新型コロナウイルスが流行したのをきっかけに、多くの企業がテレワークを導入し始めました。これを機に、初めて在宅で仕事をしている人も多いのではないでしょうか。
しかし職場がオフィスから自宅へ変わると、何かと問題が発生しがち。「上手くいかない」と感じているのは、あなただけではありません。
本記事では、きっと皆さんも心当たりのある「テレワークあるある」を紹介します。最近テレワークを始めた人はぜひチェックしてみてください。
【1日のルーティン編】テレワークあるある
テレワークが始まると、仕事環境はこれまでと大きく変わります。環境の変化に対応できず、仕事が上手く進まなくなった人も多いはずです。
まずは1日のルーティンでの「テレワークあるある」を見ていきましょう。
1.集中力が途切れる
会社での仕事とは違い、テレワークは周りの目がないため、なかなかメリハリをつけて作業ができません。集中力が途切れ、仕事の効率が落ちてしまう人も多いでしょう。
集中力が途切れがちな人は「ポモドーロ・テクニック」を試してみてください。「ポモドーロ・テクニック」とは、短時間の集中と小休憩を繰り返す作業方法のことです。「20~30分仕事をしたら、5分休憩」のようなサイクルを繰り返すことで、脳が疲れるのを防ぎます。テレワークで仕事の効率を上げたい人におすすめです。
2.SNSをチェックする回数が増える
テレワークが始まってから、仕事中にSNSをついチェックしてしまう回数が増えた人も多いはずです。会社では周りの目が気になりますが、自宅ならSNSをチェックしていても誰も咎めません。
仕事中に何度もSNSをチェックしていたら、当然仕事の効率は低下します。休憩時間に覗く程度なら問題ありませんが、作業の手を止めてまでSNSをチェックするのは厳禁です。
SNSがどうしても気になる人は、アプリのプッシュ通知をオフにするだけでも抑止効果があります。「SNSをチェックするのは3時間に1回」のようなルールを設けてもいいでしょう。
3.生活リズムが乱れる
勤務時間が自由な人に限った話ですが、テレワークを始めると生活リズムは乱れがちです。「深夜まで仕事をしていて、朝起きられない」という話もよく耳にします。ひどい場合は、完全に昼夜が逆転してしまうこともあります。
生活リズムの乱れは、健康にも悪影響を与えます。加えて久しぶりに朝から出掛けようとしたとき、「大切な約束に寝坊してしまった!」などのトラブルを招くことも…。テレワークで勤務時間が指定されていない場合も、通常時と同じ生活リズムを心掛けましょう。
【テレビ会議編】テレワークあるある
テレワーク中は、ZoomやSkypeなどでテレビ会議をする機会が増えます。テレビ会議に慣れていないと、何かと不都合やトラブルも生じがち。続いては、テレビ会議中の「テレワークあるある」を紹介します。
1.上は着替えたけれど、下はヨレヨレの部屋着のまま
テレビ会議の際は、基本的に上半身しかカメラに映りません。全身が映らないのをいいことに、下半身は部屋着のままでテレビ会議に臨む人もいるのではないでしょうか。実際、自宅にいるにもかかわらず身だしなみを整えるのは面倒ですよね。
たとえ下半身が着古したヨレヨレの部屋着のままテレビ会議に臨んでも、カメラに映らない限りはまったく問題ありません。しかし不意に立ち上がってしまったら、上司や取引先の人にはずかしい姿を晒すハメになります。万が一のことを考えるなら、テレビ会議の前に全身の着替えを済ませておくのが無難です。
2.突然、映像・音声が乱れる
テレビ会議中、突然映像がカクカクになったり、遅くなったりすることはありませんか? 通信環境が安定していないと、テレビ会議の映像や音声が乱れがちになります。ひどいときは、通信が突然途切れることも。会議の相手が上司や取引先の人だった場合、ちょっと焦ってしまいますよね。
映像が乱れがちなときは、以下を確認しましょう。
・PCに負荷がかかっていないかどうか
