段差の有無や防音性がカギ? 不動産のプロが選ぶ子育てファミリー向けの住まいとは

出産や子どもの進学といったタイミングで、住まい探しを考える人は多いでしょう。子どもの成長を見守りながら家族で快適に暮らすには、どのような条件の部屋を選べばよいのでしょうか。また、日々たくさんの物件を見ている不動産会社の人々は、どのようなアドバイスをしているのでしょうか。

子育てファミリー向け物件の条件は「段差が少ない」こと

アットホーム株式会社が、全国のアットホーム加盟店に、出産を控えている人や小さい子どもがいる人におすすめの住まいの条件を聞いた、不動産のプロが選ぶ!「子育てファミリーにおすすめの住まいの条件」ランキングを発表。

不動産のプロである不動産会社のスタッフに、子育てファミリーにおすすめの住まいの条件を聞いたところ、「家の中に段差が少ない」が49%で1位に。特に子どもが小さい場合、段差が多い住まいでは転倒のリスクが高いと判断する人が多いようです。

以下、2位は「防音性に優れているRC造・SRC造」で46.2%、「幼稚園・保育園が近い」43.5%、「1階」が41.1%で、子育てしやすい環境や周囲への配慮を重視した条件が上位にランクインし、いずれも4割を超えました。

出典:アットホーム株式会社「不動産のプロが選ぶ!『子育てファミリーにおすすめの住まいの条件』ランキング」

子育てがしやすい環境や室内の設備も大切なポイント

5位以下も、子どもを親に預けやすい「どちらかの実家に近い」、子どもを安心して遊ばせる環境がととのった「公園・児童館が近い」、万が一急病になっても子どもに診療を受けさせやすい「夜間受付病院・小児科が近い」と、子育てしやすい環境が多数ランクインしました。

また、子どもの様子を見守りながら食事の準備や後片付けがしやすい「カウンターキッチン」、ベビーカーや子どもをおぶりながらの移動がラクな「エレベーター付き」、赤ちゃんが安全にハイハイをしやすい「和室」といった子どもとの生活がラクになりそうな設備や空間も挙がりました。

出典:アットホーム株式会社「不動産のプロが選ぶ!『子育てファミリーにおすすめの住まいの条件』ランキング」

不動産のプロが出会った、子育てファミリーの住まい探し事情とは?

最後に、不動産のプロが感じている「子育てファミリーの住まい探し事情」を聞きました。

・以前の住宅で苦労された騒音問題を教訓にRC造・SRC造や、1階を希望されるお客さまが増えました。在宅時間が増えたためだそうです。(東京都)
・テレワークの影響により自宅で過ごすファミリーが増えたため、子どもの声や走る音などを気にして、1階の物件や、階下が店舗・事務所の物件、遮音性の優れた物件を紹介することが増えました。(神奈川県)

静かな住環境に重きを置く人もいれば

・子どもがいるお客さまは、カウンターキッチンなどのリビングが見える物件の方が好まれています。(東京都)

子どもを見守りやすいレイアウトの物件も人気がありそうです。

・出産を控えているお客さまには近隣の環境を含めて提案しています。ベビーカーでの移動に際し坂道や段差が少ないルートや、スーパーや公園までの距離などを紹介しています。(広島県)

子育てに適した周辺環境であることを念頭に置いているという声も挙がっています。

まとめ

子育てファミリーにおすすめの物件を調査した結果、不動産会社側からのコメントに耳を傾けると「防音」に関する回答が多数挙がりました。

RC(鉄筋コンクリート)造・SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造など防音性に優れた物件や、1階の物件もしくは階下が店舗・事務所・駐車場など居住スペースではない物件をすすめているという背景には、テレワーク体制により在宅時間が増え、より防音に気を遣う人が増えているのではないかと考えられます。

今回の結果を参考に、家族で暮らす住まいについて考えてみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
「不動産のプロが選ぶ!『子育てファミリーにおすすめの住まいの条件』ランキング」
調査対象:全国のアットホーム加盟店 1,276 店
調査方法:インターネットによるアンケート調査
実施期間: 2020年7月29日(水)~8月3日
実施機関:アットホーム株式会社

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:アットホーム株式会社

 

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