【梅雨対策まとめ】部屋干し、湿気、カビ、食中毒… 悩みの多い季節を快適に!

毎日雨が降ったりやんだり、どんよりとした曇り空が続く梅雨シーズン。湿気が高くジメジメとしていると気分も落ち込みがちですし、「洗濯物が乾かない」「部屋の中が何となくカビくさい」「食中毒が心配」など、ストレス要因が増える季節ともいえます。梅雨の時期を快適に乗り切るための対策をまとめました。

梅雨を乗り切る対策1:除湿

梅雨時には湿気が充満し、不快感を抱きがち。除湿対策を知っておくと、家で過ごす時間が快適になるでしょう。また、湿度が高いと困るのが、洗濯物が乾きにくいこと。「雨で洗濯物を外に干せないし、室内干しはいつまでも洗濯物が乾かない」と悩んでいる人は、浴室乾燥機などの設備やエアコンや除湿機をはじめとする家電を活用しましょう。

マンションの湿気を抑える5つのポイント

隣の部屋と接しているため、窓を作れる部分が限られてしまうマンションは、戸建てと比べて湿気がこもりやすい傾向にあります。水まわりの使用後は「換気扇を回す」、居室間は閉め切ったままにせず「住戸内に温度差をつくらない」、エアコンの除湿機能や除湿機、除湿機能付きの空気清浄機など「除湿機能がある家電を使う」、湿気を吸い取りやすい「新聞紙を活用する」、空気がスムーズに循環するように「家具の配置を変える」といった対策が有効です。

詳しく読む:「マンションは湿気が多いって本当? 簡単にできる5つの対策

浴室乾燥機の電気代は3時間97円

洗濯物がなかなか乾かないときに便利なのが「浴室乾燥機」。自宅のバスルームに付いていても、「電気代が高いのでは?」と感じ、使用を控えている人もいるのではないでしょうか。浴室乾燥機の電気代は、3時間で97円程度というデータも。仮に毎日使用する場合、月3,000円程度かかる計算です。
「高い」と感じる場合は「浴室の湿気をできるだけ取り除く」「洗濯物の間隔をあけて干し、空気の通り道を作る」「フィルターやファンは定期的に掃除をする」「電力会社のお得な料金プランを調べる」といった対策でコストを抑えましょう。

詳しく読む:「衣類乾燥は1時間約30円⁉ 浴室乾燥機の電気代はいくら?

洗濯物を乾かすなら、除湿機・ふとん乾燥機の利用もおすすめ

梅雨時になかなか乾かない衣類を効率よく乾かしたければ、衣類乾燥機能を内蔵した「洗濯乾燥機」があると便利です。しかし、洗濯機を頻繁に買い替えるのは大変です。通常の洗濯機と合わせて使用するなら、「衣類乾燥除湿機」もしくは衣類乾燥もできる「ふとん乾燥機」を使用すると良いでしょう。衣類乾燥だけでなく、室内の湿気を除く王道の「衣類乾燥除湿機」と、ふとん以外の乾燥にも対応する多目的なふとん乾燥機、どちらも梅雨の季節だけでなくオールシーズンで活躍します。

洗濯乾燥機や衣類乾燥除湿機、ふとん乾燥機、サーキュレーターなど、室内干しに役立つおすすめ家電は過去記事「快適な洗濯スタイルを創り上げるコツ」でも紹介しています。

詳しく読む:「定番か? 最新か? 本当に使える道具対決【梅雨対策編】

梅雨を乗り切る対策2:カビ

梅雨時期に発生することが多い「カビ」は、「湿度」「温度」「酸素」、そしてホコリやゴミなど、カビの「栄養分」が揃うことで繁殖します。カビが生えるのを防ぐには、何をすればよいのでしょうか。

約半数の人が自宅のカビ臭さに悩み。解決方法は?

