全国的な緊急事態宣言が解除され、学校は順次再開。在宅勤務からオフィス勤務に戻る人も増え、徐々に社会経済活動が再開し始めています。しかし、私たちの生活は新型コロナ感染拡大前と異なる「withコロナ時代の新しい生活様式」が求められています。この変化に順応しながら、どのような日常生活を送るべきなのでしょうか。
約86%もの人が、緊急事態宣言解除後も家事の負担が減らず
株式会社タスカジが、緊急事態宣言発令中と現在での家事の状況や家に対する意識の変化を調べるため、緊急事態宣言解除後の「家事の状況・イエナカ時間」についての実態調査を実施。緊急事態宣言解除後、家庭内での家事負担がどのように変化したか問うと、緊急事態宣言発令中と変わらないが58%で最も多く、家事負担が大きくなったが28%という結果に。合わせて約86%もの人が、在宅時間と比例して増えた家事負担をそのままに、もしくはそれ以上に背負っていることがわかりました。
家事負担が増加する原因は、withコロナによるイレギュラー対応
家事負担が大きくなったと感じる理由を聞くと、最も多かったのが「分散登校によりスケジュールが見通せなかったり、給食未再開などで昼食づくりが必要だったり、準備が困難になっている」という声で46%。差がなく「子どもの学校や保育園が再開し、検温表や書類準備など子どもに関する作業時間が増えた」ガ45%、以下「コロナ対策をしながら通常の生活に戻るために、衣類・持ち物・家の中などの衛生対策をする負担が増えた」が39%、「自分・家族の出社勤務が再開し、家事をする時間が十分に取れなくなったため」が38%と続き、家事の負担感が大きくなる理由として、生活の変化やコロナ対策のためのイレギュラーなタスクが増えたことによるものが大きいことがわかりました。
最も負担が増したと感じる家事は「料理」
具体的に、どんな家事の負担が増えたのでしょうか。圧倒的に多かった回答が「料理」で41%。以下「片づけ」が16%、「掃除」が15%、「洗濯」が14%と、料理以外はほぼ同じ割合でした。
負担が大きくなったと感じる家事についての自由回答は、下記の通り。料理に関しては、子どもや夫が家にいれば昼食やおやつの準備、登校するのであれば子どもの弁当づくりを毎日こなす必要があり、負担が大きいと感じていることがわかります。
ライフスタイルやワークスタイルの変化による心境の変化は?
ライフスタイルやワークスタイルの変化による心境の変化についても、自由回答が集まりました。時間の使い方が変わって家で滞在する時間が長くなった結果「快適に在宅ワークができるように」もしくは「新型コロナの感染を防ぐため」などさまざまな理由で、掃除や片づけに注力するようになった人も多いようです。新しい生活様式に順応しようとしつつ、「家事や子育てに時間を費やし、疲れた」「元の生活に戻れるのか」「新型コロナの第2波がくるのでは」といった不安を抱えている人が多いこともわかりました。
まとめ
緊急事態宣言が解除された後、私たちの生活はこれまでと比べて大きく変化しました。生活も、仕事も見直しを迫られ不安はありますが、試行錯誤を繰り返しながらこの局面を乗り越えたいものですね。
【調査概要】
「緊急事態宣言解除後の『家事の状況・イエナカ時間』についての実態調査」
調査対象:タスカジユーザー 20~80代の男女198名
調査方法:インターネットによる調査
実施期間:2020年6月13日〜6月15日
実施機関:株式会社タスカジ