「楽しみながら生活を豊かに」をコンセプトのウェブマガジン『REISM STYLE』より、生活の中のさりげないワンシーンやアイテムを通して自己表現できる、とっておきの楽しみ方をご紹介いたします。
騒音や異臭、共用スペースでのマナーなど、賃貸住宅における近隣トラブルは、程度の差はあれ、よく耳にする。しかし、いざトラブルに遭遇しても、どのように対処すべきか悩む人もいるだろう。
ここでは、近隣トラブルは主にどのようなことが原因で起きるのか、トラブルが起きた場合はどこへ相談すればいいのかを紹介する。
ありがちな近隣トラブルの原因とは?
賃貸で暮らしていると、ほかの住人が原因で不快に思うことや思わぬトラブルが発生したときに、「これって苦情を出すべき?」と悩む人もいるはず。まずは、賃貸暮らしでありがちな近隣トラブルの原因には、どのようなものがあるのかを確認していこう。
なお、これらは自身でもやってしまう可能性があるものばかりなので、自分がトラブルの発生元にならないよう、気をつけて生活してほしい。
<生活音・騒音>
・物件内のほかの住人のテレビや音楽がうるさい
・夜中や早朝に大人数が集まって騒ぐ
・上階から子供が走り回る音がする など
<不法投棄>
・自室のベランダや玄関前にゴミが捨てられている
・玄関先にほかの住人の飼い犬がフンをする など
<異臭・悪臭>
・物件内にゴミ屋敷となっている部屋がある
・ベランダで吸うたばこのにおいが流れてくる など
<共用スペースの使い方>
・エントランスや廊下、階段などで、大声で話す
・駐輪場以外に自転車を置く
・玄関前にゴミを放置する など
<ペット関係>
・鳴き声がうるさい
・排泄物がきちんと始末されていない
・におい対策がされていない など
近隣トラブルが起こったときの相談先は?
上記のような近隣トラブルに悩まされているときは、なるべく早めに管理会社や警察へ相談して対処してもらいたいところ。
スムーズに対処してもらうためにも、相談先や相談の仕方について確認しておこう。
まずは管理会社や貸主に連絡
賃貸における近隣トラブルは、まずは管理会社やオーナーへ相談しよう。
そうすることで、次のような対処が期待できる。
・住人がチェックする掲示板への張り紙や回覧板で注意喚起をする
・トラブルの原因である住人に、苦情が出ていると伝えてもらう
トラブルを起こしている住人からの逆恨みを防ぐためにも、相談者は匿名にしてもらうよう伝えておくと◎。また、相談する際は、「誰が、いつ、どこで、どのような迷惑行為をしているのか」をできる限り明確にしておきたい。
具体的な内容で相談できれば、管理会社やオーナーも、トラブル解決のために適切な行動に移りやすくなるからだ。
ひどい場合は警察や弁護士へ相談する手も
管理会社やオーナーに相談しても解決が見込めないときは、悪質な近隣トラブルとして警察へ相談しよう。
警察へ連絡する場合は、警察相談専用電話「#9110」へ電話相談するのがおすすめ。
警察相談専用電話は、犯罪や事故に至っていない近隣トラブルやストーカー、悪質商法などに関する相談にも応じてくれる。
また、警察へ相談しても解決できないのであれば、弁護士へ相談するという手も。弁護士へ相談したからといっていきなり訴訟を起こすわけではないので、まずは被害内容とその証拠を集めて、話し合いでの解決を試みる流れが一般的だ。この話し合いで解決が難しい場合に、裁判所での調停手続や訴訟手続が必要となる。
知っておきたい「受忍限度」とは?
弁護士へ近隣トラブルの解決を依頼するときに押さえておきたいのが「受忍限度」だ。
これは、人が生活を送るにあたって、一般的に「我慢しなくてはならない」とみなされる限度の基準のこと。この受忍限度の基準を超える近隣トラブルは違法行為とみなされやすく、損害賠償請求も認められる傾向がある。
受忍限度の基準を超えるか否か判断する際は、トラブルの具体的な内容や被害レベル、法律上の規制といった複数の要素が判断材料となる。
物件選びの際にチェック!近隣トラブルを避けるためにできること
近隣トラブルを避けるためには、物件選びの段階で、トラブルの原因となりそうな点がないか確認することが大切だ。最後に、物件選びの際に忘れずチェックしておきたいポイントを見ていこう。
近所・隣人トラブルの有無を確認
不動産会社から物件を紹介してもらうときは、興味のある物件について、下記のような点を聞いてみよう。
・過去にどのような近隣トラブルがあったのか、その際どのような人が関わっていたのか
・現在の住人のあいだで近隣トラブルはあるか
回答を聞いて、近隣トラブルの原因となりうる要素がある物件は避けるようにしたい。
内見時に共用スペースや掲示板をチェック
内見のときはつい居室に気をとられがちだが、共用スペースや掲示板も忘れずに確認しよう。
・エントランスや廊下、階段などの共用スペースはきれいに掃除されているか
・駐輪場やゴミ捨て場はきちんと整備されているか
・掲示板に近隣トラブルに関する注意喚起の張り紙がされていないか
このような点をチェックして、管理が常に行き届いているのか、マナー違反の住人はいないかを判断したい。
騒音になりそうな原因はないか
ペット飼育や楽器演奏を許可している物件は、思わぬ騒音トラブルが発生する可能性があるため注意しよう。
楽器演奏可の物件は、一般的に演奏していい時間帯が決められており、夜間の演奏は禁止されているところがほとんど。ただ、仕事などの関係で生活が昼夜逆転している人の場合は、日中の演奏音に悩まされる可能性がある。
また、ペット可の物件は、鳴き声が騒音トラブルになるリスクも。物件の防音性や飼育できる動物の種類などを事前に確認して、問題なく暮らせそうか検討しよう。
近隣トラブルに悩んだときは早めの相談を
近隣トラブルに悩まされていても、顔を合わせることの多い住人だからと我慢してしまう人もいるかもしれない。しかし、何も対処せずにいると、迷惑行為がやまないばかりかエスカレートする可能性もあるため、早めに管理会社やオーナーに相談して、解決のための対策を講じてもらうおう。
また、無意識のうちに自分が近隣トラブルの原因となってしまう可能性も。今一度生活を振り返り、騒音や共用スペースでのマナー違反などに該当する行為をしていないか確認することも大切だ。
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※この記事はREISM株式会社が運営するREISM Styleの記事を一部編集、転載しています。