主婦が考える「10万円給付」の使い道とは? 必要に迫られた生活費が7割超え

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための外出自粛などにより、多くの家庭が経済的なダメージを受けています。そうした背景を受け、総務省は緊急経済対策として「特別定額給付金」事業を実施。すべての人に一律10万円を給付することになり、全国各地で申請受付がスタートしています。1人10万円の給付金を、皆さんはどのような用途で使用するのでしょうか。

特別定額給付金の使い道は「生活の維持」最優先

主婦の暮らしに合った働き方を見つけるための情報サイト「しゅふJOBナビ」が、「特別定額給付金の用途」をテーマとしたアンケート調査を実施。特別定額給付金として支給される10万円の使い道を問うと、70.5%の人が「生活費」と回答。以下「学費」が19%、「預貯金」が17.3%、「水道光熱費」が15.9%と続き、目の前の生活を維持するために使う人が多数を占め、「収束後の国内旅行」は7.8%、「服飾費」は7.7%と、楽しみのためにお金を使いたい人は少数派でした。

出典:株式会社ビースタイル メディア調べ「特別定額給付金の用途」をテーマとしたアンケート調査

収入が途絶えた人や減った人にとって、10万円が貴重な生活費に

「生活費」と回答した人からは、切実な思いを抱えるフリーコメントが多数寄せられました。

「仕事が減り、時給制なので働いた分しか給料が出ない」「仕事が出来ないため、収入ゼロ」「就活が進まず、収入がない」「夫婦で休業を余儀なくされている」など、収入が減ったり、無収入になったりしている人にとって、特別定額給付金の10万円は貴重な生活資金です。休業手当や休業補償などが出る場合も、支給までにかかる期間を凌ぐための生活費が必要だという声もありました。家賃や水道光熱費、食費などに充てたい人が多いようです。

外出自粛にともなう、休校や在宅勤務に必要なものを購入

外出自粛となって以来、多くの学校が休校となり、勤務先から在宅勤務を命じられている人も多いでしょう。在宅勤務や子どものリモート授業のために欠かせないパソコンなど、今の生活だからこそ必要になったものを買いたいという声も集まりました。

勉強代!ドリルを何冊かったことやら
・子ども達の教育に不安があるため、参考書や塾代、英検や漢検などの受験料金に使います
・3月から休校で勉強が出来てないから、子どもたちの教育費に使いたいと思います
・使ってもいない子どもの高校の施設使用料10万円。正直払いたくないです
・大学がオンライン授業になったので、子ども用パソコンを購入
・在宅勤務化になり、ネットの環境を整えるために購入したiPhoneiPad
・次の仕事が決まるまでのつなぎにしたい。資格試験を受ける費用にもしたい

社会貢献や、新型コロナウイルス収束後の楽しみに利用したい人も

苦しい思いをしている人や機関を助けるため、社会貢献のために利用したいという回答や、外出自粛期間中は諦めざるをえなかった旅行などの外出を、事態が収束した後に楽しみたいという回答も一定数見られました。

・医療関係のクラウドファンディング、あしなが育英会等への寄付を考えている
・医療関係機関や、コロナウイルス感染症対策で資金的に困窮している機関に寄付をしたい
・観光客が減り困っている飲食店などを探し、通販などで名産品を買うことで応援したい
街の行きつけの飲食店で落ち着いたら、使う!頑張ってほしい!
・横浜スタジアムプロ野球観戦チケット。アイドルのコンサート。熱海温泉旅行
・キャンセルした北海道旅行に行って、たくさんお金落としてきます!
・宣言が解除されて、外出が大丈夫になったら我慢していた映画館美術館などに行きたい

まとめ

特別定額給付金の10万円は「迅速かつ的確な家計の支援」を目的として給付されますが、今回の調査では、7割を超える人が、当面の生活資金として利用する見込みであることが分かりました。既に給付のための手続きを済ませた人も、これからの人も、10万円をどのように活用するか考えてみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
「特別定額給付金の用途」をテーマとしたアンケート調査
調査対象:求人媒体「しゅふJOBパート」登録者1,790名
調査方法:インターネットリサーチ(無記名式)
実施期間:2020年4月25日~2020年4月27日
実施機関:株式会社ビースタイル メディア

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社ビースタイル メディア

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