新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、多くの人々が自宅で日々を過ごしました。いつもよりも長い時間自宅にいることで、それまでは気にならなかった住環境が見えてくることもあるのではないでしょうか。
在宅勤務中に気になる住環境の課題は「ほこり」や「風通し」
パナソニック株式会社が、新型コロナウイルス感染拡大防止対策に伴う企業の在宅勤務の導入増加をうけ、「自宅で過ごす時間が長くなったことで気づいた住環境の課題」について調査を実施。在宅勤務をしている人に、日頃から気にしていた住環境を尋ねたところ、「ほこり」が最も多く、以下「気温」「風通し」「湿度」「汚れ」の順となりました。
次に、在宅勤務中により気になるようになった住環境を尋ねると、すでに気になっている要素としてあげられていた「ほこり」「風通し」「汚れ」「気温」に次いで、「空気の滞留(よどみ)」が上位に入る結果となりました。自宅で過ごす時間が増えたことにより、目に見える汚れとあわせ、目に見えない空気環境も気になる人が多い傾向にあることがわかりました。
在宅勤務を快適にするため、空気環境や衛生環境の改善を重視
在宅勤務をしたことで改善したいと思うこと、より投資したいと思うようになったアイテムを聞いたところ「家具(デスク、チェアー、ソファなど)」、「空気環境をよくする電化製品(エアコン、空気清浄機、加湿器など)」、「掃除道具(掃除機、洗剤、除菌シート、モップなど)」が上位にランクインし、暮らしの快適性を向上させるための住環境の改善意欲が高いこと、またインテリアの見直しと合わせ、空気環境や衛生環境の改善が重視されていることが伺えました
在宅勤務に集中できない理由は気温や湿度、空気の滞留が原因か
また、在宅勤務中に「気温」「風通し」に課題を感じる人が多かったことから、空気環境が悪いことによる業務への支障を聞いたところ、約4割が「業務に支障があった」と回答しました。
具体的に業務に支障をきたした空気環境として最も多く挙がったのが「気温」で、以下「ほこり」「湿度」「空気の滞留(よどみ)」「におい」となり、室内の気温・湿度・気流が不適切であること、空気のよどみ・においなど不快要素が集中力に影響していると推察できます。
梅雨を目前にカビ臭さが気になるものの「正しい対策方法がわからない」
ここまで、自宅の空気環境に関する課題を挙げてきましたが、梅雨時期に気をつけておきたい自宅の空気環境といえば、湿気が原因で起こる「カビ」。カビは「カビ臭さ」と言われるにおいを発生させ、生活する上で悩みの種になります。そこで、実際に自宅のカビ臭さが気になる人がどの程度いるのかを調べると、約半数が「カビ臭さが気になる」と回答しました。
更にカビ臭さの対策をしていないと(どちらかというと対策をしていないも含む)回答した人に、対策ができていない場所を聞いたところ、「浴室」「洗濯機周り」「キッチン」が上位にランクインしました。
また、カビ臭さの対策ができていない理由を場所別に尋ねたところ、すべての場所において「正しい対策方法がわからない」と回答した人が最も多いことがわかりました。特に「寝室のカビ臭さ」について正しい対策方法がわからないと回答した割合は約6割と高く、次いで「リビングのカビ臭さ」も5割という結果になり、ゆっくりくつろぐスペースこそ清潔にしたいものの、どうすればいいか悩みのある人が多いようです。
まとめ
千葉大学・真菌医学研究センター准教授の矢口貴志氏によると、カビは温度や湿度の条件に加え、ほこりや汚れなどを栄養源として繁殖するとのこと。カビの栄養源をこまめに掃除して取り除くことで、カビ臭さを取り除けます。また、カビの胞子が定着しないように風通しをよくすることも大切です。自身や家族の快適で健康な暮らしのために、今からカビ対策を始めてみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
「在宅勤務で気になった住環境の課題に関する調査」
調査対象:新型コロナウイルスの影響で在宅勤務を週の半分以上実施している全国の20代から60代までの社会人(男女)1,413名
調査方法:インターネット調査(協力:株式会社ジャストシステム)
実施期間:2020年4月27日〜4月30日
実施機関:パナソニック株式会社
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:パナソニック株式会社