4月7日に緊急事態宣言が発令され、5月末まで延長が決定。新型コロナウイルスの感染拡大は依然収束の目途が立たず、外出の自粛やテレワーク勤務の日々がもう少し続きそうです。家で過ごす時間が増えれば自然と、家族で食事を囲む時間も増えて来るのではないでしょうか。
外出自粛期間中の4月、炊き込みご飯や焼きそばの喫食率が4割増しに
株式会社リンクアンドコミュニケーションが、ユーザーがアプリに入力した食事を分析し「食事メニューの変化」について調査を実施しました。調査対象は、アプリに搭載されている約70種類の主食メニューのうち入力頻度の高い、下記の16メニューです。
「ご飯もの」:白米、おにぎり、お寿司、カレーライス、炊き込みごはん、チャーハン
「パン類」:食パン、菓子パン、惣菜パン、シリアル
「麺類」:そば・うどん、ラーメン、スパゲティ、焼きそば
「粉もの」:お好み焼き・たこ焼き、ピザ
各メニューの1月の喫食率(食事をとる比率)を100%としたときの、2月以降の変化を分析しました。1月に比べ、緊急事態宣言があった4月に10%以上増加したメニューは、炊き込みごはんが39%増、焼きそばが36%増、ピザが25%増、チャーハンが18%増、お好み焼き・たこ焼きが17%増でした。
自粛要請や緊急事態宣言による在宅勤務と臨時休校・休園により、家族で食事をする機会が増えたことによると考えられます。
食べる機会が増えた「炊き込みごはん」「焼きそば」「ピザ」「チャーハン」「お好み焼き・たこ焼き」には「一度にたくさん作れて、取り分けて食べることができる」「子どもが好きで、家族一緒に食べられる」「短時間で作ることができる」という3つの共通点があります。
特にお好み焼き・たこ焼きや焼きそばは、ホットプレートで子どもと一緒に作りながら食事を楽しみやすいメニューです。
一方、1月に比べて4月に減少したメニューは、おにぎりの20%減とお寿司の28%減でした。作り置きがしやすく、移動先で食べやすい形態のメニューが減少したと考えられます。
コロナ前の4.7倍! 朝食はお好み焼き・たこ焼きを食べる人が急増中
続いて、1月に比べて4月に食べる機会が増加した炊き込みごはん、焼きそば、ピザ、チャーハン、お好み焼き・たこ焼きの5メニューと、減少したおにぎり、お寿司の2メニューを増減の大きいメニューとして、朝・昼・夕食のどこで変化が大きいのか分析しました。
朝食時に食べる機会が増えたのは、お好み焼き・たこ焼き。1月と比べて何と4.7倍の増加で、臨時休校・休園や在宅勤務(テレワーク)で通勤・通学の移動時間がなくなり、家族が揃って、時間をかけて朝食を楽しめる機会が増えたためと推測できます。
昼食時に食べる機会が増えたのはピザの165%増を筆頭に、焼きそばの154%、チャーハンの144%、お好み焼き・たこ焼きの134%の順。
夕食時に食べる機会が最も増えたのは、炊き込みごはんで178%でした。
一方、4月に食べる機会が減少しているおにぎり、お寿司に関しては、特に昼食や夕食に選ばない人が増えているようです。
まとめ
食事を一緒にとる人や時間のゆとりが変われば、食卓に並ぶ日々のメニューも必然的に変わってくるもの。今までは家食の機会が少なかった平日の昼食も毎日作る必要があるとなれば、簡単に作れる料理を選びたいと考えるのは当然でしょう。かつ、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、鍋や大皿から直箸で撮り分ける料理は感染リスクが非常に高いため、それぞれに取り分けるスタイルが推奨されています。今回の調査結果を参考に、皆さんも毎日の食事について考えてみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
「新型コロナウイルス流行下での生活習慣の変化」に関する調査
調査対象:「カロリーママ」「カラダかわるNavi」「カラダかわるNavi for スポーツクラブ」のユーザーで、分析・発表の許可を頂いた利用者のうち、当該期間に食事のデータを30%以上入力した人
調査方法:健康アドバイスアプリの食事データを分析(欠損値は、各ユーザーの平均値を代入して分析)
実施期間:2020年1月19日~2020年4月18日
実施機関: 株式会社リンクアンドコミュニケーション
ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社リンクアンドコミュニケーション