新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、テレワークが推奨されています。在宅勤務に切り替えた人も、テレワークを実施したいものの叶わない人も、一連の騒動をきっかけに勤務先の業績が悪化し、転職を余儀なくされている人もいるでしょう。外出自粛が続く今、転職を検討している人は、どのような行動を起こしているのでしょうか。
転職希望者の70.4%が、活動自粛などで生まれた時間を転職活動に活用
20代専門転職サイト「Re就活」を運営する株式会社学情が、テレワークの実施が20代の転職意識にどのような変化をもたらしているか、アンケートを実施。転職希望者のうち、テレワークの実施や外出自粛などによりできた時間を転職活動に充てているか質問したところ、70.4%の人が「転職活動に積極的になった」と回答しました。
一方、テレワークを実施していない転職希望者が「時間ができたこと」で転職活動に積極的になったという回答は、約半数は46.7%にとどまりました。テレワークを実施している人のほうが、求人情報の閲覧など情報収集にかける時間ができたことにより、転職活動に積極的になっている様子がうかがえます。
テレワークを実施している転職希望者は、早期の転職を希望している!?
テレワークを実施している人としていない人はそれぞれ、なぜこのタイミングで転職活動をしようと思ったのでしょうか。テレワークを実施している人の回答で目立ったのが「景気が悪くなる前に転職したいから」という理由で、テレワークを実施していない人の倍以上、回答がありました。「より成長性や安定性の高い企業で働きたいから」という回答も、テレワークを実施している人から多く挙がり、テレワークにより自宅で過ごす時間が増えた今のうちに情報収集を行い、景気が悪くなる前に転職活動を進めたいと考える転職希望者が一定数いることが予測できます。
一方、テレワークを実施していない人に注目すると「より成長性や安定性の高い企業で働きたいから」という回答が最も多く「スキルを身に着けたいから」という回答の多さも目立ちます。テレワークを実施している人は早期の転職を求めているのに対し、テレワークを実施していない人は条件アップを重視している傾向がうかがえます。
8割弱の転職希望者が、3ヶ月以内の転職を希望
具体的な転職希望時期についても調査したところ「できるだけ早く」が54.7%、1ヶ月~3ヶ月以内が26.9%と、合わせて76.7%の人が3ヶ月以内の転職を希望している結果に。昨年の同時期に実施したアンケートでは、3ヶ月以内に転職を希望する人が65.%であったことから、早期に転職したいと考える転職希望者が増加傾向にあることが分かります。
また、このタイミングで転職を希望している理由としては「新型コロナウイルスの影響で、休業しているから」「新型コロナウイルスの影響で、転職先への入社が無期限で延期になったから」など、新型コロナウイルスの影響により転職活動を余儀なくされたという声が寄せられています。
一方で、「外出自粛により選考に参加できないので、情報収集だけは進めておきたい」という声も多く集まりました。情報収集を進めておくことで、新型コロナウイルス感染の収束後、スムーズに転職活動ができる体制をととのえているようです。
まとめ
外出自粛ムードが続く現在、転職希望者にとっては、転職フェアが中止になったり、採用面接を受けられなかったりと歯がゆい日々が続いています。コロナ禍の収束後すぐに転職活動を行えるよう、今のうちに情報収集を進めておきたいものですね。
【調査概要】
「テレワーク推奨を受けた、転職志向に関する緊急アンケート」
調査対象:20代専門転職サイト「Re就活」に4月に会員登録した、サイト来訪者391名
調査方法:「Re就活」にアクセスしたサイト来訪者に、アンケートのポップアップを表示
実施期間:2020年4月21日〜4月24日
実施機関:株式会社学情