岩本町・東神田で行われる年2回のファミリーバザールは大きな盛り上がりを見せています。

最近では、もともと倉庫だったスペースをリノベーションし、天井高を生かしてお洒落なカフェやギャラリーにする例が増加。隣接する中央区日本橋馬喰町界隈や蔵前エリアと並び、「東京のブルックリン」の異名を取るほどです。

岩本町にある、ブルックリンにあるレストラン「bozu」の姉妹店としてオープンした「北出食堂」はその象徴。暮らす街としても注目され、オフィスだった場所が、小・中規模のマンションに変貌しており、ファミリー層も増加しています。

まとめ

港区や千代田区といえば、多くの企業がオフィスを構える、都心中の都心といえるエリア。立地としても、物件価格としても「住むにはハードルが高い」と感じている人が多いのではないでしょうか。

しかし、海が近く豊かな自然も感じられ、港区内の他エリアと比べて値ごろ感がある「港区海岸」のように、穴場と呼べるスポットも存在します。これからマンションの購入を考えている人は、都心まで範囲を広げて探してみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
「都心14区 穴場アドレスBEST54」
実施機関：株式会社リクルート住まいカンパニー

ニュース提供元：PRTIMES
情報提供元：株式会社リクルート住まいカンパニー