なかなか収束の目途が立たない、新型コロナウイルスの感染拡大。今まで通りの日常生活に戻るには時間がかかりそうな気配ですが、「マイホームを購入したい」「引っ越しをしたい」と考えている人々も「今、行動すべきなのか」悩んでいるのではないでしょうか。
住み替え・建て替えを検討する生活者が4月より増加。検討行動は自重傾向
株式会社LIFULL(ライフル)が「第2回 新型コロナウイルス感染症の影響による生活者の住み替え行動に関する調査」を実施。現在の住み替え・建て替え意向について聞いたところ「検討している」が34.4%と、4月時点の25.1%と比べ、10%程度上昇していることが分かりました。
一方、現在検討している方の54.7%が「具体的な検討行動はしていない」と回答しており、4月時点よりも増加しています。
また、検討している住まいの種類を見ると、4月時点では「新築戸建て住宅(建売住宅)の購入」が減少傾向、「賃貸マンション/賃貸アパート/賃貸一戸建て住宅への住み替え」が微増でしたが、今回の調査では新築戸建てや注文住宅、中古マンションなど売買物件を検討しているとする回答がやや増加しています。
約5割が住み替え・建て替えを様子見。延期や中止を考える人は減少
「住み替えや建て替えを検討している」と回答した方に今後の見通しを聞いたところ「どうしたらいいかわからない・決めていない」が37.7%(4月時点)から48.8%に増加しており、依然として様子見の傾向が続いています。一方「予定通り住み替え・建て替えを行うつもりでいる」が21.8%(4月時点)から35.5%に増加、「住み替え・建て替えを延期する」が34.9%(4月時点)から13.4%に大きく減少した結果となりました。
新型コロナをきっかけに住み替え・建て替えを検討するケースも
「住み替えや建て替えを検討している」と回答した人に、住み替えよう・建て替えようと思ったきっかけを聞いたところ、「子どもの誕生・成長」「結婚、同居」などライフイベントやライフスタイルの変化をあげる声が多い一方、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて「生活・意識・金銭面の変化」と回答した人も一定数見られます。また、「家に対する不満」が最も高く「近隣住民とのトラブル」も挙がっています。これはテレワークなどで自宅にいる時間が長くなったことが影響している可能性もありそうです。
新型コロナの影響で不動産会社訪問を控えた生活者は16.8%に減少
「住み替え・建て替えを検討している」と回答した人に、新型コロナウイルス感染症の影響により困ったことやご自身が行ったことについて聞いたところ「新型コロナの影響による自身の不安により不動産会社への訪問を控えた」という回答が16.8%となりました。4月時点の21%と比べて減少している一方「困ったことや自身が行ったことはない」は53.3%から62.9%に増加しており、緊急事態宣言の解除を受けて不安や行動制限を緩和した様子がうかがえます。
住み替え・建て替えを延期した人の約6割がオンライン対応に期待
「住み替え・建て替えを延期する」と回答した人に、不動産会社とのやり取りから内見・重要事項説明・契約まですべてオンラインで対応の不動産会社があれば住まい探しを続けたかを聞いたところ58%が「続ける」と回答しました。4月時点と比べると大きく増加しており、ビデオ通話を利用した「オンライン相談」をはじめ、内見したい物件にいる不動産会社スタッフとリアルタイムに会話しながら物件内部の見学をビデオ通話で行う「オンライン物件見学」など、住み替え・建て替えをオンラインで対応してくれる不動産会社への期待が高まっているようです。
まとめ
今回の調査結果によると、住み替えや建て替えを検討していた人々の多くが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け「しばらく様子を見よう」と考えていいました。しかし、当初の予定よりも長期化する状況を受け、アクションを起こすことを考え始めているようです。コロナ渦の状況下ではありますが「オンライン相談」や「オンライン物件見学」を活用しながら、納得のいく家探しをしたいものですね。
【調査概要】
「第2回 新型コロナウイルス感染症の影響による生活者の住み替え行動に関する調査」
調査対象:17~49歳の男女4万名
調査方法:インターネット調査
実施期間:2020年6月12日~17日
実施機関:株式会社LIFULL
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社LIFULL