私たちの日常生活には、さまざまなストレス要因が潜んでいます。ストレスを解消しようと思ったとき、どこかに出かける人、体を動かす人、誰かに愚痴をこぼす人、睡眠をとって気分転換をはかる人もいるでしょう。コロナ禍でさまざまな不安が広がり価値観も変化するなかで、人々はどのような方法で心を癒しているのでしょうか。
衛生管理や整理整頓など、日常的な行動でリラックス?
合同会社Endianが運営するCHILL OUT(チルアウト)が、⼀般社団法⼈ストレスオフ・アライアンスと共同で、ストレス・リラクゼーションに関する調査を実施。2019年の調査結果と比較したところ、昨年と比べて最もおこなった人の割合が増加したのが「ラジオ体操をする」で昨対比4.29倍でした。2位は「部屋の掃除をする」で4.22倍。7位には「手を洗う」2.81倍が入り、コロナ禍ならではの感染対策がTOP10入りしました。普段とは異なる生活を強いられることに対する反動からか、衛生管理や整理整頓など、日常的に繰り返しおこなうことに癒しを求めている様子がうかがえます。
ショッピングや観劇など、ストレス発散をする行動が激減
一方、2019年と比較して減少したリラックス方法は、昨年比0.17倍の「ショッピング」や0.15倍の「観劇」、0.2倍の「温泉に行く」など、外に出るレジャーが中心に。それ以外では、毎年上位にランクインする「お腹一杯食べる」が0.44倍で、2019年には6位でしたが、2020年29位にランクダウンしました。その他、0.44倍の「ギャンブル」、0.19倍まで下がった「イケメンを探す/かわいい子を探す」など、本能型のストレス発散系が激減しました。増加傾向項目の結果からもわかるように、2020年は「発散型」ではなく「秩序型」の行動がリラックス行動のベースになることがわかりました。
年代ごとに見る、外出自粛中の活動スタイルは?
年代別に見ると、各年代で自粛中の生活スタイルが垣間見えるような項目が上位にランクインしました。20代は、8位に「念入りなボディケア」、12位に「肌のお手入れをする」など、身だしなみを整える項目が他の年代より高い傾向に。30代は、12位の「子どもと遊ぶ」や13位の「家族と過ごす」など、スキンシップ行動が増えました。また、30代以降の人々のなかで「読書をする」ことが、リラックス時間の使い方として再注目されています。
その他、30・40・60代の人に「日曜大工・DIY」が人気であること、50・60代の間では「ラジオ体操」をおこなう人が急増していることも明らかになりました。
まとめ
今回の調査結果により、多くの人にとってのリラックス方法が、ストレスを発散するような内容から、日常生活のなかでルーティン化するような内容に変化していることが明らかになりました。自宅でリラックスするひとときにありがたみを感じながら、毎日を丁寧に過ごしたいものですね。
【調査概要】
「コロナ禍でのストレス・リラクゼーション10万人調査」
調査対象:20~60代の男女5万名
調査方法:インターネット調査
実施期間:2020年7⽉21⽇〜2020年7⽉27⽇
実施機関:合同会社Endian
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:合同会社Endian