【新型コロナ】「食」の満足度が外出自粛に関わらずも増加（調査）

新型コロナウイルスの感染拡大により、外出自粛をはじめ私たちの生活スタイルが一変しました。それにより、価値観や意識が変わったという人は多いでしょう。どれだけの人が生活の変化を感じ、何を思っているのでしょうか。

衣食住、それぞれの満足度に変化は？

総合マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティングが「2020年ライフスタイルに関する調査」を実施。2017年の調査結果と比較し、コロナウイルスの感染拡大が生活スタイルや価値観にどのような影響を及ぼしているのか、生活のさまざまな面での満足度を調べました。

「衣」の満足度は横ばい。30代女性と60代の男女の満足度が低下

まずは、生活の基盤となる衣食住の「衣」について調査しました。「満足している」「まあ満足している」と回答した人の合計は52％で、2017年の53％からほぼ横ばいでした。

性別年代別で2017年のデータと比較すると、男女とも30代と60代の満足度に変化がありました。30代男性は、2020年のほうが「満足している」と回答した人の割合が高くなっていますが、30代女性と60代男女は、2017年の調査時よりも満足度が低下しています。

「食」の満足度はやや増加も、女性30代、女性60代の満足度が低下

衣食住の「食」の満足度は「満足している」「まあ満足している」と回答した人の合計が60.2％、2017年の調査では53％だったことから、食の満足度が高まっていることが分かります。

性別年代別で見ると、男女ともに20代の満足度が少し高く、30～40代が低めで50代、60代と年齢が上がるにつれて、満足度が高くなる傾向があるようです。

2017年のデータと比較すると、30代と60代の女性が前回の調査時よりも満足度が低下していることが分かりました。

「住」の満足度は変わらず。60代女性の満足度が低下の傾向

衣食住の「住」の満足度は「満足している」「まあ満足している」と回答した人の合計が52.9％、2017年の53％から、ほとんど変化がありませんでした。

性別年代別で見ると、2020年と2017年で30代男性の満足度がアップし、60代女性の満足度が減少しています。

外出自粛でレジャーに行けず、ファミリー層や高年齢層の満足度が低下

2020年春に外出や旅行を計画していた人は、外出自粛要請によりキャンセルせざるを得なかった人が多いのではないでしょうか。「レジャー・余暇生活」の満足度は「満足している」「まあ満足している」と回答した人の合計が39％で、2017年の42.5％と比べてわずかな減少にとどまりました。

しかし、性年代別で見ると、40代と60代の男性、30代と60代の女性の満足度が低下。家族がいる世代や高年齢層の満足度が減少していることがわかります。

外出自粛生活のなか、プチ贅沢を楽しむ人や節約を心がける人も

具体的に、新型コロナウイルスの感染拡大によって、消費行動はどのように変化したのでしょうか。

「外食に行かなくなったので良い食材を使って家で料理をする。キャンプに行けない分、家でも使える道具を買って楽しんでいる」

「お出かけや外出できない分、家の中のもの、家具などを購入している」「テイクアウトで高価なお弁当を買うようになった」

など、外出できない代わりの楽しみを見いだし日々を楽しむ人がいれば

「体調を整えるための食品などを購入することが多くなり食費がかさんでいる」

「自宅で過ごすことが増えたので食材の購入費が増え、日用品の消耗が増えた」

と費用負担を感じている人、

「収入が大きく減ったため、値段を見て効率よく買い物するようになった」

といった節約を意識する回答も見られました。

まとめ

新型コロナウイルスの拡大を防ぐために自宅で過ごす時間が増え、多くの家庭で生活スタイルの見直しが求められています。「いつもはできるのにできない」ことが多く、歯がゆい毎日だと感じている人が多いと思いますが、そんな生活の中でも日々の楽しみを見つけ、前向きに暮らしている人がたくさんいます。アンケート回答者の意見を参考に、これからの日々を考えてみてはいかがでしょうか。

【調査概要】
「2020年ライフスタイルに関する調査」
調査対象： 全国の20歳～69歳の男女2,000名
調査方法： 株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」の
システムを利用したWEBアンケート方式で実施
実施期間：2020年4月14日〜4月15日
実施機関：株式会社ネオマーケティング

ニュース提供元：PRTIMES
情報提供元：株式会社ネオマーケティング