コロナ禍にともない、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保を心がける生活を送るようになり、日常的に利用する移動手段を見直した人が多いのではないでしょうか。電車やバスなどの公共交通機関の利用をできるだけ避け、自転車や自動車の移動に切り替えた人もいるのではないでしょうか。
緊急事態宣言前と期間中のカーシェア利用頻度は「変化なし」
タイムズモビリティ株式会社が、カーシェアリングサービス「タイムズカーシェア」の個人会員を対象に実施した「緊急事態宣言期間中のカーシェア利用」についてのアンケート結果を発表。新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言を受けて、宣言前と比較したカーシェアの利用頻度を調べると「特に変わらない」が44%で最多に。「減った」は37%、「増えた」は18%でした。
カーシェアの利用が増えた主な理由は「買い物」
利用が「増えた」と回答した人にその理由を聞くと、58%が「クルマで買い物に行くことが増えた」と回答し、次に多い「駅などの送迎に利用」16%、「出勤に利用」11%を大幅に上回る結果となりました。「その他」の内容を具体的に見ると「公共交通機関での移動を避けるため」という回答が最多で、自粛中は基本的に家の中で過ごしていることから「気分転換のためのドライブ」という意見も出ました。
主に「電車」の代替としてカーシェアを利用
カーシェアを代替とした移動手段について調べたところ、77%がカーシェアを「電車」の代わりに利用していました。以降「バス」37%、「タクシー」19%、「レンタカー」16%という結果に。これまでの交通手段の代替としてカーシェアを利用していることが大きく影響していることが分かります。
年代別で見ると、60代以上は他の世代と比較して「バス」と「タクシー」の代替としてカーシェアを利用する割合が高くなっています。一方「レンタカー」や「自転車」「徒歩」の割合が他の世代より低く、他人と乗り合わせる移動手段の利用を控えてカーシェアを利用していたことが伺えます。また、年代を問わず「電車」は7割を超える人が代替として利用しています。
コロナ禍のカーシェア利用方法は「公共交通機関の代替」
コロナ禍ならではといえるカーシェアの利用方法を問うと「公共交通機関の代替」が最も多く支持を集めました。以下、買い出し回数を減らすための「買い物・まとめ買い」、「通勤・通学・仕事中の移動」など、カーシェアの利用回数が増えた理由とほぼ同じ結果となっています。変わった使い方では「テレワーク時の会議場所」「カフェ代わりの休憩場所」といった回答もありました。
「買い物・まとめ買い」に関しては「1週間分の食材や日用品を購入し買い物の回数を減らす」というコメントが目立ちました。「通勤・通学・仕事中の移動」は、感染リスクを軽減するための移動手段として他者との接触機会がないカーシェアを利用していたようです。
また、利用時の心得として、返却前に「ハンドル等を拭く」「車内に除菌スプレーをする」という声もありました。
まとめ
今回の調査結果により、移動手段を公共交通機関の電車から他社との接触がない自動車に切り替えたり、食材などのまとめ買いに自動車を利用したりすることでコロナ対策をする様子が伺えました。自身や家族のライフスタイルに応じて、ベストな移動手段を見つけたいものですね。
【調査概要】
「緊急事態宣言期間中のカーシェア利用意向に関するアンケート」
調査対象:一都三県(東京、埼玉、千葉、神奈川)に住むタイムズカーシェア個人会員12,115名
調査方法:非公開型インターネットアンケート
実施期間:2020年7月6日~12日
実施機関:パーク24株式会社