コロナウイルス感染症の拡大によって「消毒・除菌」への意識が高まっています。医療のプロフェッショナルである医師たちは、勤務先の病院や介護施設で徹底した「消毒・除菌」作業を行っていますが、自宅ではどのような対策をおこなっているのでしょうか。
自宅で消毒・除菌を行っている医師は全体の半数以下
株式会社医師のともが、「医師の自宅での消毒・除菌対策」について、医師を対象としたアンケート調査を実施。自宅で消毒・除菌対策をおこなっているか問うと、対策を講じている医師は46%と、全体の半数に満たない結果となりました。
年代別に見ると、60代~80代、男女別では女性の方が、自宅で消毒・除菌を行っている
ことがうかがえます。
なぜ、消毒・除菌対策をおこなっていない人の方が多いのでしょうか。原因とひとつとして、今回の新型コロナウイルスによって感染症治療や対策の業務が増え、多忙を極めている医師が多いことが考えられ「自宅にいる時間が少なく、消毒・除菌ができていない」という意見も挙がっています。
また、「消毒・除菌対策をおこなっている」と回答した医師の理由としては、
1位:新型コロナウイルス感染症予防のため
2位:衛生観念上、やった方がいいと思うため
3位:食中毒予防のため
となっており、新型コロナウイルス感染症によって、自宅での消毒・除菌を意識している医師が多い結果となりました。
自宅での消毒・除菌に最もよく使われているのは「アルコール」
自宅で消毒・除菌を行っている医師にその方法を質問したところ「アルコールで消毒・除菌する」という回答が圧倒的に多く、全体の8割近くを占めました。
アルコールはシート・スプレー・ジェルなどグッズが多く、また持ち運びに適したコンパクトタイプも多く売られており、手軽に消毒・除菌が行えるというメリットがあります。忙しくても時間をかけずに消毒・除菌ができるアルコールが支持されているのでしょう。その他には「アルカリ電解水」「重曹」「専門業者に委託」といった回答もありました。
除菌・消毒したい場所1位は「トイレ」、2位は「キッチン」
消毒・除菌をする場所や物については、トイレやキッチンまわりといった「水まわり」が上位を占めました。
また、スマートフォン・携帯電話・ノートPCといったモバイル機器を消毒・除菌している医師も多く、その理由としては「トイレの便座と同じくらいの数の病原菌が存在すると言われているから」「手や顔にしょっちゅう触れているから」「消毒していない手で触ることが多いから」といった理由が挙がりました。
まとめ
コロナウイルスの感染防止のため、自宅で何をすべきなのか悩んでいる人は少なくないでしょう。医療のプロフェッショナルである医師の消毒・除菌対策を真似したいという人も多いと思います。
今回の調査結果を参考に、自宅での消毒・除菌方法などを改めて検討してみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
「医師の自宅での消毒・除菌対策に関する調査」
調査対象:20代~80代の医師会員1,483名
調査方法:インターネットによるアンケート調査
実施期間: 2020年8月18日~2020年8月31日
実施機関: 株式会社医師のとも