新型コロナウイルス感染拡大の影響により、多くの企業で働き方改革が進んでいるように見えます。テレワーク体制にシフトし、ライフスタイルやワークスタイルが変化した人も多いのではないでしょうか。では、実際にテレワークを経験した会社員は、どのようなメリットとデメリットを感じ、今後の暮らしを展望しているのでしょうか。
テレワークでゆとりある暮らしになった一方、運動不足に
リトルソフト株式会社が、20代~50代のテレワークを経験したことのある三大都市圏に住む会社員を対象に「コロナ禍のライフスタイル」に関する調査を実施。コロナ禍のライフスタイルにおいて、良くなったことを問うと「自分の時間を作ることができた」と回答した人が最も多く58.6%、次いで「睡眠を多くとれるようになった」が37.4%、「仕事によるストレスが軽減された」が24.4%、「趣味の時間を作ることができた」が22.9%、「自炊をするようになった」が17.5%、「朝食を食べる時間が増えた」が16.7%と続きました。
一方、困ったこととしては「運動不足」が58%)と最も多く、次いで「コミュニケーション不足」が43.1%、「外出する機会が減った」が42.4%、「視力低下や肩こりなどの不調」が25.7%、「何もしない時間が増えた」が14.3%、「自由に使うお金が減った」が9.2%と続きました。
約9割の人が、テレワーク体制は実務に支障がないと判断
新型コロナウイルスが終息してからも続けたいワークスタイルについて質問したところ、「テレワークと出社の併用」が68.8%、「完全テレワーク」が18.5%という結果に。9割近くの人が、テレワークを実際に始めてみて「実務に影響がない」と感じている様子がうかがえます。
さらに、テレワークの導入で、会社からの交通費の支給額にも影響が出ているようです。「支給額が減った」が12%、「支給されなくなったが7.6%と、約5人に1人が交通費の支給額を削減されていることが分かりました。
コロナ禍を経て、約5人に1人が引っ越しに対し前向きに
新型コロナウイルスが終息してもテレワークを続けたい人が多いのであれば、高い家賃を払って都市圏に住む必要もなくなるかもしれません。完全テレワークになった場合、引っ越しを検討するか質問したところ、「既に引っ越した」が3.1%、「検討する」が20.5%と、2割以上の人が引っ越しに傾いている結果となりました。また、「引っ越したいものの経済的に厳しい」人も12.7%いることが分かりました。
引っ越しをする際、賃貸か持ち家のどちらを検討するか聞くと、「賃貸」が59.8%という結果に。 今後どのような働き方にも対応できるよう、賃貸を選ぶ人が多いのかもしれません。
引っ越す家は「広い間取り」と「ワークスペースの確保」を希望
引っ越しをする際、間取りや床面積はどのように変更するかという質問には、55%と半数以上の人が「広くする(広くした)」と回答しました。都市圏は家賃が高く広い家に住めなかった人が「次はもっと広々とした間取りにしたい」と希望していると考えられます。
また、働き方の変化にともない、書斎やワークスペースの需要も増えてくるでしょう。引っ越しをする際、書斎やワークスペースを追加するか問うと「追加する(追加した)」が66.5%と、6割を超える人が書斎やワークスペースを追加し、家でも仕事ができる環境をととのえようとしていることが分かりました。
これからは、テレワーク体制が当たり前の時代に?
最後に、これからのライフスタイルがどのように変わると思うか質問したところ「テレワークと出社を併用する会社が増えると思う」が62.8%)、「テレワークが当たり前になると思う」が23.6%と、8割以上の人がテレワークのある暮らしを予想しました。
そのように思う理由について「テレワークが当たり前になると思う」と回答した人からは
・出社や出張をしなくても仕事可能なことが証明されたから(50代/男性/神奈川県)
・多様な働き方が認められる社会になるから(50代/男性/東京都)
・この機会に働き方を変えるべき(50代/男性/東京都)
という声が挙がりました。「テレワークと出社を併用する会社が増えると思う」と回答した人からは
・出社しなくては出来ない仕事もあるため。結局対面のコミュニケーションは大事(20代/女性/千葉県)
・大企業がもう既に地方へ移動しているから(30代/女性/大阪府)
・状況に応じた柔軟な働き方ができるので(50代/男性/千葉県)
という声が。
テレワークを経験した人は、これからの時代に合わせてライフスタイルが変化することを感じ、受け止めているようです。
まとめ
今回の調査結果により、9割以上の人が理想のワークスタイルとしてテレワークを含めた働き方を希望していること、完全テレワークになった場合、約5人に1人が引っ越しを検討している事実も判明しました。アフターコロナの時代も見据え、テレワーク体制で仕事をする設備や環境をととのえ、自身のワークスタイルを確立したいものですね。
【調査概要】
「『コロナ禍のライフスタイル』に関する調査」
調査対象:20代~50代のテレワークを経験したことのある三大都市圏に住む会社員1,063名
調査方法:インターネット調査
実施期間:2020年9月24日~ 2020年9月25日
実施機関:リトルソフト株式会社
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:リトルソフト株式会社