複数のアプリケーションを同時起動していると、PCへの負荷が大きくなり、映像や音声が乱れる可能性があります。テレビ会議中は、使っていないアプリケーションを閉じておきましょう。アプリケーションを閉じても改善しない場合は、PCのシャットダウンも有効です。もしくはPCではなく、スマホからテレビ会議に参加する方法もあります。
・インターネット回線が遅くなっていないかどうか
複数のデバイスを同時にインターネットに接続している際は、インターネット回線が遅くなり、映像が乱れやすくなることも。家族がほかの部屋でオンラインゲームをしたり、YouTubeを観たりしていないかも確認してみましょう。どうしてもインターネット回線の遅さが改善されないようであれば、契約しているプロバイダに問い合わせてみてください。
3.テレビ会議に子どもが乱入
休校や登園自粛で子どもが家にいる家庭では、テレビ会議中に子どもが騒いでしまったり、画面に映りこんでしまったりすることもあります。予期せぬ事態に自分も会議の相手も驚いてしまい、話が中断してしまうこともあり、時には気まずい雰囲気に…。
ある程度大きくなった子どもであれば、「仕事中はこっちに来ないでね」と伝えれば従ってくれそうですが、小さな子どもだと制御しきれないこともあります。子どもの乱入が防ぎきれない場合は、事前に子どもが家にいる旨を相手に伝え、了承を得ておくのがおすすめです。
【プライベート編】テレワークあるある
テレワークはプライベートにも影響を与えます。テレワークが始まったことで、生活が大きく変わった人も多いでしょう。
ここではプライベートでの「テレワークあるある」を紹介します。
1.体重が増える
テレワークに移行すると、外に出る機会は減り、運動不足になりがちです。加えて自宅に引きこもる時間が増えると間食も増え、その結果、体重は増えるばかり。「テレワーク期間中に太ったから、会社の人に会うのがはずかしい」という人も多いのではないでしょうか。
いわゆる「テレワーク太り」を防ぐためには、
・適度な運動をする
・食事バランスを見直す
の2点を徹底するのがおすすめです。運動に関しては自宅での体操や筋トレでも十分効果があります。食事に関しては1日の摂取カロリーの目安を意識し、暴飲暴食を避けましょう。
2.オンとオフの切り替えができない
テレワークは、1日を通じて環境がほとんど変わりません。会社に出勤していれば退社したタイミングで「仕事が終わった!」という実感を得られますが、テレワークだと仕事が終わった実感も湧きにくいものです。仕事が終わっても何となく仕事のことを考えてしまい、心が休まらないこともありますよね。
もし家の部屋数に余裕があるなら、仕事のオンオフを切り替えるために、仕事専用部屋を作るのがおすすめです。もしくは仕事専用スペースを設け、「仕事のとき以外はこのエリアに入らない」といったルールを設けてもいいでしょう。
オンオフが切り替えられる環境を作って、気疲れしないようにすることが大切です。
3.寂しくなる
テレワーク期間中は電話やテレビ会議を除き、同居の家族以外と話す機会がほとんどありません。一人暮らしであれば、「今日1日、誰とも会話していない…」という日もありそうです。
寂しさで精神的に落ち込んでしまうと、仕事もはかどりません。心の健康のためにも、家族や友人とコミュニケーションを取る時間を積極的に確保したいもの。人と会話する機会がない人は、今流行の「オンライン飲み会」に参加してもいいですね。
まとめ
テレワークは今後、ますます拡大・定着していくと予想されています。テレワークは出社や通勤の負担がなくなるメリットは大きいものの、これまでの働き方をガラッと変える必要があり、逆に大変になる部分も出てくるでしょう。私たちはそれにうまく対応していくことが求められます。テレワークによって生じる課題を一つ一つ解決し、気持ち良く仕事をしていきたいものです。