パナソニック株式会社の「在宅勤務で気になった住環境の課題に関する調査」によると、約半数の人が「自宅のカビ臭さが気になる」と回答。なかでも「浴室」「洗濯機周り」「キッチン」といった場所のカビ臭さが気になりつつも、対策できておらず、「対策方法がわからない」と悩んでいる人が多いことも明らかになっています。
千葉大学・真菌医学研究センター准教授の矢口貴志さんによると、カビ臭さを解消するには、こまめな掃除でカビの栄養源を取り除くとともに、カビの胞子が定着しないように風通しをよくすることが大切なのだそうです。

詳しく読む:「在宅勤務中に気になる『梅雨前のカビ臭さ』半数はどうすれば良いか分からず

浴室のカビの繁殖を防ぐポイントは「乾燥」「掃除」「温度低下」

前述の調査結果にもある通り、家の中で特に気になるのが、浴室のカビです。ダスキンによると、カビの繁殖を防ぐには「換気扇で浴室内を乾燥させること」「こまめな掃除によりカビの栄養源である石鹸カスやアカなどを残さないこと」「浴室に水をかけ温度を下げること」が大切です。また、カビを見つけたらできるだけ早く掃除をするのが鉄則。毎日の心がけひとつで、浴室のカビが発生リスクを軽減できます。

詳しく読む:「梅雨時や蒸し暑い夏はご用心! カビを発生させないお手入れ法と浴室掃除の極意とは?

梅雨を乗り切る対策3:食中毒

温度も湿度も高くなる梅雨時から夏にかけてリスクが高まる「食中毒」。日常の衛生管理や食材の取り扱い方法、調理器具の取り扱いにも注意が必要です。

約3割が食中毒の経験あり! どんな対策をしている?

株式会社インテージの調査によると、約3割の人が食中毒と思われる症状を経験したことがあるとのこと。男性より女性の経験率が高いことも明らかになっています。
夏場の食中毒対策は特に気を遣うところで、食材は「肉や魚は充分火を通す」「購入した食材はできるだけ早く冷蔵庫に入れる」といった対策をとり、「肉や魚を切ったまな板で野菜を切らない」「まな板を定期的に除菌」と、調理器具にも気を配る人が多い様子。夏場の弁当は、保冷剤や抗菌シート、抗菌カップを使い、菌を増やさない工夫も欠かせません。

詳しく読む:「夏場の食中毒、予防・対策は万全? 食中毒対策に関する調査

菌の発生は加熱調理と、調理器具の除菌・殺菌で防ぐ

ジョンソン株式会社が行った「作りおき」の食中毒リスクに関する実証実験によると、食中毒が発生するレベルの菌が付着していても、見た目やニオイでは判別できないことが多いとのこと。加熱調理をしていても、その食材を菌がついたまな板の上や包丁で切ったり、菌のついたタッパーに保存したりすることで菌が付いてしまう可能性もあります。
また、アンケ―ト調査の結果によると、「肉、魚、卵などを取り扱うときは、取り扱う前と後に必ず手指を洗う」「時間が経ちすぎたものは思い切って捨てる」といった対策は講じている人が多い一方、まな板・包丁・タッパーなどの調理器具を除菌・殺菌しているという人は10%に満たず、調理器具を消毒する大切さは浸透していないようです。

調理器具に付着した菌の対策として有効なのが、アルコール除菌剤。食中毒対策として使用する際には、「使用直前」に「調理器具が乾いた状態」でスプレーするのが最も効果的です。

詳しく読む:「梅雨時期の『作りおき』はリスク大?! 知っておきたい“食中毒”対策の盲点とは。主婦1,000名に調査

まとめ

湿気やカビ、食中毒など、梅雨時には憂鬱になることがたくさんありますが、適切な対応をすることで不快感を軽減し、スッキリさわやかな毎日を送ることができそうです。みなさんも、この記事を参考に梅雨対策を始めてみてはいかがでしょうか。

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