新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちの日常生活は大きく変わりました。完全収束まで長丁場を覚悟しなければならない状態で「新しい生活様式」の実践が求められています。慣れない生活を続けている結果、体に不調をきたす人もいるでしょう。今までのように睡眠がとれなくなった人も多いのではないでしょうか。
コロナ後、約5割の人の睡眠時間が変化
株式会社ヒュプノスが、新型コロナウイルスが日本人の睡眠にどう影響したのかを調査するため、アンケートを実施。コロナ後の睡眠時間について質問したところ、45.6%の人が睡眠時間に変化を感じていることがわかりました。睡眠時間が短くなった人が23.3%、長くなった人が22.4%とほぼ同数であることも明らかになりました。
睡眠時間が短くなった理由は、生活リズムの乱れやコロナ関連のストレス
「睡眠時間が短くなった」と回答した人にその理由を問うと、最も多かった理由が「生活リズムの崩れ」。次いで「コロナ関連のストレスや不安」「家事や育児の増加」となりました。新しい生活環境に体が慣れていないことや、連日コロナ関連のニュースが流れストレスを感じていることから、今まで通りに睡眠をとれずにいるようです。
睡眠時間が短くなった理由はその他にも
・色々考えすぎてスマホで検索しているうちに目がさえてしまう
・就寝、起床時間は変わらないが、夜中に目が覚めるなど眠りが浅いように感じる。コロナによる生活の変化に体も心も対応しきれていないように思う。
といった声が挙がっています。
睡眠時間が長くなった理由も、生活リズムの乱れが最多
睡眠時間が長くなった人にも理由を聞きました。最も多かった回答は、睡眠時間が短くなった人と同様「生活リズムの崩れ」、次いで「健康・免疫を意識」「リモートワークが増えた」と続いています。
睡眠時間が長くなった理由はその他にも
・仕事が減ったので、とくに早起きする必要もないのでアラームをかけないで寝ている。
・休業中で出勤することがなくなってしまったため、昼寝することが増えた。
・自宅にいる事が多く、昼寝をしてしまう。
・オンライン授業になったため、起床時間が遅くなり睡眠が増えた。
・満員電車に乗って毎日出社というストレスがなくなったため、睡眠時間の質が良くなり、結果長く睡眠時間を確保できている。
といった声が挙がっています。
コロナ後、睡眠の質が下がった人は約3割
睡眠の質についても調査したところ、コロナ後に睡眠の質が下がった人は31.2%という結果に。睡眠時間が変化した原因の1位である「生活リズムの乱れ」が大きく影響していると考えられます。
コロナ後、眠気を感じることがあるか問うと、32.7%の人が「日中に眠気を感じることが増えた」と回答。睡眠の質が低下すると、ある程度の時間を睡眠に充ててもすっきりとせず、眠気を感じてしまうこともあるようです。
まとめ
今回の調査結果により、新型コロナウイルスによる生活環境の変化により、約半数の人が睡眠時間の影響を受けていること、約3割の人は睡眠の質が低下したと感じていることがわかりました。新しい生活様式に順応するには慣れるしかありませんが、快適に睡眠できるよう寝室をととのえるなど、できることから始めたいですね。
【調査概要】
「コロナが睡眠に及ぼした影響に関するアンケート」
調査対象:クラウドワークス上の10代~70代の955名
調査方法:クラウドワークスでのアンケート
実施期間:2020年08月09日~2020年08月11日
実施機関:株式会社ヒュプノス
ニュース提供元:快眠生活みんかつ
情報提供元:株式会社ヒュプノス