新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの企業がテレワークを導入しました。緊急事態宣言が全面解除となってからもテレワークを軸とした勤務形態をとる企業が多く、それにともない、ウィズコロナ時代の住まいの在り方にも注目が集まっています。どのような住環境が、テレワークに適しているのでしょうか。
シングル向け1位は「インターネット接続料無料」
アットホーム株式会社が「テレワークにおすすめの住まいの条件」に関する調査で、全国のアットホーム加盟店にテレワーク・在宅勤務をしている方々が住まいに求める条件を聞きました。
まずシングルの人が住まいに求める条件を聞いたところ、70.8%の人が「インターネット接続料無料(ネット環境の充実)」と回答。
2位は「テレワークスペースを確保できる間取り(仕事用のスペースの充実)」で48.1%、3位は「テレワークスペースを確保できる広さ(仕事用のスペースの充実)」で31.9%でした。
テレワークでは、同僚や取引先とのやり取りが全てオンラインになるため、ネット環境の充実をおすすめするケースが多いようです。
【不動産のプロが出会った テレワークの住まい探し事情~シングル編~】
・勤務先で通信費の負担がないため、インターネット無料の物件を探している方がいました。(東京都)
・仕事スペース確保で、引越しをされているケースが増えています。(福岡県)
・Web会議などでベッドルームが見える状態が恥ずかしいとのことで広めの間取りをご希望されていました。(東京都)
カップル向け1位も「インターネット接続料無料」
テレワークをしているカップルにおすすめの住まいの条件を聞いたところ、1位はシングル同様「インターネット接続料無料(ネット環境の充実)」で、54.9%でした。
僅差の51.8%で「テレワークスペースを確保できる間取り(仕事用のスペースの充実)」が2位に。カップルの場合、両方がテレワークということもあるため、Web会議の声が相手に聞こえないよう、一人は寝室・一人はリビングで仕事をするなど、それぞれのワークスペースが確保できる間取りも住まいの条件としておすすめするケースが多いようです。
【不動産のプロが出会った テレワークの住まい探し事情~カップル編~】
・カップルでテレワークするのに1LDKから2LDKの住替えを相談されました。(栃木県)
以前から賃貸をお探しのカップルで、当初1LDK~2LDKのご要望でしたが、テレワークになり最終的にご契約された物件は3LDKの一戸建てに変更され、それぞれのテレワークスペースの確保が最重要ポイントとなりました。(埼玉県)
・カップルの方が外出を控えている中で、一緒に過ごす時間を確保しつつ、在宅での仕事スペースを必要とし広めのお部屋へ住替えをご希望されている方がいました。(広島県)
ファミリー向け1位は「テレワークスペースを確保できる間取り」
テレワーク中のファミリーにおすすめの住まいの条件を聞いたところ、「テレワークスペースを確保できる間取り(仕事用のスペースの充実)」が55.6%で1位でした。
シングルやカップルと比べると、3位「テレワークスペースを確保できる広さ(仕事用のスペースの充実)」37.5%、6位「書斎付き(仕事用のスペースの充実)」28.6%も支持を集め、家族と過ごすプライベート空間との切り分けがポイントとなりそうです。
【不動産のプロが出会った テレワークの住まい探し事情~ファミリー編~】
・会社に通っていた際は気付かなかった、子どもの騒ぐ音が気になることもあるため、防音対策できる住まいがおすすめです。(神奈川県)
・小さい子どもがいる家庭は、テレワークで姿が見えると仕事にならないと聞きます。小さくても仕事用の部屋が必要なようです。(三重県)
・自宅では子どもがいて仕事に集中できないので1Kの格安物件を借りたいという問合せがありました。(千葉県)
まとめ
一口に「テレワーク向きの住まい」といえど、家族構成により住まいに求めるベストな条件が異なります。現在もテレワークを継続中のみなさんは、自身の仕事環境だけでなく家族との過ごし方も踏まえて、在宅時間を快適に過ごせる環境を探してみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
「不動産のプロが選ぶ! 『テレワークにおすすめの住まいの条件』ランキング」
調査対象:全国のアットホーム加盟店 1,276店
調査方法:インターネットによるアンケート調査
実施期間: 2020 年7月29日~8月3日
実施機関:アットホーム株式会社
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:アットホーム株式会社