8月に入りようやく各地で梅雨明けとなり、本格的な夏の暑さが続いています。2020年の夏も熱中症の懸念が高いのは例年通りですが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大にも備えなければならず、例年とは違った夏になりそうです。
女性の2割が既に使用している、注目の 「夏用マスク」
株式会社プラネットが、「暑さ(熱中症)対策に関する意識調査」を実施。「夏用マスク」の使用傾向・使用意向を調査したところ、女性の2割が「すでに使っている・使ったことがある」と回答。これに「買おうとしたが、手に入らなかった」「手に入りやすいなら使いたい」など使ってみたい意向の項目を合わせると、男性は約6割、女性は7割を超えました。特に女性の使用意向が高いことがわかります。マスクによる蒸れや汗で、メイクが崩れることを気にする女性が多いのでしょう。性年代別では、男女ともに年代が高いほど使用意向が高く、特に女性の40代以上でその傾向が見られました。
対して、若年層は「使う気はない、普通のマスクで十分」と回答する人も目立ちます。調査時期が7月初旬と早く、真夏の暑さへの実感がまだ薄いこと、若者の間で「伊達マスク」が浸透しているため一年中マスクを着けることに抵抗がなく、夏でも「普通のマスクで十分」と考えていることが予測できます。しかし、猛暑時のマスク着用は熱中症のリスクを高めます。熱中症対策の1つとして夏用マスクを試す価値はあるのではないでしょうか。
換気優先か涼しさ優先か。エアコン使用時の換気は睡眠中がネックに
熱中症対策として、効力を発揮するのがエアコンです。この夏は、コロナ対策のため、エアコンを使うと同時に、換気も心がけなければなりません。そこで、エアコン使用の際、どのように換気をするか、【日中】と【睡眠中】に分けて尋ねました。
【日中】エアコンを使用しながら換気をする場合は「こまめに換気し、換気中もエアコンをつけたままにする」人が最も多く、約4分の1を占めました。一方で、「例年同様にエアコンを使用し、特に換気はしない」もほぼ同率。やはり、換気せずに涼しさを優先したい人も少なくないようです。
【就寝中】は「例年同様にエアコンを使用し、特に換気はしない」人が多く、約4割を占める結果に。同時に【日中】はわずかだった「エアコンは使わず、換気のみを行う」も2割と【日中】の約4倍にアップしています。就寝中は何度も起きて換気をするわけにいかず、窓を開けたままエアコンをつけて寝るのも不経済で、頭を悩ませることになりそうです。
今年の暑さ対策は「巣ごもり」でマスクと暑さを回避?
最後に、この夏の暑さ対策、熱中症対策について、気になることや心配なことを教えてもらいました。
最も目立ったのが「外出中のマスクがツラい」という声でした。
「 マスクがツラいです。少し遠回りになってもなるべく人通りの少ない場所を歩いてマスクは外し、お店、室内に入る前にマスクを着けています。コロナも怖いですが熱中症でバテるほうが早い気がします。」(女性・30代)
「とにかく外出中のマスクがキツイ。これほど暑くて不快指数を押し上げるとは思っていなかった。マメに人目を逃れて外して換気しないと、マスクでやられてしまいそう。」(男性・50代)
マスクにより顔が熱くなり、内部が蒸れることを不快に感じ、携帯扇風機を活用する人も目立ちました。
「マスクをすると、顔が暑くなり、汗が顔から出るので携帯扇風機が活躍してくれそうです。」(女性・20代)
「マスクの蒸れで熱中症になりやすいと思うので、携帯扇風機を購入しようかと調べ始めています。」(女性・40代)
この夏に購入する人が後を絶たない「夏用マスク」が、日々存在感を高めています。
「マスクは仕事で絶対しなければならないので、少しでも涼しくしようと夏用マスクを買った。」(女性・20代)
「マスクが息苦しいので、快適な夏用マスクが簡単に手に入れば使いたい。」(男性・30代)
そもそも、マスクを着用したくなければ「外に出なければいい」という発想も。
「マスクでの外出がイヤ。夏用のマスクは手に入れたが、いつもの夏以上に外出を控えたい。」(女性・50代)
「マスクを冷やして着けたり保冷剤を凍らせてマスクに入れたりして外出するつもり。外での飲食は楽しめない気がするので、マスクを着けなくていい家で、初挑戦の料理を作って楽しみたい。」(女性・40代)
エアコンをつけながら換気を行うための工夫をしている人もいます。
「エアコンは一日中つけっぱなしにしている。時々換気のため窓を開け放つ。」(女性・40代)
「自宅ではエアコンをノンストップで付けっ放し。換気はサッシを3センチ幅で開けたままです。」(女性・60代)
「睡眠不足にならないように、夜はエアコンつけっぱなしで寝る。換気は24時間換気をしている。」(女性・40代)
「エアコンをかけながら換気を心がけていますが、睡眠中は防犯上、換気ができないので心配です。」(女性・50代)
在宅時間が増えると、エアコンを利用するほどに電気代もあがります。
「在宅しているので、できるかぎり光熱費を抑えるため、エアコンなしで乗りきりたい。」(男性・40代)
「この夏は電気代が大幅に増えそうで、家計への負担がどのくらいになるか心配である。」(女性・70代以上)
まとめ
今回の調査で多く寄せられたのは、「外出中のマスクがツラい」という声。夏用マスクや携帯扇風機の活用や、マスクから解放されるための外出自粛などで乗り切ろうと考えているようです。エアコンを使用しながら換気も迫られることで、電気代を心配する人も少なくありません。暑さはこれからが本番。十分な休養、睡眠と水分補給を例年どおり心がけながら、新型コロナとともに迎える初めての夏を乗りきりたいですね。
【調査概要】
「暑さ(熱中症)対策に関する意識調査」
調査対象:4,000名
調査方法: インターネット調査
実施期間:2020年7月7日~9日
実施機関:株式会社プラネット